【祝!令和元年度合格】独学で短期集中勉強法を確立し見事合格!/k.cさん

合格体験記ブログタイトル

こんにちは、のぞみんです。
今回は、k.cさんの記事をご紹介します。

独学で見事合格を果たされたk.cさん。
ご自身の勉強を、その時々の心情を交えながら振り返ってくださいました。

独学で勉強されている方だけでなく、診断士試験合格を目指されているすべての方に参考になるポイントがたくさんある記事だと思います。

それでは、ご覧ください!

合格体験記/k.cさん

■自己紹介

職業: 会社員

年齢: 30代

受験地区: 大阪

■受験理由

  1.  自身の市場価値を高める必要性を感じていたため。
  2.  業務の中で、生産部門の方とお話する機会が多くあり、その方々と議論を交わせる程度に、生産管理の知識を身に着けたいと考えたため。 → 「運営管理」
  3.  これまで、経済や財務、会計を学んだ経験が無く、受験勉強を進める過程でそれを学ぶことができると考えたため。 → 「経済学・経済政策」「財務・会計」
  4.  大学は情報系の学部を卒業しており(卒業後は全く違う道を歩んでいますが)、その知識を活かすことができると考えたため。 → 「経営情報システム」
  5.  小売、流通系の知識が多少あり(診断士の受験勉強を開始した時点では販売士2級相当)、その知識を活かすことができると考えたため。 → 「運営管理」
  6.  マネジメントやマーケティングに興味があったため。
  7.  自分に自信を持ちたかったため。自分で自分を変えられる、という自己効力感を得たかったため。挑戦し続ける自分でありたかったため。
  8.  「稼げる」「資格」というキーワードでGoogle検索したところ、中小企業診断士がヒットしたため。……!(笑)

■受験歴

1次試験: 2回 (平成30年度 → 全科目不合格; 令和元年度 → 合格)

2次試験: 1回 (令和元年度 → 合格)

■受験勉強スタイル

独学。ただし、1次試験の「中小企業経営・中小企業政策」はYouTubeで講義動画を視聴。
あと、2次試験(口述)では、タキプロ様のセミナーを受講しました。

ちなみに独身一人暮らし。仕事と勉強の他、家事と、趣味の筋トレ(これも勉強と同じで自己研鑽の側面もありますが)を同時にこなしながら受験しました(こなせていなかった時期が殆どですが……)。

■平成30年度 ~ 不合格体験記 ~

中小企業診断士試験受験のための勉強を本格的にスタートさせたのは、平成30年の3月後半頃でした。
当時の私は、自身の市場価値を上げるために様々な資格に挑戦してみようと考えており、とりあえず、これまでの経験に関連のある販売士2級の試験を受験し(のちに合格)、それが一段落ついたところでした。
販売士2級の試験は2月に実施されるのですが、丁度、12月から2月は、私の仕事にとって繁忙期に当たっています。忙しい中で受験勉強をやり遂げたことに対して私は、手応えと、ちょっとした自信を覚えていたところであり、そのままの勢いで、中小企業診断士も「いったるでぇ~」という気分になっていたのでした。

しかし、当時の私の考えは甘々でした。

診断士の1次試験の科目は、ご存知のとおり7科目あります。
3月の後半から8月頭の試験本番までおよそ4.5ヶ月。ということは、0.5ヶ月で1科目を終わらせれば、3.5ヶ月で全7科目を一とおり勉強することができ、そうすると最後の1ヶ月は過去問の演習に充てることができる計算です。
0.5ヶ月というと大体2週間。勉強用教材として、定番の「スピードテキスト」と「スピード問題集」(共にTAC出版)を一括購入していた私は1週間でテキストを読破し、もう1週間で問題集をやる感じかぁ~、ちょっとキツイなぁ~、まぁでも、テキストの方は1日で○○ページ読み進められればなんとかなるか、問題集の方は勢いでやっちゃえば直ぐに終わらせられるだろうし、よぉ~し、やっちゃいますか」と、心の中で腕まくりをする自身を思い浮かべながら、呑気に考えていたのです。

