2次試験「読む」の攻略【by Terukin】


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皆さん、こんばんは。Terukin@タキプロ6期生です。

 1次試験を受ける方は、「2次試験どころではない」という時期と思います。しかし、1次試験終了後、すぐに2次対策に取り掛かる必要があります。2次試験はどんなプロセスで解答するのか、基本的な内容だけでもこの時期に押さえておきましょう。

 2次試験の解答プロセスは、「読む」「考える」「書く」であると言われています。2次試験の権利のある方も、あらためて確認してもらうことで、新しい気づきもあると思います。「読む」「考える」「書く」では、それぞれどんなことをするのでしょうか。

■読む
 ・設問を読む
 ・与件本文を読む
■考える
 ・設問と与件文の対応づけ
 ・経営戦略を考える
 ・解答構成を考える
■書く
 ・書く(考えながら書く/意識すること)
 ・最終チェック

 今回は、「読む」のプロセスの1つ目「設問を読むについてです。やり方は、人それぞれですが、「読む」全体では「20分」を確保したいので、設問を読むのにかける時間は「5分」を目安にすると良いでしょう。まず、①問われていることをマーク、②制約条件をマーク、③加点要素は何かを考える を実施します。

 

=平成25年度 事例Ⅰ=

第1問設問1

 A社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として、新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に、どのような点に留意して事業を組み立てていくことが必要であるか。80字以内で答えよ。

問われていること

「必要な施策」、「事業を組み立てる際の留意点」が問われています。解答文の主語にするのは、文章の後半にある「留意点」と考えてよいでしょう。

制約条件

 制約条件は、「新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外」の部分になります。なので、アンゾフの成長マトリクスでいうと市場浸透の戦略になり、「新商品」や「新規顧客」の施策に触れると大きく減点となります。 

20150611-1


加点要素

 加点要素は「これまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくため」とあるので、「これまでの成長要因を分析してそれを維持する」内容を書けば「加点」されます。 

20150611-2

 

 

 次は、設問だけ読んでわかる範囲で考えを深めます。実施することは、④真の設問要求はなにかを見極める、⑤設問間の関係を見極める、⑥設問文は第2の与件文として考える です。
 

真の設問要求はなにかを見極める

 この設問で問われていることは「事業を組み立てる際の留意点」ですが、実は「裏の要求事項があります」。設問文でバッチリ書かれている場合もありますが、最近の事例、特に事例Ⅰでは、はっきり書かれていないことが結構あります

 「平成25年度 事例Ⅰ 第1問(設問1)」は、「強み」と「経営戦略(既存事業)」が「真の設問要求」になります。「強みはなにか答えよ」「経営戦略はなにか答えよ」とは、言われていませんが、「強み」と「経営戦略」を答える必要があります。 

 2次試験は、中小企業の社長に対する「診断報告書」ですので、経営課題抽出(SWOT分析)とい経営戦略は、必ずどこかで問われると考える必要があります。平成25年度 事例Ⅰでは、第1問(設問1)が「SWOTの強みの分析」と「経営戦略」であったと考えられます。

設問間の関係を見極める

「平成25年度 事例Ⅰ 第1問」は、枝問のある構成になっています。(設問1)と(設問2)の関係は、どうなっているでしょうか。 

 

=平成25年度 事例Ⅰ=

第1問設問2

 A社は、急速な事業拡大にもかかわらず、正規社員の数を大幅に増員せずに成長を実現してきた。今後もそうした体制を維持していく上で、どのような点に留意していくべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 「今後の体制維持の留意点」が問われています。つまり、「組織戦略」が真の設問要求であることがわかります。事例Ⅰは、「経営戦略」を「組織戦略」で支える形になります。「平成25年度 事例Ⅰ 第1問」の枝問2つは、この関係になっていることがわかります。

 なお、別の年度の事例では、第1問で「強み」が問われ、第5問で経営戦略が問われることがあり、第1問で解答した「強み」を第5問で使うという設問間の関係になることがあります。設問単体で解答するのではなく、このように「設問間の関係を見極める」ことが、一貫性を保った2次試験の解答(診断報告書)につながります。

設問文は第2の与件文として考える

 設問文には、与件本文に書かれていない「追加の内容」が書かれていることがあります。これは、与件本文と同様に扱う必要があります。「平成25年度 事例Ⅰ 第2問(設問1)」を見てみます。

 

=平成25年度 事例Ⅰ=

第2問設問1

 A社は、同業他社と比べて時給が多少高くても、勤務経験のある中高年層の主婦をオペレータとして採用している。それには、どのような理由が考えられるか。80字以内で答えよ。

 「同業他社と比べて時給が多少高くても、勤務経験のある中高年層の主婦をオペレータとして採用している」とあります。与件本文では、「オペレータ業務は、非正規社員とはいえ直接採用し」までは書かれていますが、それ以上のことは書かれていません。したがって、この部分は、「追加の与件文」と考えて構いません。

20150611

 

最後に仕上げです。⑦解答構成をある程度つくる です。
 

解答構成をある程度作る

「設問を読む」の最後のプロセスです。解答構成をある程度作ってみます。解答構成を作ることで、「与件で探すべき内容が明確になる」「わかりやすい構成の解答文が作れる」「設問で求められていることをもれなく盛り込める」「解答文を考える時間を有効に使える」といったメリットがあります。

 なお、この段階では完璧なものである必要はありません。「平成25年度 事例Ⅰ 第1問(設問1)」で実施してみます。例えば以下のようになります。
 

留意点問われていること)は、

既存顧客制約条件)に対し、

①XX(これまでの成長をさ支え今後も使える強み)を活かし、
XX(施策)をXX(事業組立)する、

②XX(これまでの成長をさ支え今後も使える強み)を活かし、
XX(施策)をXX(事業組立)する、

ことである。

 これで、設問で求められていることは、ほぼ盛り込むことができます。字数の調整は、別途行います。この段階では、ここまで実施できれば十分です。

 いかがでしょうか。設問を読むといってもいろいろやることがあります。これをすばやくできるようにすれば、きっと良い解答が作れるでしょう。

 

 次回は、「読む」プロセスの2つ目「与件本文を読む」について触れたいと思います。

 

それではまた。

 

Terukinのプロフィール:

いわゆる「多年度受験」で2次試験は5回目にしてようやく「2014年度「中小企業診断士」に合格。1次試験の受験回数も数知れず。「合格するまで受験する」ことを信条に、モチベーションを維持し続けた。多年度受験で苦労している受験生にどのようにして合格に至ることができたのか。自身の経験から参考になることを伝えたいと考えている。

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