【日曜日は名古屋の日】”うめもん流”独断による平成28年度2次試験の所感と解答<事例Ⅰ編>


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2次試験を受験された皆さん、お疲れ様でした。
模範解答も各受験機関から順次公開されると思いますが、
タキプロ名古屋の重鎮による、独断に満ちた解答解説を公開します。

【前提】
なお、以下の条件で解いていますのでご注意ください。
解答自体は25日時点で作成しており、骨子修正なし、受験機関の模範解答、他者の解答参照なし、初見でのナマ解答です。
 オリジナリティを保持しつつも、ブログ公開に際して改善したほうがいいと思えた点もあり、
そこは追記する形にしています。  
・解答骨子作成までは、通常のタイムマネジメントとおり40分で完成させています。
 とはいっても集中、緊張する試験会場での解答ではないため、その分は割り引いてください。
・適切な解答用紙が発見できませんでしたので、解答用紙には筆記していません。
 問題や配点の記載に余分な時間がかかっていますが、反面書き直しや修正で有利のため、文章力はその分は割り引いてください。
無断複写、引用はご遠慮ください。

・今年受験されていない方へ 問題はこちらより入手してください。


平成28
年度 第2次試験 【事例Ⅰ】

【所感】難易度:中(例年並み)

・設問数は4問で配点は各20点。与件分量、解答文字数とも通年とおりです。

・設問要求はわりとストレートでした。また、与件もここ近年の傾向である過去の失敗を経た後の経営陣交代、V字回復の流れであり、とっつきやすい印象を受けます。

反面、単なる説明文に読み取れる短い解答要素が各所にちりばめられています。これからの事業ドメインを正確に把握し、これらの要素をどれだけ拾えるか、将来ドメインを軸に解答全体のシナリオを組み立てられたかが、細かい得点、失点の積み重ねになると思われます。

 

【解答のプロセス】

 1.事例のテーマ

 過去の経験も踏まえ、コアコンピタンスを生かせる新市場開拓戦略で、収益を軸とした事業基盤の改善、強化でゴーイングコンサーンを目指す企業の事例

 

2.各設問

 1)第1問 【難易度:中】

 設問ごとに過去の成功体験、失敗体験を問う分析系の問題です。ただ、第2問で「これまでのアルバム事業との違い」との制約事項が設定されています。第2問への解答も考えながら流れも意識して与件抽出をしています。

 設問1では、第2問ではコアコンピタンスの位置づけにしない印刷面での強み(生産体制、独自技術)と、継続して強みとしていく企画・デザイン力の双方で解答を構成しました。

 設問2でも、第2問設問2でシナジ-を取り扱うことから、強みを生かせない点とシナジーの欠落を主力にしました。また、解答要素に比して文字数が多かったため、そのような戦略を採用した背景を前文で追記しました。

 

(2)第2問 設問1【難易度:中~高】

 解答を考えるうえで注意した点は3点です。ひとつめは「これまでの学校アルバム事業との違い」をどう設定するか、2つめは、そのための軸として現在の経営状況は収益性が低いため新規事業が収益性に寄与するものである意識を忘れないこと、3つめは、設問要求が「助言」ですので、既に社長が意識をしたり取り組んでいたりする与件の内容はできるだけ回避すること、です。

 その結果、7段落目から「デジタルカメラの普及」から、デジタル時代アルバム事業で生かせる強みを挙げました。この解答の前提として、4段落目に「OAの進展」という記述があり、与件全体として外部環境に視点があたる構成になっていると感じました。

 2つめは、同じく7段落目「一般消費者のアルバム事業」から、営業効率を抽出しました。この解答の前提としては、地域写真店の記載が2度出てきており(5段落目、7段落目)、既存学校アルバム事業に仲介者(チャネル)の存在を強く匂わせており、収益性の意識からも、標的の広がりから営業の効率性は重要であるとの判断をしたからです。

 3つめは、一見デジタル印刷機の説明のように見える「少量印刷」から、多品種小量化による収益視点を入れています。

 また、設問1での解答要素は設問2へのつなぎも意識しました。

 