ですが、ここまでお読みになって、苦笑いを浮かべてしまった貴方は全く間違っていません。
私も、今、この文章を書きながら当時の自分を思い出し、客観的に見て、そして苦笑いを浮かべるしかない気分になっています。

前述しましたが、私はこれまで経済や財務、会計を学んだ経験が無く、そんな人間が1週間でスピードテキストを読破するなんて不可能なのです。単純に読むだけでも大変なのに、理解するなんて更に不可能なのです。
仮に理解でき、そして読破したとしても、それだけでは知識は定着しませんし、問題を解けるまでのレベルには到底、到達できないのです。

結局、「経済学・経済政策」と「財務・会計」は、試験本番までにテキストを読破できませんでした。また、半分くらいは販売士2級と範囲が被っている「運営管理」だって、ちょっと興味があって勉強したことのある「企業経営理論」だって、限られた時間の中では、テキストの表面的な部分をなんとか読めたくらいでした。

そしてそのまま、過去問はおろか、スピード問題集も殆ど手付かずのまま、即ち、全く勉強をできないまま(いや、しないまま、と言うべきでしょう)、平成30年度の1次試験の日を迎え、頭の大体9割5分程度を「棄権すべきなんじゃないか。こんな状態で試験を受けるなんて試験に対して失礼なんじゃないか。ていうか、こんな暑い中、別に行かなくて良いじゃないか、止めとこうよ」なんていう考えが埋め尽くす中、なんとか勇気を奮い立たせ、試験会場に向かったものの、敢え無く撃沈。平成30年度の1次試験は全科目不合格という結果に終わったのでした。

♦ 敗因分析

前述のとおり、私の見立てが甘すぎたことが主たる敗因で、それ以外に要因は無いのですが、もう少し細かく、具体的に分解すると、以下のようになります。

  1. インプットに時間を掛け過ぎたこと。
    何事もインプット(テキスト)よりアウトプット(問題演習)が大事、ということは分かっていたつもりなのですが、全く知識が無い中で問題演習は無理だろうと考えて、テキストを読むことを優先し、問題演習を後回しにしてしまいました。そして、テキストを読むことに時間を掛け過ぎて、問題演習を全くしないまま試験に挑み、撃沈したのは前述のとおりです。今になって思えば、別に、スピードテキストの内容を全て理解し、頭の中に詰め込んでおかなくても良かったのです。テキストなんて、さっさと読み終わらせて、問題演習の方に時間を掛けるべきでした。
  2. 勉強する習慣を確立できなかったこと。
    私はカフェでゆっくりするのが大好きです。仕事終わりに、カフェのソファ席で、まったりしながら読書をするのが大好きです。ですから、診断士の勉強もカフェでやりたくて、比較的空いている休日の午前中など、勉強場所として利用させてもらっていました。しかしながら冷静に考えると、カフェまで足を運ぶ時間は無駄な時間です。その時間で、少しでも多くの勉強をするべきでした。そもそも私が独学を選択したのも、お金が無いという理由の他、通うための時間がもったいない、と考えたからでした。それなのに僅かな時間でもそれを活用する、という考えが、当時の私には無かったのです。朝、起きてから身支度を整え、朝食を取り終えてから出勤するまでの30分間、昼食を食べ終えて歯を磨いてから、昼休憩が終わるまでの30分間、そんな僅かな時間でも、勉強をする習慣を確立すべきでしたが、それができていなかったのです。
  3. 仕事が忙し過ぎたこと。
    言い訳にしかなりませんが、当時は、仕事の担当範囲がそれまでと変わり、慣れない、新しい業務に四苦八苦していました。残業も増え、勉強する時間も、体力も、あまり残らなかったのです。ただ、忙しいなら忙しいで、前述のように僅かな時間でも勉強する習慣を確立すれば良かっただけのことです。ですから、これは、やはりただの言い訳です。
  4. 情報収集を怠っていたこと。
    スピード問題集や過去問に、殆ど取り組めなかったことは前述のとおりですが、そもそも当時の私はスピード問題集が、過去問だと勘違いしていました。ですから過去問の問題集は購入すらしていませんでした。「経営法務」で英語問題が出題されたことに驚いたくらいです。そんな情報不足の人間が合格できる訳ないのです
  5. 「モ○スター○ン○ーワー○ド」にハマってしまったこと。
    「お前、さっき、仕事が忙し過ぎたとか、ゆーとったやんけ」
    「だから、ただの言いわけです、って言ったじゃん」

