【まいど!関西です。】続・問いに応えるということ。


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こんにちは、タキプロ関西のけんです。

実は、今、診断士登録の要件である実務補習の真っ最中。
実際に診断先企業を訪問し、社長から会社の現状をヒアリングし、外部環境に関する資料を収集し、SWOT分析から課題を抽出して、課題解決に向けた提言を作成する…という作業を行っています。

思えば、2次試験って、この作業を限られた時間内で机上でやれってことだったんだなーと、今となっては思います。

 

今回の投稿は、前回の私の投稿の続きです。
中小企業診断士試験の2次試験の設問は、様々な資格試験に挑戦してきた私の経験上、もっとも問いが抽象的で、初学者(1次試験を突破したばかりの受験生)には、具体的に何が問われているのか、さっぱりわからないという方も多いと思います。

前回、「問いに答える」にあたって、設問からヒントを読み解くことができれば、答案作成が容易になると投稿したのですが、じゃあ、具体的にそのヒントってどういうことなのか…について触れたいと思います。

※ 念のために申しておきますが、ご存知の通り、中小企業診断士試験は、試験実施機関である(一社)中小企業診断協会から、正答例などは一切公表されていません。公表されるのは、ちょろっとした出題趣旨のみ。あくまで、これまでのタキプロをはじめとした、各受験対策機関の分析や、「ふぞろい」等を参考にした考えであることをご留意ください。

1.主語・指示語に注意する。

 問いに答える大前提なのですが、意外と間違えやすいところです。勉強会でも、「何が問われているのか」を読み間違えて解答を作成してしまうケースが見受けられます。
 例えば、平成26年事例Ⅰの第1問

A 社は、小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120 字以内で答えよ。

 第1問ですし、問われているものも外部環境。20点が配点されていますので、必ず取っておきたい問題です。ただ、ここで注意が必要なのは、問われているのはA社固有のことではないということ。
 設問をよく読み、指示語が示している言葉を代入していくと、問われている内容は「A社のような小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業が増えつつある背景となる経営環境の変化」であることがわかります。ここで、同種企業に共通することではなく、A社固有の経営環境の変化を解答してしまうと、誤りということになってしまいます。

 同様に、平成24年度事例Ⅰの第1問。

A社のような中小企業が近年、海外での事業活動に積極的に取り組むようになっている。A社のような企業の場合、どのような外部環境の変化が海外進出を促していると考えられるか。その要因をつあげ、それぞれ40字以内で簡潔に述べよ。

 もうお分かりだと思いますが、「A社のような中小企業」の外部環境分析が求められていますので、A社固有の事情を書いてはいけません。

2.時制に注意する。

 設問文の中には、時制に関するヒントが記載されている場合があります。殆どの場合、与件文は時系列に沿って診断先会社の沿革が記載されていますから、設問に答えるために利用すべき与件の部分を見当付けることができます。
 例えば、平成26年度事例Ⅰの第3問。

2度のターニング・ポイントを経て、A社は安定的成長を確保することができるようになった。新しい事業の柱ができた結果、A社にとって組織管理上の新たな課題が生じた。それは、どのような課題であると考えられるか。100字以内で答えよ。

 2度のターニング・ポイントを経てという言葉が出てきました。この問題は、与件に登場する、診断先企業が経験したターニング・ポイントの以前と以後で、診断先企業の事業の方法が変わったことにより新たに生じた組織管理上の課題が問われています。1次知識も必要ですが、具体的に、どの場面のことを問われているのか、その前後で何が変わったのかについて与件に戻り、周辺を確認することで解答を捻り出すことができます。逆に、わざわざ「ターニング・ポイントを経て」という時制のヒントがあるにもかかわらず、ターニング・ポイント以前の診断先企業に見受けられる組織管理上の課題を書いても点は入りません..。

3.制約条件に注意する。

 一番大事なことですが、わざわざ設問で、「○○以外に~」とか、書いてあるにもかかわらず、その「○○」を答えてしまっても点は入りません。また逆に、その制約条件が、解答を考えるにあたってのヒントになる場合もあります。
 例えば、平成25年度事例Ⅰの第1問設問1。

A社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として、新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に、どのような点に留意して事業を組み立てていくことが必要であるか。80字以内で答えよ。

 ここで、わざわざ「新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に」との制約条件を入れてくれているわけです。これは、それを書くなよということ…だけではなく、新商品ではなく既存商品、新規顧客ではなく既存顧客に対する戦略を書けという示唆にもなっています。
 設問に加えられた制約条件の裏返しから、求められている解答を読み解く力も必要です。

 あとは、先日、タキプロ関西で実施した勉強会でも議論したのですが、平成26年度事例Ⅱの第2問。

B社は現在、介護付きツアーにより、一度離反した顧客を再び顧客とすることに成功しつつある。現社長は次に、介護付きツアーの新規顧客獲得を目指している。そのためのコミュニケーション戦略として、SNSサイト上で介護付きツアーの画像や動画をプライバシー侵害のない範囲で旅行記として紹介している。しかし、要支援・要介護の高齢者本人にはあまり伝わっていないことが明らかになった。この状況を勘案し新規顧客獲得のための新たなコミュニケーション戦略を100 字以内で述べよ。

 この問題、「DM」や、「家族向けのSNS」等という解答が許されるのかどうか議論になりました。わざわざ長文な設問文の中には、「B社は現在、介護付きツアーにより、一度離反した顧客を再び顧客とすることに成功しつつある。」という言葉が入っています。
 これは、既存の一般向けツアーの顧客へのDM等は、「一度離反した顧客を再び顧客とする施策」であり、「新規顧客獲得のための施策」ではないということを示唆しているように読めます。
 また、SNSサイトに介護付きツアーの画像や動画を公開して紹介する行為自体は既に実施していますから、それらを「家族向け」に実施するということが「新たなコミュニケーション戦略」に当たるのかも疑問があります。
 ふぞろい等では、それらにも点数が配点されているので、何とも評価できないのですが、わざわざ長文の設問文を用意してきているときには、制約条件になっていないか、あるいは期待している解答のヒントがあるのではないかと注意するべきではないかなと個人的には考えています。

 

 おっと、ちょっと長くなりすぎましたので、今回はこのあたりで。2次試験まであと約1か月。過去問に挑戦しながら、設問文を読み込み、「問いに答える」練習を繰り返し、がんばってみてください。

 来週の日曜日(9月25日)には、関西で中小企業診断士試験の受験生支援を行っているタキプロ関西と経士会のコラボによる「超直前期セミナー」を開催します。今年、はじめて2次試験に挑戦するという方にもおススメのセミナー、お時間のある方は、受験勉強の筆休めに、ぜひご参加ください!

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