多年度生へ!今年で決めるぞ2020!〜事例Ⅰ合格した年に変えたこと by ガク

こんにちは!多年度合格者のガクです。
5月も中旬に入り、すっかり初夏を感じる季節になってきました。
受験生のみなさんは、受験勉強の負担に加え、新型コロナウイルスの影響による生活の制限によって、大変なご苦労をされていることと思います。自分もそうでしたが、同じ苦労をしている受験仲間とのコミュニケーションは励みになります。オンラインという制限はありますが、機会を見つけてコミュニケ-ションをとり、気分転換を図ってください。タキプロでも5月17日(日)16時~春セミナー2020をオンライン(Zoom)で開催しますので、是非、ご活用ください!(このブログの末尾に詳しい案内を掲載しています。)

はじめに

さて、今回のテーマは事例Ⅰです。
自分の場合、6回受験し、合格年は飛躍的に点数が伸びました。(38点→33点→42点→40点→46点→73点)
そこで、勉強の仕方や答案作成にあたり、最終年、何を変えたかについて説明したいと思います。

ずばり、効果が大きかったと感じるものは次の3点です。
1. 対応付けの方法を変えた
※ここで「対応付け」とは、各設問の解答根拠と問題文の該当箇所を結びつける作業をいいます。
2.解答要素を3つ盛り込むようにした
3.今ある知識を試験解答に使えるように整理した

1. 対応付けの方法を変えた

対応付けの方法として、従来自分は、設問毎に設問から問題文に解答根拠を探しに行っていました。ただ、この方法だと問題文を読む回数が多くなり、時間が掛かり過ぎてしまいます。そこで、問題文を読みながら、各段落(ときには各箇所)が、どの設問に該当するか、決めていく方法に変えました
令和元年度の事例Ⅰで説明します。
まず、対応付けの前段階として、設問文を読んだ段階で、各設問のテーマ(問われていること)にあたりを付けます。
第1問:市場・強み、第2問:企業風土、第3問:組織活性化、第4問:ドメイン、第5問:組織、といった感じです。
そのうえで、問題文を読んでいきます。
1段落目には、長男と数歳年下の弟である副社長とほぼ同年代のいとこの専務で経営を担っていると経営陣の構成について書かれています。そこで、「組織」について問われている第5問に該当すると判断しました。
2段落目には、若い経営トップであるA社長がA社に就職した経緯が書かれていますが、どの設問で使うか不明でした。
3段落目の前半部には、かつてのたばこ産業の恵まれた環境について書かれています。一方、後半部には、厳しい環境へと移っていきますが、そういった状況下においてもA社長に切迫感はなかったことが書かれています。A社の「企業風土」について問われている第2問に該当すると判断しました。
4段落目には、自社製品のメンテナンス事業がビジネスとして成り立たなかったことが書かれていますので、第1問に該当すると判断しました。また、後半部には、古き良き時代を知っている古参社員たちの新しい事業に対する抵抗について書かれていますので、「企業風土」について問われている第2問に該当すると判断しました。
以下、省力しますが、この方法を取り入れたことにより、問題文を読む回数と時間を減らせ、また解答根拠に使用する問題文の漏れを減らすことにも有効でした

2. 解答要素を3つ盛り込むようにした

従来から、多面的な解答を意識はしていたのですが、確実にできていた訳ではなかったと思います。
そうした中、「ふぞろいな合格答案」で「加点につながりそうなキーワードを合格+A答案では平均で3個以上記載しているのに対し、B答案では2.6個、C答案では1.9個しか記載できていない」という記事を読みました。これを受けて、3要素以上で構成しないと、各設問で6割以上の得点は獲得できないんだ!すなわち「60点以上=A」は取れないということを頭に深く刻み込みました。「解答3要素以上で60点」と数値で意識することで多面的な解答を実践できるようになりました。
プロセスにおいても、解答の構成を問題用紙の白紙の部分に作成する段階で、「理由は~ ①~ ②~ ③~」といった具合に、最初に設問文を読んだ段階で書き込み、必然的に3要素で解答するようにしました。(ただし、令和元年度の試験では、第1問と第5問で「最大の理由」と問われており、わざわざ「最大」と書かれているのは出題者が1つの解答を求めているといった解釈もありますが、自分は3要素を盛り込みました。)

3.今ある知識を試験解答に使えるように整理した

2次試験で頻繁に問われる1次試験の知識はそんなに広範囲ではありません。過去問(過去8年分)を遡り、各設問で1次試験のどの知識を問われているか整理しました。
そのうえで、出題の多いものについて、知識別に出題のされ方をまとめました。知識の括り方としては自分がしっくりくるやり方でやるのが良いと思います。
自分は「組織改編の理由・目的」「人的資源管理」「成果主義」「戦略」「商品特性の違い」「環境分析」・・・といったように整理しました。
例えば、「組織改編の理由・目的」では、
平成27年の設問2:関連会社の設立の理由
平成28年の設問2(2):機能別組織から複数の事業間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改編した理由
平成30年の設問3:組織改編の目的
がありました。
次に、設問文を初めて読んだとき、どういったことが頭に浮かばなければいけないか、整理しました。また、その際、「ふぞろいな合格答案」を読み、合格者が思い浮かんだことと比較しました。試験直前には、組織について、ぱっと思い浮かぶこととしては、組織の4原則、組織存続の3要素、組織構造と組織文化、迅速な意思決定、シナジー、経営環境変化への柔軟な対応、士気向上、組織活性化、といったことにまとまりました。
また、知識の整理では、ただ個々の組織形態の特性・メリット・デメリットを記憶するのではなく、各組織を比較し、違いに重点をおいて記憶することにしました。メリット・デメリットは何か比較対象があって存在することです。例えば、市場の変化に迅速に対応という点でいえば、機能別組織ではデメリット、事業部制組織やマトリックス組織ではメリットとなります。権限と責任が明確という点でいえば、機能別組織ではメリット、マトリックス組織ではデメリットとなります。

まとめ

以上が、最終年、自分が勉強の仕方や答案作成にあたり変えて効果が大きかった点です。人それぞれ合う合わないあるとは思いますが、関心がある方は、是非、お試しください。

二次試験まであと5ケ月以上あります。特に、多年度生の方はこれまでの勉強をただ繰り返すのではなく、自分の弱みを見つけ、弱みを補強する勉強をしてください。

以上、ガクでした。

次回は、「ガンジ」さんです、お楽しみに!

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