【羊男のブログ 第2回】 企業経営理論のお話しと、2次対策を今始めるべきかどうかについて

羊男です。春の足音が近づいてくるのを感じる日々、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回も3本立てでお話しさせていただきたいと思います。

 1.1次試験の話 ~企業経営理論の得点獲得力の上げ方~
 2.2次試験の話 ~この時期に2次の勉強を始めるべきか~
 3.雑文

 

1.1次試験の話 ~企業経営理論の得点獲得力の上げ方~

今日は企業経営理論に焦点を当ててみようと思います。正答率向上に向けた僕なりの取り組み方を書いてみますが、かなり長いうえに細かい各論になってしまいます。どうかご容赦ください。企業経営理論を苦手とされている方の勉強の一助になれたら嬉しいです。(苦手でない方は気持ちよく読み飛ばしてしまってください。)

さて、2次試験との関連も強く、診断士試験の中核を成すといっても過言ではないこの科目、皆さんは「得意」とされているでしょうか、「不得意」とされているでしょうか。

恐らく初学の方の多くは「不得意」か、少なくとも「得意ではない」と感じてらっしゃるのではないでしょうか。過去問を解いてみると問題も解説もモヤモヤしたものばかり。がんばってがんばってテキストに書いてあることを一生懸命暗記したのに、得点が上がる気配は一向にない。

なぜでしょうか。ぼくは、企業経営理論に特有の2つの壁があるせいだと思っています。

 

昨年の問題をすこし覗いてみましょう。

平成27年 第2問 (エ)
「事業ドメインの決定は、将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定であり、特定の市場での競争に影響を受ける。」

・・・???

この人はなにをいっているのでしょうか。ダイジョウブでしょうか。心配になります。

これが企業経営理論の第1の壁「何を言っているのか分からねーと思うがおれも何をされたのかわからなかっない」です。嫌がらせとしか思えない難解な言い回しでポルナレフ受験生をケムに巻きます。

 

ではもう1つ、今度は平成24年の問題を例にとって見てみましょう。

平成24年 第1問 (ウ)
「企業ドメインの決定は、通常、多角化した複数事業間の関連性のあり方に影響するが、集約型の事業間関連性パターンでは規模の経済を重視して資源を有効利用しようとする。」

・・・集約型の事業間関連性パターン?聞いたことないぞ。けどなんかそれっぽい響きだし、さてはこれが正解だな?→南無三。
 
これが第2の壁「聞いたことがない」です。問題のテーマはお馴染みのものだし、テキストの知識はしっかり覚えてきたはず。なのに聞いたことのない単語が当たり前のような顔して並んでいる。自分の勉強不足だろうか・・・。精神的ダメージを狙いにきているとしか思えない問題です。

 

この2つの壁(嫌がらせ)を乗り越えて得点獲得力を上げるために、実際にぼくがやったことを書いてみます。

 

 第1の壁「なにを言っているのか分からない」

この第1の壁を越えるために、ぼくは2つのポイントに気を付けながら過去問を解くようにしました。
・「平易な日本語に翻訳すること」
・「分かる部分だけで判断すること」
(後者は、厳密には「分かる部分だけで“明らかに間違いであると”判断すること」です。)

企業経営理論では、意図的に受験生を惑わそうとしているとしか思えない難解な文章が随所に埋め込まれています。それにイチイチ足をとられていては90分で60点取るのはとても困難です。

そういった問題にぶつかったときには、まず難解な文書を分かりやすい言葉に読み替えるのが有効です。そして読み替えができた部分を根拠に正誤判断をします。(このとき、ある選択肢を「正しい」と言い切るのが困難であるのに対して、「誤りだ」と言い切ることは比較的簡単です。なぜなら、文章中にたった1か所でも間違いや矛盾点を見つけられればそれで十分だからです。)

 

ではこの2つのポイントを意識しながら『平成27年の第2問(エ)』を読み替えてみます。

  • 「事業ドメインの決定は」
    →『ある事業のドメイン(“だれに・なにを・どうやって”)を決めるということは』
     
  • 「将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、」
    →『???(無視)
     
  • 「企業が自らの相互作用の対象として選択した」
    →『複数の事業が互いにシナジーを発揮できるように、』
     
  • 「事業ポートフォリオの決定であり」
    →『事業の組み合わせ(どの事業に手を出すか)を決めるということであり』

ここまで読み替えることが出来れば大丈夫です。

「①ある事業のドメイン(“だれに・なにを・どうやって”)を決めるということは、
④事業の組み合わせ(どの事業に手を出すか)を決めるということである。」

言ってることが矛盾していますね。
幸いこの問題は「最も不適切なものはどれか」を聴かれているので、(エ)が正解(不適切)であると判断できます。

 

 第2の壁「聞いたことがない」

企業経営理論では、テキストを一生懸命暗記したにもかかわらず、いざ本試験を受けてみると聞いたことのない言葉が遠慮なく押し寄せてきて、受験生を混乱に陥れます。この場合の対応は2つに分けられます。

①本当に過去に出たことのない(テキストに無い)単語・論点
 →これは落としてもいい問題だと思います。場合によっては、その選択肢自体完全に無視してください。

②過去に問われたことがありテキストにも載っている話だが、言い回しを捻っている
 →勝負の分かれ目です。実はよく知っていることについて聞かれているということに気付けば、得点できる可能性が飛躍的に高まります。

では『平成24年度 第1問 (ウ)』を見てみましょう。

まず何となくでも、「多角化する上での留意点」について問われているということはお分かりになるかと思います。問題は後半に出てくる「集約型の事業間関連性パターンでは」という箇所。

集約型の事業間関連性パターン??聞いたことない・・・。

ここで諦めそうになってしまいますが、一歩踏みとどまってみてください。

事業多角化で最も基本的な観点は、「関連多角化」か「非関連多角化」か、でしたね。これを思い起こすと、「事業間関連性パターン」とは「関連多角化なのか非関連多角化なのか」ということを変に捻って言い換えているだけなのではないかと朧げにでも予想することができます。となると、「集約型」といっているのは「関連型」のことか?

