【1次試験】「中小企業経営・政策」白書は中小企業への応援歌!

おはようございます。ナリ@タキプロ5期です。

今日は1次試験の「中小企業経営・中小企業政策」について考えます。(少し長くなってしまいました)過去5年間の科目合格率は13.3%であり、財務・会計に次いで低い数値になっており、厳しい結果です。


しかし、診断士としてのコンサル力をつけ、企業への提案力を高めるには経営サポート等の中小企業施策は必要な知識であり、
診断士と企業をつなぐ重要な科目になります。受験を控えている皆さんは合格が目標であると割り切って、効率的に勉強することが大切ですが、合格後の活動にもつながる科目であることを頭の片隅にしまっておいてください。

白書を見ると、中小企業は、日本に勢いがあった70年代では「我が国経済の活力の源・基盤、あるいは、地域経済を支えるものとして、中小企業の役割を捉え、また、高度成長から安定成長へ移行するという情勢の変化が中小企業の活動領域を一層拡大する可能性がある」というように環境変化の荒波の中でも適応力は高いと非常に前向きなものとして評価されていました。

現在の中小企業についても「変化する事業環境に合わせ、経営を変革させている」と激励を送っています。

中小企業は日本の99.7%の企業数と70%の雇用を担う企業群ですから、しっかりと輝かないといけませんよね。私たちは、診断士として、その動きを加速させる役割を一緒に担いましょうね。

ここから本論です。今年の試験では、2013年版の中小企業白書が主な題材になりますが、この白書には大きな特徴があります。

1.副題が「自己変革を遂げて躍動する中小企業・小規模事業者」と書かれていて、あえて「小規模事業者」の言葉を明示しています。今までは全て「中小企業」の言葉でまとめていました。

(白書の概要のページに「現在、小規模事業者に焦点を当てた中小企業政策の再構築を進めている。このため、今回の白書においては、主要項目において、小規模事業者とそれ以外の中小企業に区分して、それぞれの現状や直面する課題を明らかにした。あわせて、特に小規模事業者に対応した施策の在り方を究明した。」と書かれています。

注目すべきですね。

2.1963年に第1回の白書が書かれてから第50回の節目にあたります。

この2つの理由から白書の次のページの一読をお勧めします。

① 中小企業白書2013年版の概要

② 第1部第4節 中小企業・小規模事業者の役割・課題(P.34~43)

③ 過去50年の中小企業白書を振り返って(P.213~217)

勉強する上で、基本的には白書を読む必要はありませんが、上の3つの記事は全体を捉える上で有益ですので、読まれる方がいいとおもいます。グラフが多いのですぐに読めます。白書は中小企業庁がネットで公開しています。

この科目についての私の勉強法は、基本的には他の科目と同様で、問題集から始めました。問題として挙げられている論点を重要であると判断しました。ただ、演習や模試で見たことのない領域の問題が続いたので、対策として直前期になって、ネットで図表だけをひととおり見て、その意味するところを確認しました。(本文は読んでいません。)

(私が受験した時の白書には、各図表の伝えたいポイントがコメントとして書かれていました。しかし、今は廃止されているので図表のポイントを把握するのに時間がかかり大変ですが、学校や市販のテキスト等を活用して理解を深めてください。)

図表を理解する上で押さえるべき観点

・時系列の図表(グラフ)であればトレンドを把握する

上昇・下降・横ばい、ピーク・ボトムがあれば年度・数値

直近データの内容把握

トレンドに変化は生じていないか、数値

大企業と中小企業(今年は小規模事業者も)の関係

業種間(製造業・非製造業等)での違いとその特徴

順位。順位に変動があるときにはその年度、数値
直近の位置関係と数値

等です。精緻な数値を覚えるよりはだいたいの感触が重要です。自分の常識的な判断と同じ傾向を示している図表は覚えていなくても、試験では間違えません。常識と異なっているものは注意して覚えてください

また、今年の中小企業政策の分野では、今までの重要論点に加え「小規模企業活性化法」に注意が必要です。(この法律は経済産業大臣の巻頭言の中にも出てきます)

施策には似たような制度内容があったり、取り扱い金融機関がごっちゃになったりしますので、よく情報を整理して対比しながら一覧表等を活用して覚えるようにしてください。

中小企業経営・政策は過去問の位置づけが他の科目と大きく異なります。白書が毎年新たに発刊され、中小企業施策も変更されるため過去問の設問自体が今となっては成立しないことがあるからです。もちろん出題傾向の把握はできますので、過去問を解答することは無意味とは言いませんが、内容や数値が最新の事実と違っている危険がある事に注意する必要があります。

今日は以上です。

 

タキプロ勉強会のお知らせ


【今後の予定(東京)】

◆日時・場所
・4/19(土) 9:30~12:00  京橋プラザ区民館 題材:H24事例2
・4/23(水) 19:00~21:30 京橋区民館 題材:H24事例3
・5/08(木) 19:00~21:30 京橋区民館 題材:H24事例4
・5/17(土) 9:30~12:00  京橋プラザ区民館 題材:H23事例1
・5/21(水) 19:00~21:30 堀留町区民館 題材:H23事例2

◆会費 :500円

お申込みはこちらから

*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*問題を忘れずに持ってきてください(自分で確認用)。
*お釣りが出ないようにご用意ください。
*一次試験対策も5月以降検討中です。ご要望あればコメントください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。

【今後の予定(大阪)

2次試験の問題を基にした設問をこちらで用意しますので、グループメンバーで議論や意見交換を行った上で解答を作成していただき、各グループから発表をしていただきます。初学者の方も受験経験者の方もぜひご参加ください♪

①4月18日(金)19:00~21:30

◆内 容: グループディスカッション(H25年度2次試験事例Ⅲ)
◆場 所: グランフロント ナレッジキャピタル7階(大阪市北区大深町3番1号)
◆参加費:1,000円
◆定 員:20名
◆持ち物:
・H25年度2次試験問題用紙(事例Ⅲ)
・上記再現答案(作成されている方は併せてご持参ください)

お申し込みはこちらから

※参加者の方には、当日の受付について、別途メールにてご連絡差し上げます。万が一前日になっても連絡が来ない際は、お手数ですが、下記までお問合わせください。

お問合先: k.matsuki.1113(あっと)gmail.com(大阪勉強会担当/松木)

 

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