■令和元年度 ~ 合格体験記(1次試験) ~

平成30年8月5日[日]、私は1次試験の会場であった大阪大学の最寄り駅である阪急電鉄石橋阪大前駅のホームに立ち、夕日に照らされながら、自身の不甲斐なさを噛み締めていました。
試験の手応えに対してではありません。結果が良くないことは分かっていました。殆ど勉強をしていない状態で試験を受けているのですから当然です。
ただ、そんな状態で試験を受けることになってしまった、自身の見通しの甘さが不甲斐なかったのです。努力したとも言えないような状態だったことが、不甲斐なかったのです。
しかし、諦めるつもりなんて全くありませんでした。挑戦し続ける自分であるために、諦めたりしてはいけなかったのです。そして私は、リベンジを誓いました。

とはいえ、次の1次試験まで1年あるわけです。
そこで私は、既に取得していた販売士2級の上位資格である販売士1級に挑戦してみようと考えました。結果として、この挑戦は良い結果も悪い結果も、私にもたらしました。
販売士1級と言えば、中小企業診断士の出題範囲と一部が被っており、記述式の問題もあって、2次試験の前にそれに慣れることができるというメリットがあります。そして、合格することもできましたから、知識も、自信も手に入れることができました。
しかし、なかなかの難関資格であるため、やはり、それなりの勉強時間を必要とし、並行してやろうと思っていた診断士試験対策の勉強は全くできず、気が付けば、前回の挑戦のときと同様に、本格的な勉強を開始できたのは3月頃で、1次試験の本番まで5.0ヶ月しかない(前回の4.5ヶ月から、0.5ヶ月だけ増)、という状況になってしまっていました。

ですが、前回の挑戦と大きく違っていたのは、インプットが一通り完了していること(1次試験の終了後に、テキストを読破できていなかった科目は、なんとか完了させました)と、前回の敗因を分析でき、そして反省もできている、ということです。

まず私はアウトプット中心の勉強法を取ることにしました
4月の末まで(GWの前半まで)にスピード問題集を一通り終わらせる。
そして5月の頭(GWの後半)に1度、過去問に挑戦してみる。
その結果を見て、今後の勉強方針を修正する。
そして7月は、過去問演習に取り組む。
というプランを考えました。

ですが、勿論、そう簡単な試験ではありません。
5月の頭に過去問に取り組んだ段階では、7科目で348点しか取れませんでした。
60点を超えていたのは「運営管理」と「経営情報システム」のみ、「経済学・経済政策」や「財務・会計」は40点を下回っており、知識の定着はできていませんし、理解だってできていない状態でした。

再インプットが必要なことは明らかでしたが、そこは前回の反省があります。
インプットの時間はなるべく減らす必要があります
そして、アウトプットの時間を確保する必要があります

そこで私は、仕事を可能な限りマネジメントして残業を減らす、朝の30分間など、毎日定期的に勉強する時間を作る、といったことを心がけました。

また、スピードテキストよりも内容が簡略化されている「みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書」(TAC出版)というテキストを購入し、それを再インプットに使用することで、その時間の短縮を図りました。

そして2回、3回と繰り返し、スピード問題集での演習を行いました。
そして私は、前回のときとは違い、上手く勉強を進められていることに、満足感と充実感を覚え始めていました。

しかし7月に入り、最初の週末にもう一度過去問に取り組んだ結果……、397点でした。
令和元年の7月は月曜から始まったので、その時点で既に1週間が経過しており、試験本番まで1ヶ月も無い状態です。焦りました。諦めかけました。
しかし、もう、ここまできたら自分のやってきたことを信じるしかありません。そして、自分がやりきれることを信じるしかありません。

