【特別企画】ディシジョンツリーで決める1次保険受験 解答編

タキプロ絶対合格 2次多年度生向けセミナー

6月15日(土)13:30~16:30 (懇親会17:00~)

お申込はこちら


こんばんは!

かず@タキプロ4期生です。

本日は4期メンバの「メージ」による特別企画をお送りしています!是非ご一読ください!

それでは、メージさんお願いします!

        

 

こんばんは!メージ@タキプロです!

本日朝掲載の「ディシジョンツリーで決める1次保険受験」の解答編です。

みなさん、問題は解けましたか?

まずは問題を見直ししてみましょう↓


5月から8月までの300時間(お金の代わりに時間を価値基準とします)の投資の内、300時間全てを2次の勉強に費やすと60%の確率で合格できるDさんは、1次を保険受験するかどうか検討している。全く1次の勉強をせずに1次を受験した場合、20%の確率で1次に合格できる(まぐれ合格)。300時間全てを1次試験の勉強に費やすと1次の合格率は80%に上がるが、一方で2次の合格率が40%に低下する。また150時間を1次の勉強に費やし、150時間を2次の勉強に費やすと1次合格率は60%、2次合格率は50%になる。

2次試験を合格した場合、900時間の(来年勉強しなくても良い)価値が生まれ、1次試験のみ合格した場合、300時間の価値が生まれる。

Dさんはどのような意思決定を行うべきか、説明せよ。

図2


最初に書き方のおさらいです。

ディシジョンツリーは、意思決定者がコントロールできる行動を「□」で表し、意思決定ノードと呼び、意思決定者がコントロールできず確率で決まる事象を「○」で表しイベントノードと呼びます。そして末端に結果を記します。

パターンAの場合をFigure1に示します。

めーじ1

Figure1 パターンAのディシジョンツリー

次に解き方ですが、意思決定の順番、時系列は左から右ですが、現在価値を求める順番は右から左になります。

パターンAの場合ですと、

(900×0.6+300×0.4)×0.2+(900×0.6+0×0.4)×0.8-300=264 時間

(1次合格時の2次の価値)×(1次合格確率) + (1次不合格時の2次の価値)×(1次不合格確率) – (初期投資)

になっています。

同様にパターンB、Cについても計算します。

 

めーじ2

Figure2 パターンB、Cのディシジョンツリー

パターンB

(900×0.5+300×0.5)×0.6+(900×0.5+0×0.5)×0.4-300=240 時間

パターンC

(900×0.4+300×0.6)×0.8+(900×0.4+0×0.6)×0.2-300=204 時間

 

そもそも1次試験を受けない場合は、前回ヒントでお伝えした通り、240時間の価値になりますので、これより価値が同等or大きい選択肢であるパターンAとBならば選択する価値があることになります。

よって答えは、

Dさんは、1次の勉強時間を150時間以内に抑えて、1次試験を受験すべきである!

になります

注1)初期投資は、勉強時間の配賦方法を変えるだけの為、いずれの場合も300時間になります。

注2)NPV(正味現在価値)は、0以上の場合、投資すべきとされているため、同じ価値である1次試験を受験しない場合とパターンBではパターンBを選択すべきとなります。


今回Dさんの場合は、1次試験を受験すべきとの答えになりましたが、これにはいくつか落とし穴があります。

まず、1次受験費用、参考書、交通費等、実際にかかるお金(時間の次に大事な価値?)を全て無視していることです。受験費用、結構高いですよね…

次にディシジョンツリーが実務でも適用が難しいことと共通しますが、発生確率やリターンの価値(合格の価値は勉強時間以上です!)を無理やり定量化していることです。ある程度確率を推定できる事象には有効ですが、診断士試験は本当に受かるかどうか予想の立てにくい試験です。

また、1次試験には科目合格があることを無視している為、実際にはさらに複数のイベントノードが出てくることになります。

と、このようにいくつか欠点が存在しますが、受けるべきか迷っている場合は、まずはディシジョンツリーをご自身で組み立てて、戦略的に意思決定してみてはいかがでしょうか?

1日だけの投稿でしたが、みなさんのお役に立てていれば嬉しいです試験までの残りわずかですが、みなさん頑張ってください


タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】

・5/19(日) 9時半〜12時 京橋プラザ区民館 題材:H22事例2&1次対策

・5/23(木) 19時〜22時 八丁堀区民館 題材:H22事例3&1次対策

*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。 また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。 *1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。

お申込みはこちらから

====================

皆様の応援がタキプロの原動力となります。

ぽちっと押して、応援お願いします♪

====================

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です