診断士試験での勉強を実生活に活かそう

 

こんにちは。ヒナ@タキプロ5期生です。

二次筆記試験の合格発表がいよいよ来週に迫ってきましたね。

まだなかなかモチベーションが上がらず、診断士の勉強はお休み中という方もいらっしゃるかと思います。

でも、筆記合格発表(12/12)から口述試験日(12/21)までは1週間強しかありませんので、合格発表後に慌てないよう、少しずつでも診断士の勉強に触れ続けるようにしておいてくださいね。

さて、私が診断士の勉強をして良かったなと思うことの一つに、勉強した知識を、企業経営だけでなく、自分自身の実生活にも活かすことができるということがあげられますので、皆様のモチベーションUPの一助になればと思い、お話ししますね。

私の場合は、特に以下の3点に診断士の知識を活かせると感じています。

①自分のキャリア戦略

自分のキャリアをどう描くかということは、ビジネスパーソンにとって誰しもの課題ではないかと思います。

特に、診断士試験を受験されている又はこれからされようとしている方は、ご自身の今後のキャリアについて、真剣に向き合っていらっしゃるからこそチャレンジされているのだろうと思います。

そのような多くの診断士受験生は、もしかしたら既に試みられたことがあるのではないかと思いますが、今後のご自身のキャリアプランを立てる上でも、SWOT分析・ポーターの基本戦略・アンゾフの成長戦略等のフレームワークは有用ではないかと思っています。

特に、「強み×機会」のクロスSWOT分析により、自分の属している業界や今後進もうとしている業界で「機会」と捉えられるポイント(例えば、開拓余地のある分野の存在、ある層のニーズの高まり、法改正等)を分析し、それに対して、自分の「強み」(例えば、職歴や経験の専門性の高さ、知識や資格、語学力、人脈、プレゼン能力など)をどう訴求していくかを分析することで、自分の進むべき方向性のヒントが見えてくるのではと思います。

また、ポーターの基本戦略は、以下のように自分のことに応用できるかと思います。

・コストリーダーシップ戦略
(例えば、報酬が低くてもやる、長時間労働や手間のかかることを厭わない等)

・差別化戦略
(例えば、他人と違う専門性を身につける、個性的なキャラを印象付ける等)

・集中戦略
(例えば、社内ならある上司について徹底的にフォローする、社外なら一定の取引先や顧客に集中して情報収集やケアをする等)

 

アンゾフの成長戦略は、自分の現在の仕事が診断士資格を取得することによってどういう方向性に進むかという分析に応用できます。

例えば、「市場浸透戦略」なら、もともとコンサルタントや経営企画系の業務をされている方がその経営に関する知識を高めて体系化したり又は資格として目に見える形にするという戦略、「市場開拓戦略」なら、大企業相手がメインの仕事から今後は中小企業に広げようとするという戦略が考えられます。

また、「製品開発戦略」なら、例えばSEなど自分の現在の業務に経営に関する知識をプラスして付加価値をつけるという戦略となり、今後新たにコンサルティングを始めようとされる方は「多角化戦略」をとるということになるでしょう。

  既存商品 新規商品
(現在の自分の業務)  (新たに始める業務領域) 
 既存市場  市場浸透戦略  新製品開発戦略
(現在の自分の取引先・業界)
 新規市場  市場開拓戦略  多角化戦略
(新たに開拓する取引先・業界)

 

このような診断士試験で学んだ様々なフレームワークは、自己分析を行うのにも非常に役立ちます。

ビジネスパーソンとしての自分の市場価値を高めていくために今後どういう戦略をとるべきか、ぜひ勉強した知識を活用してくださいね。

 

②家計の見直し

財務を勉強することで、家計を正確に把握して分析し改善に役立てることができます。

例えば、BSPL等を応用して現在の家計の状況を把握し、目標の貯蓄額を設定してこれを達成するための計画を策定する、資産を流動資産(現預金)で持つか固定資産(投資有価証券や不動産等)で持つかを検討する、費用を固定費変動費に分けて各々の削減方法を検討する等が考えられます。

また、表やグラフを作成することで、家計を「見える化」して目標や節約意識を家族で共有し、小遣い交渉の説得材料にすることもできるかもしれません。

さらに、PDCAサイクルを回すことでより効果的な節約や資産運用の方法を検討したりするなど、経営の改善方法のノウハウは、家計のやりくり改善にも十分役立つと思います。

 

③家庭での役割分担・家事の効率化

小さな子どものいる共働き家庭の場合は特に、家庭の様々な業務をどのように、夫婦で(または親戚や外注で)分担するか、という点が重要な課題になります。

そこで、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)の考え方を応用して、「もれなく、ダブりなく」家事の分担を行うことが考えられます。

この点、家の購入や子供の教育方針その他家庭の基本方針等に関わる重要事項は、共同経営者である夫婦の経営会議で満場一致で決定しますが、そこで決定された基本方針に沿って家庭で行うべき事柄について、もれなくカテゴリ分けし、カテゴリ別に具体的な業務を洗い出して、誰がそれを分担するのかを決定します。

例えば、以下のとおり。

「財務」…家計簿管理、月々の支払い、ローン、保険、積立、資産運用等

「掃除洗濯」…洗濯機を回す・干す・取り込む・たたむ・収納する、部屋別の掃除分担、時間帯や日別の掃除分担、ゴミ出し、クリーニング依頼と受取り等

「食事」…平日の朝食・夕食、休日の朝食・昼食・夕食の各分担、食器洗い、片付け等

「買物」…食材の買出し、日用品の購入、洋服や本等の購入、家具や電化製品の購入等

「育児」…保育園の送迎(朝夕又は曜日別)、保育園との連絡、習い事の送迎、風呂に入れる、寝かしつけ、授乳、洋服・おもちゃ・本の整理や処分、しつけ、病気時の保育園お迎え・看病・通院付添い等

「行事その他」…家族旅行の計画・予約・予算管理、誕生日やクリスマス等のイベント、法事、親戚付き合い、家の改装や修繕、車のメンテナンス等

我が家の場合もそうですが、多くの場合は、なんとなくの流れで女性が上記のほとんどを行っているということが多いのではないかと思います。
(そして、このことが、多くのワーキングマザーの家事育児と仕事の両立を難しくさせていると思うのです。)

でも、このように全てを網羅して書き出すことで、家事の業務を「見える化」し、「こんなにやることがあるんだ」「これは仕事をしながら1人で全てやるのは無理だよね」と、家族全体の問題だという意識を醸成し、夫婦間で具体的にどの部分の分担が可能かを協議しやすくすることができると思います。

共働きだと夫婦二人でも全てこなすのが難しいこともあるので、可能な場合は、実家にお願いしたり、費用対効果を検証して家事代行などアウトソーシングすることも検討します。

もちろん、子どもの関係など状況がその時々で絶えず変わっていくため、役割の固定化はできず柔軟な対応が必要ですが、基本的な役割を決めておくだけでも、家庭内の公平が保て、どちらかに不満が生じにくくなるのではないかと思います。

それから、家事をより効率化するために、「5S」「ECRSの原則」等の運営管理の知識を応用することもできます。 例えば、我が家では、キッチン周りや洗濯機周りの物の配置を工夫したり、我が家は3階建てなので、各階での作業をまとめてやるようにして階の移動をできるだけ減らしたりなどの工夫に活用しています。

以上、長くなってしまいましたが、その他にも診断士試験で学ぶことは実生活でも役立つ知識の宝庫です。

診断士試験に合格してもしなくても、この勉強で得られる知識は決して無駄にはならないと思いますので、ぜひ迷わず勉強を進めていってくださいね。

 

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