毎日の定期的な勉強時間の確保スピード問題集の繰り返し週末の過去問演習を継続し、加えて、得点力がなかなか上がらなかった「中小企業経営・中小企業政策」の講義動画を視聴し、どうしても覚えられない論点はサブノートを作って、更に細かな隙間時間でも勉強をしました
パスタを茹でている間も勉強しました。
起きている間の時間の集中力を高めるため、8時間の睡眠時間を確保し、生活のリズムを整えられるよう、自分を律しました。
筋トレのためにジムに行くことも、泣く泣く休止しました。

そして7月の後半に入った頃のある休日。4回目となる過去問チャレンジを敢行しました。
得点は……、461点……!
嬉しかったです。合格の可能性が見えてきたこともそうですが、何より、自分がここまでこれたことが嬉しかったのです。嬉しさのあまり、その日は家を飛び出し、しばらく行くことができていなかったジムに行って、バーベルを力の限り持ち上げました。そして叫びました。「俺は、やれる。やれるんダー!!」と(勿論、心の中で)。

■令和元年度 ~ 合格体験記(2次試験) ~

令和元年8月5日[月]、協会のWebサイトにアップロードされた正答を確認し、自己採点を行って、自身が1次試験を通過しているであろうことが判明しました(受験番号を書き間違えたりしていない限り)。

そして、謎の自信が湧き上がってきます。
「この1次試験をクリアできたんだから、2次試験なんて楽勝だろう、よぉ~し、いったるでぇ~」と。

勿論、頭の中では、2次試験の受験者は全員1次試験をクリアしている訳で、それなのに2割しか合格できない、非常に厳しい試験であることは分かっているつもりだったのですが、溢れ出すモチベーションが、そんな事実を都合よく覆い隠してしまいました。
もっともこれは、今思い返せば悪くない効果を私に与えてくれたように思います。
2次試験本番まで、2.5ヶ月程度しかありません
本当は1次試験対策と並行して2次試験対策を行うべきだったのでしょうが、私にはその余裕はありませんでした。
ですから、2次試験対策に使える時間はこの2.5ヶ月しかなかったのです(趣味の筋トレは、1次試験に続いて、泣く泣く、諦めざるをえませんでした)。
そのため、このモチベーションがなければ、短い時間で合格レベルまで到達することは不可能だったと思います。

まず教材として、定番の「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」と「2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」、それから「ふぞろいな合格答案」シリーズ(全て同友館)を購入しました(購入自体は7月の内に済ませていました)。

2次試験対策の勉強は、私にとって未知の領域です。
ですから、基本的に1次試験のやり方を踏襲するしかありません。
というか私にとって、1次試験の突破が唯一の成功体験であり、それしか参考にできるやり方が無かったのです。

ということで1次試験のときの反省点も踏まえつつ、ポイントは、インプットは可能な限り手短に行う過去問演習には可能な限り早い段階で取り組む問題演習をひたすら行う、の3つだと考えました。

その後はただ、考えたプランを忠実に実行するだけです。
前述の、1次試験後に湧き上がった謎のモチベーションを上手く活用して、「全知識」を1週間で読破しました(事例IV以外)。
それから過去事例は8月11日に最初の取り組みを行いました。
事例I~IIIのみの取り組みでしたが、平均得点は45.0点。
勿論、合格ラインを下回っていた訳ですが、その得点以上に、知識が全く不足していて、その上、どのような回答を書けば良いのか全く分からなくて、このままでは合格できない、という危機感を比較的早い段階で持つことができました。

そこで知識を定着させるべく、ひたすら問題演習をこなそうと考えたのですが、2次試験では1次試験対策として使用した「スピード問題集」に該当するような教材がありません。
そのため、事例I~IIIについては、「全知識」の内容を完結にまとめたサブノートを作成し、まとめのタイトルだけを見てその内容を頭の中で思い起こす、といったトレーニングを行うことで、簡易な問題集として活用することにしました。
同族会社……といえば、メリットは○○○で、デメリットは□□□だな、といった感じです。
そして、どのような回答を書けば良いのか分からない、という部分に対しては、「ふぞろいな合格答案」シリーズを信じることにしました。
独学で、時間も無い自分にとって、この「ふぞろいな合格答案」シリーズを信じる、ということは、余計な情報を入れて迷ってしまうことを避ける、という効果があったように思います。