(3)第2問 設問2【難易度:中~高】

 解答は2つの要素からなります。まず、設問要求の「全社的に人材の流動性」の観点からの解答です。次数制限のなかで実際にどれだけ伝わるかはともかく、第1問ならびに第2問設問1で「従業員の企画・デザイン力」がこれからの事業展開には重要であることを記述しており、この観点でノウハウの共有やシナジーを軸に据えました。同時に、第7段落にちょこっと書かれている「大都市圏での営業所開設」も採用し、一体感醸成も解答要素に入れました。

 加えて、収益性の観点から考えた場合、設問、与件の「機能別組織を廃止」「複数の事業間」がひっかかりました。元来の低収益性に加え、新市場開拓のため、多品種小量で収益性が懸念されるなかデジタル印刷機の設備投資もしています。営業所も開設しています。新市場における収益の期待や意図は大きい各事業をSBUとして意識していることが感じ取れたため、設問前段の組織構造の変革も設問要求事項に捉えました。SBU別の収益管理は、事業部制とまで明記されていませんので、利益責任にまでは言及できず、「売上、利益状況の把握」で留めています。

 なお、本解答では第1問設問2での解答を意識しシナジーを軸に解答しましたが、「収益状況にあわせてSBU単位で最適リソース配分を実現する」も解答としてアリだと思います。

 

(4)第3問 【難易度:中~低】

 モチベーション系の問題です。テッパンですが、採用とからめてどれだけ抽出できるかが勝負となるでしょう。「採用戦略」「能力開発」「モチベーション」の切り口で解答しました。

 

—-うめもんの解答————————————

第1問(配点40点)

設問1

①適切な設備投資で社内に一貫生産体制があること、②独自技術開発で印刷精度が向上したこと、③積極的な社員教育で企画・デザイン力を磨き他社と差別化ができたこと、がアルバムなどの事業成長に寄与したからである。 (文末句点含め101)

設問2

主力であるアルバム事業や印刷事業の成長懸念から、非関連型多角化を拙速に進めたからである。既存事業とのシナジーも薄く、また自社の強みを生かしきれなかったため、顧客の評価が得られず成果が得られなかった。(99)

第2問(配点40点)

設問1

①デジタル化が進んでいるため、企画・デザイン力をより訴求していくこと、②対象市場が広くなるため、新たなチャネル開拓などで効率的に顧客を開拓していくこと、③少量化となるため、収益性に留意すること、である。(100)

設問2

市場環境が厳しくなるなか新たな設備投資や大都市営業所も設立している。企業存続のため事業毎の売上、利益状況を把握しつつ、社員の流動で一体感を醸成、ノウハウを共有し事業間でシナジーを発揮させるためである。(100)

第3問(配点20点)

①採用にあたってはスローガンや充実した教育への取り組みを伝え、社員を大切にする企業であることを訴求する、②体験学習などの能力開発を引き続き推進する、③権限委譲などで従業員のやる気を高める、である。(98)

★ブログ公開に際しての修正★

 

第1問 設問2

主力であるアルバム事業や印刷事業の成長懸念から、非関連型多角化を拙速に進めたからである。既存事業とのシナジーも薄く、また自社の強みを生かしきれなかったため、顧客の評価が得られず成果が出せなかった。(97)
<趣旨>後段の文章で「得られなかった」が冗長であるため、表現を変更

 

第2問 設問2

市場環境が厳しくなるなか新たな設備投資や大都市営業所も設立している。企業存続のため事業毎の売上、利益状況を把握しつつ、社員の流動で一体感を醸成、ノウハウを共有し事業間でシナジーを強化させるためである。(100)
<趣旨>一旦多角化を見直し、事業整理をした後の話なので、シナジーは「発揮」から「強化」に変更

———解答ここまで——————————

以上、うめもんでした。
(そして事例Ⅱ編に続く)
事例Ⅲ事例Ⅳはこちらです)

 


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