そして改めて選択肢文の後半を読み替えてみると、「関連多角化では規模の経済を重視して・・・」となります。

関連多角化で重視すべきは「規模の経済」ではなく「範囲の経済」ですね。というわけでこの選択肢は誤りだと気づくことができます。

 

 

いかがでしょうか。(取り上げた問題が例として適切だったかどうかはやや疑わしいですが、)2つの壁の超え方、どちらも文字に起こすと非常にまどろっこしく、遠回りに見えることと思います。「本試験中にそんなこと考えてられるか!」と言いたくもなるでしょう。

でもイチイチこのようなことを”意識”しながら過去問を解き続けていると、いざ本試験でイヤな問題にぶつかった時も、上に書いたような思考や判断がある程度反射的にできるようになります。

いま企業経営理論を苦手とされている方は、ただ過去問を解いて解説を読んで「なるほど」で終わりにしてしまうのではなく、是非こうした点に注意しながら解いてみてください。しんどいかもしれませんが、きっと実を結ぶと思います。

 

ちなみに、例に挙げた2問の正答率はどちらも40~60%だそうです。これより正答率が低い問題は「捨て問」、高い問題は「落としてはいけない問題」、そして合否を分けるのはこの「正答率40~60%の問題」ではないかと思います。
そしてこのような中途半端な正答率になる一因こそ、「ただテキストを覚えただけでは正答するのが難しく、問題の意図を察し、覚えた知識を適宜引き出して使う能力が必要」であることではないかと思うのです。

 

 

2.2次試験の話 ~この時期に2次の勉強を始めるべきか~

今回は、初学者の方が今のこの時期(3月)から2次試験の勉強をはじめるべきかどうか、についてぼくが思うところをお話しさせていただきます(“2次試験対策”的な話からはすこし外れてしまいますがご容赦ください)。

すでにほかのタキメンも書いていますとおり、ストレート合格を目指す場合(というか皆さん目指しますよね)2次対策を早い時期に始めることは大変有効だと思います。

僕の場合どうだったかというと、まったくやりませんでした。

そして初年度の結果は、1次合格・2次不合格というものでした。

もう少し2次の勉強を早く始めていたらストレートで行けたかも・・・なんておこがましい妄想をしたこともございます。

だから今、2次の勉強を始めるべし!・・・とお伝えしたいわけではございません。月並みな意見になってしまいますが、ご自身の1次対策の進捗状況をしっかり見据えたうえでご判断いただければよいかなと思っています。

なぜわざわざそんな月並みなことを書くかというと、予備校に通ってらっしゃる方は感じてらっしゃるかもしれませんが、この時期になると「2次の勉強をみんなで始めよう!」という風潮が強まってくるからです。そしてその中に、どうしても「同調圧力」のようなものが発生してきてしまうからです。

勉強仲間という存在は、貴重で素敵なものです。そのことに疑う余地はありません。しかしお仲間一人ひとりを見てみますと、皆さんお仕事の忙しさや知識のバックボーン、得手不得手は十人十色です。となれば自ずと1次対策の進捗も其々になってきますよね。そんな折「勉強仲間で2次の勉強会を始めよう」という声が上がります。
1次対策の進捗が思わしくないにも関わらず、流れに乗っかってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

ぜひ今一度ご自身の1次対策状況を客観的に見てみて、2次の勉強に着手するかどうかご判断ください。

また勉強会を開く側に立たれる方は、どうか「みんなで一緒に2次対策がんばろう」という雰囲気を(それはそれでとても大切だし素晴らしいものだと思っておりますが)過度に出しすぎず、1次の勉強で苦戦している仲間が無理して参加してしまわぬよう、ほんの少しのご配慮をされてみたらよいかと思います。

1次試験が終わってから初めて2次試験対策に着手して、それでもストレートで合格された方もいます。逆に2次対策に手を伸ばしたがために1次で足元をすくわれてしまう方も残念ながらいらっしゃると思います。

焦らなくても大丈夫です。

ご自身の状況を鑑みて、1次通過に不安があるならば迷わず1次対策に集中してください。(1次試験対策がそこそこ順調、何とかなりそうな気がしなくもない、という方は、つづけて下の3.雑文をお読みください。)

 

 

 

3.雑文
さて、上で「無理に2次試験対策に着手しなくても大丈夫」と書きましたが、1次対策が順風満帆とまではいかなくともまぁ何とかなりそうで、2次についても少しは手を付けておきたいとお考えの方もいらっしゃることと存じます。そのような皆さま、

タキプロのセミナーや勉強会にご参加されてみてはいかがでしょうか。

たとえば2次対策はタキプロ勉強会のみにしてそれ以外の時間はすべて1次対策、としてみるのもいいと思います。

タキプロの春セミナーや勉強会ではでは、「中小企業診断士を目指す受験生のみなさんの合格率を1%でも上げたい」という思いのもと、
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