そして事例IVについては、やはり、ひたすら計算問題を解く必要があるな、と感じましたので、「事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ」と「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」(共に同友館)を追加で購入し、ひたすら問題演習を行いました

そんなこんなで、2次試験本番までに取り組んだ過去事例は合計で60事例。
10月に入ってからは、平均して合格ラインである60点をクリアできることも多く、段々と、合格が現実のものとして近づいてきている感覚を持つことができるようになっていました。

そして迎えた試験本番。

それまでも休日は4つの事例をそれぞれ80分ずつ、1日でこなすことを続け、頭と身体を慣らしていたつもりではあったのですが、緊張感あふれる試験会場の雰囲気と、自分の部屋のそれとは勝手の違う、狭い机に硬い椅子のためか、凄まじい肩こりと頭痛に襲われます。
休憩時間に会場の外に出て人目もはばからずストレッチをして、なんとか試験終了の声を聞くまで耐えました。

そしてそれから合格発表の日までは、自分でも良く分からない精神状態のまま一日々々が過ぎていきました。

試験終了直後は疲労感から、やりきった感に満たされており、これは合格したんじゃないか、という感覚を根拠なく持つことができていたのですが、時間が経過するにつれて、段々と不安になってきます。
仕方なく、不安を紛らわすために口述対策の勉強をしたりしましたが、それでもやっぱり、「冷静に考えて、不合格の可能性の方が高いよな、結局、12月6日に、何者にも成れないままの自分が、そこに居るんだろうな」なんてことを、ついつい考えてしまっていました。

そして合格発表当日の朝。

「ついにこの日が来たんだな」という気持ちを抱いて職場に向かいました。
10時頃、軽く目を瞑って「どうか合格していますように」と、誰に言うでもない願いを頭の中で唱えました。

職場で合格発表を確認する人も多いようですが、不合格だった場合に私は、通常通りの精神状態ではいられなくて、そのため、まともに仕事を熟せる自信が無く、帰宅してから確認することに決めていました(もっとも結局その日は一日中、ソワソワしてまともに仕事ができなかったのですが)。

そして終業の時間が訪れます。
帰路を歩きながら、パソコンの前で自身の番号を見つけて歓喜している自分のイメージが湧いたと思ったら、直ぐに、自分の番号を見つけられずに「そっか……、まぁこんなもんだよな……」と落ち込んでいる自分のイメージも湧いてきます。
2つのイメージが交互に、繰り返し、繰り返し、現れては消え、現れては消えていきます。

「ああ、自分はこれまで挑戦らしい挑戦をしてこなかったな。今回、こんな難関資格に挑戦できたのは、これまで出会った全ての人達のおかげなんだよな」なんて考えたりしました。

ただの帰宅路なのに、まるで、ドラマや映画のクライマックスシーンの中に居るかのように思えました。
心を揺さぶる熱いテーマ曲が自分の後ろで鳴り響いている気分になりました。
瞳は既に潤んでいて、傍から見れば、夜道の街頭の明かりを反射して輝いているように見えたかも知れません。

そして帰宅。
手洗いうがいを済ませ、軽く深呼吸をしてから協会のWebサイトにアクセスし、大阪地区の合格者一覧を開きました。

そして、自分の番号が在るであろう辺りで目を泳がせます。
事前に、前年の合格発表のページを見ていて、大阪地区の合格者の数は東京のように多くなく、ページをスクロールする必要がないくらいであることは知っていました。
だから、自分の番号が「もし」在れば直ぐに見つけられるだろう、ということは分かっていました。

しかし、なかなか見つかりません。

「あー、無い……わ……」と呟きかけた次の瞬間、……、在りました、自分の番号が在りました。

叫びました。「あったッ、あったッッ……!」。

そして自分の意志とは無関係に言葉が溢れ出します。
「やった……、やった……、合格した……ッ! やった……!!」。

それから私は両手の拳を握りしめ、こう言いました。

「ありがとう……ッ」と。

誰に対してなのか分かりません。
お世話になった教材の数々に関わった人達に対してなのかも知れません、自分のこの挑戦を支えてくれた人達に対してなのかも知れません、あるいは挑戦をやり遂げた自分自身に対してなのかも知れません。
人間、やることをやり切ったら、感謝の言葉が出てくるものなんだな、と思いました。自分で自分を褒めてあげたい気分でした。

