二次筆記試験終了後にしておくこと

こんばんは。ごとりん@たきぷろ6期です。長時間にわたる二次試験,お疲れ様でした。お仕事や学業の合間をぬって勉強の時間を捻出し,さらに日曜日の一日ほとんどを試験に費やされて,かなり疲労が蓄積しているのではないかと思います。まずは休息をとって,疲れを癒しましょう。そのうえで,以下の作業をおこなうと今後,かなり効率的に動けるのではないかということを申し上げたいと思います。

(1)自分が作成した論述の控えを作っておく

 記憶がある程度鮮明なうちに自分が作成した論述筆記の控えをパソコンに打ち込んでおきましょう。後で模範解答をみたときの自己点検や,これから続く受験生の方々の役にも立ちます。またタキプロのメディア班でブログを書いたり,勉強会班に所属したときにも有用な資料になることでしょう。万が一,不首尾な結果となっても,自分自身が作成した答案の反省点を洗い出すことによって,翌年度の得点力をさらに積み増しすることができます。

(2)模範解答を集める

 本試験直後には各専門学校が無料で模範解答を提供してくれます。もちろんある程度は個人情報を明らかにしなければなりませんが,3~5校分の模範解答を集中的に入手できるのは,本試験直後の特典です。筆記試験に合格後,口述試験でまた事例を検討することになりますが,そのときにも有用な資料となります(口述試験は事例Ⅰ~Ⅳについて,口頭で問われます。試験の内容が頭に入っているのが前提になっていますので,口述試験が近づくと事例の復習は必須です)。12月11日に合格発表があり,12月20日が口述試験ですから,複数の模範解答を比較検討することで9日間を濃密に活用することができます。

(3)1年間に蓄積した書籍や資料を整理する

 情報はもちろん最初の時点では収集しなければなりませんが,一定量以上を収集した後は整理・加工していかないと,いたずらに場所をとるだけになります。

 合否の判定はともかく,当面必要なものと不必要なものを仕分けして,不必要なものは廃棄する準備をしましょう。もちろん経済学やマーケティングの書籍などは,これからもずっと必要になる場面が出てくると思いますが,法令の改正が激しい分野の資料やレジュメは,古いものを蓄積しておくより,気分転換をかねて廃棄してしまったほうが,新しい知識や理論を吸収するには効果的な面があります。どうしても「捨てきれない」と思った資料は,スキャンしてPDF化しておくといいでしょう。私はF士通社のScan○napを用いてPDF化し,OCRで文字列を読み取れるようにして外付けHDDに格納しましたが,それっきり実は検索したことがありません。とはいえPDF化すると心理的抵抗なく廃棄することができるうえ,万が一のことがあっても検索ができますから,デジタルツールで有用と思われるものは併用していきましょう。

(4)(できれば)旅行にいく,あるいは大きな買い物をする

 モチベーションは内発的動機づけが望ましいですが,かといってご褒美を自分で自分に用意することも大切です。内発的動機づけだけでなく外発的動機も活用していかないと,二次の筆記試験で「燃え尽きて」しまいますので,できれば旅行にいったり,あるいは新しいノートパソコンやタブレットなど大きな買い物をして,この1年間の苦労を自分でいたわりましょう。「これこれをしたら,自分で自分にこういうご褒美をあげよう」という動機づけは,うまく活用すると,これから続く口述試験や実務補習に積極的に取り組む動機付けになります(結果が不首尾な場合であっても,来年度に立ち向かう動機づけになります)。あまり杓子定規に考えていると,長丁場を乗り切れなくなりますので,自分で自分をうまくコントロールしていくことも重要です。とはいえ,お仕事などの都合で馬車馬のように働かざるを得ない場合も出てくると思いますので,そのときはお正月になんらかのご褒美を用意しておきましょう。

(5)なぜ中小企業診断士を目指すのか,あらためて考えてみる

 試験勉強をしているときには,あまりそういうことを考えていると,肝心の勉強が手につかなくなりますが,二次筆記試験が終了した今だからこそ,自分の立ち位置と目標をしっかり再確認しておくと,結果はどうあれ,具体的な行動に結びつきやすくなります。一種の目標管理ですね。

 間口や活動範囲がきわめて広い資格ですし,合格された方々の経歴も本当に多種多様ですから,どれが正解ということはないと思います。ただこの時期に自分自身が勉強を続けることの意味を問い直しておくことで,口述試験対策や実務補習への取り組み方も大きく変わってくると思います。経営理念をもつ企業は,経営資源を集中して活用することができますが,個人も目標とその理由を適切に設定することで時間・資金・体力を効果的に活用することができることでしょう。

 

 自分自身はどうだったか…というと,当初は専門学校の模範解答と比較してやや悲観的ではありました。また日常業務がかなり多忙をきわめたため,お正月もほとんど休めない状況で,しっちゃかめっちゃかの状態で実務補習に突入していった記憶があります。ただ筆記試験の合格をウェブでみたときには,やはりジンワリ嬉しさがこみ上げてきたのを思い出します。当時は,二次試験合格だけで完了して登録まで進むつもりがなかったのですが,今は考え方を変えて登録までいく予定で計画をたてています。ですから,この時期に考えた目標はあくまで暫定的なものにすぎないのですが,たとえ事前の目標と事後の目標が異なることになっても,やはり目標は立てておいたほうが良さそうです。発表まで約1か月ですが,この時期だからこそ有意義に過ごせる方法をぜひ皆さんも考案していただいて,ぜひ来年度のブログでご紹介いただければと思います。

 

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