■これから受験する方にとって役に立つかも知れないこと

  1. 自分の取り組みを記録する。
    「スピード問題集」等の問題演習や過去問、過去事例に取り組んだとき、私はそれを記録していました。紙でも良いと思いますが、私の場合Googleのスプレッドシートで簡単な表を作りました。そして、例えばスピード問題集なら、予め問題番号を書いておき、取り組んだ際に、その日付と、手応えを記入します。手応えは、A: 自信を持って正解できた; B: 正解はできたが迷う選択肢があった、あるいは内容の分からない選択肢があった、等; C: 正解できなかった; D: チンプンカンプンだった、といった風にランクを記入します。そうすると段々、表が埋まっていきますので、自分の取り組みが形になって残り、それが単純に楽しく思えてきて、ゲーム感覚で勉強を続けることができるようになります。また、ランクを記入しておくことで、2回目、3回目の取り組みの際に、どの辺りを重点的に復習すれば良いのかが分かりますし、過去問や過去事例であれば、得点を記録することで自分の得点力が段々上がってくるのが分かり、自信に繋がります
    尚、最初から順番通りに取り組んでも良いのですが、ランダムにバラバラに取り組むことで飽きがこないようにしても良いと思います。
  2. 2次試験対策として、設問文だけを読むトレーニングをする
    これは「中小企業診断士試験 一発合格: 独学では辿り着けない、予備校では教えてくれない、診断士試験の真実とノウハウ」(「一発合格道場」9代目執筆メンバー 著)に書かれていたことなのですが、私もこのトレーニングを行うことで、2次試験の得点力が一気に上がったように思います。また、このトレーニングは仕事の昼休みなど、短い時間で取り組みやすいというメリットもあります。私は、2次試験本番の会場に向かう電車の中や、休憩時間中にもこれをやっていました。自分の頭を、試験モードに切り替える効果もあるように思います。過去の試験問題自体は協会のWebサイトからPDF形式でダウンロードできるので、GoogleドライブやDropboxなどに保存しておけばスマートフォンでも見ることができますし、もちろん紙に印刷して持ち歩いても良いかと思います。
  3. 設問文を読むための、自分なりのフレームを作る
    私は設問文を読むとき、「原状」→「問題」→「課題」→「施策」→「効果」→「結果」という、自分なりのフレームに当てはめて読んでいました。設問文には、このフレームのどの部分が書いてあって、そしてどの部分を回答すれば良いのか、という視点で設問文を読むわけです。この設問文には「結果」が書いてあって、問われているのは、結果に繋げるために設定された「課題」、実行された「施策」、得られた「効果」に当たる部分だから、それを考えよう、とか、この設問で問われていることは「原状」だから、企業の特徴やSWOT分析を書こう、といった具合です。
    勿論、全ての設問文がこのフレームに当てはめられる訳ではありませんが、少なくとも、「流れ」を意識して設問文を読むと良いのではないでしょうか?
  4. ファイナルペーパーを作る
    ファイナルペーパーというのは、2次試験本番の会場に向かう電車の中や、休憩時間中に確認する、試験に取り組む際に注意すべき点をまとめた物のことです。試験対策として過去事例に取り組む内に、自分が犯しやすいミスの傾向が見えてくるので、それを戒めるために、与件文を読むときや、設問文を読むとき、回答を構成するときに注意すべき点、あるいは思いついたテクニックをメモに取り、少しずつ追加していきます。そして最後に、それをまとめてファイナルペーパーとします。
    私の経験上、試験当日にそれが役に立ったか、と問われると、微妙なのですが、しかし、それをまとめる過程で、自分なりの試験問題への取り組み方が確立されていき、その確立されたプロセスは、試験本番で初見の問題を前にしてもパニックにならず、冷静に取り組むことを助けてくれたように思います。また、前述の設問文を読む際のフレームも、このファイナルペーパーをまとめる過程で出来上がったものです。
  5. 暑さ、寒さ対策をする。お昼ごはんを用意しておく。水分補給も忘れずに
    私の場合、令和元年の1次試験の会場が凄まじく寒かったです。空調が効き過ぎていたのです。1次試験は8月ですから(令和2年は7月)、暑い中ついつい、上着は要らないか、という気分になってしまったのですが、失敗でした。
    あと、お昼ごはんも用意しておきましょう。買いに行く時間が勿体ないですし、買いに行っても激混みの可能性が高いです(1次試験は特に。私は平成30年の1次試験で失敗しました)。勿論、水分補給も忘れずに。くれぐれも熱中症にならないように。
  6. 最後まで諦めない
    例えば試験当日に、解答用紙を提出してから間違いに気づいてしまうようなこともあると思います。私も事例IIで、試験終了を告げる声を聞いてから、回答の方向性を間違えていることに気づきました。しかし、結果は合格でした。事例II終了直後は若干落ち込みましたが、思えば、直ぐに切り替えて、続く事例IIIと事例IVに取り組めたことが良かったのだと思います。とにかく、最後まで結果は分かりません。ですから、最後まで諦めないことが大切だと思います。

■受験される方へのメッセージ

前述しましたが、私は筋トレが趣味です。
筋トレでは、重い物を持ち上げたりして筋肉に負荷を掛け、それを1セット10回程度として、3セットくらいをこなすのが一般的です。
そして、3セット目の10回目には限界がくる訳ですが、ある時、限界を超えて11回できるときがあります。
そしたら、次は12回、その次は13回、といった風に回数を増やしていき、例えば15回できるようになったら、持ち上げる重さを増やしてみる、といったことをして、段々と筋肉を鍛えていきます。

私は早く筋肉を鍛えたいものですから、筋トレをやり始めた当初は、とにかく回数を多くこなすことを目指していました
しかし、それを意識するあまり、フォームが乱れ、十分な負荷を筋肉掛けることができず、逆に不自然な負荷を身体に掛けていました。
要するに無理をしていたのです。
そして、無駄に身体を疲れさせていました

しかしある時、フト思ったのです。
回数をこなすことが目的なんじゃない、筋肉を鍛えることが本当の目的じゃないか、と。

そして勉強も、もしかしたら、そういう風になってしまっているんじゃないか、と考えました

1次試験対策の勉強をしていた頃の一時期、スピード問題集の問題を1日に○問はこなそう、といった目標を立てたりしましたが、しかし、問題の数を意識するあまり、十分に深く、問題に書かれていることを理解する前に、次の問題に移っているようなことがありました

確かに、計画を立て、計画どおりに事を進めることは大事なことです。
しかし、問題の数をこなすことだけを目的にしても仕方ありません。
本当の目的は、自分に知識を定着させ、試験に合格できる力を得ることなのです。

いや、試験の合格だって目的ではありません

短期的な目標であり、目的であるのは間違いありませんが、通過点でしかないのです。

この中小企業診断士という資格の取得を目指す理由は、人それぞれだと思います。
試験の合格だけが目的の方もいらっしゃると思います。
しかし、目的を果たすことだけを考えるのではなく、一歩々々、目的のために進んでいくことを大切にして欲しいと思います。

例え、試験に不合格だったとしても、挑戦した自分は残る」。
私はそう考えて試験に挑戦しました。
1次試験の時も、2次試験の時も。
目的に向かい、一歩々々、努力を重ねた貴方は、挑戦した貴方は、その時、とても美しく輝いていることでしょう

 


以上、k.cさんの合格体験記でした。

ご趣味である「筋トレ」に例えて、最後に勉強法を振り返ってくださっておりますが、その内容は非常に参考になりますね。

その時々の細かい心情を交えながらの内容に、なぜか読んでいて途中涙ぐんでしまいました(昨年の自分を思い出し、共感しちゃいました💦)

k.cさん、合格体験記の投稿、ありがとうございました!

明日は、じゅんさんがUGさんの記事をご紹介します。
お楽しみに!

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