自分を繋ぎとめた2冊/FG

毎月第二、第四金曜日はWeb勉強会担当ということで、二度目にお目にかかります、関西9期のFGです。

前回の投稿が4月の終わりでしたから、当然のように誰も覚えていないと思いますので
改めて私の属性を示しておきます。
いわゆる多年度、それもなかなかの多年度です。
1次試験6回、2次試験3回を経てようやく合格したというまあまあ時間かかっている方です。
ストレート合格など程遠い、仰ぎ見ることしか出来ない立場でございます。

他の優秀なタキメンが勉強の仕方とか学習計画の話とか事例の解き方とか色々書いているところに、
ダメ受験生の私が同じテーマで書いても仕方が無いですよね・・・。

という訳で、今回はダメ受験生だった私の気持ちをギリギリ繋ぎとめた小説2冊を紹介します。
そんなもん読んでる暇はない!という声も聞こえてきそうですが、まあフレーズだけでも。

申し訳ないですが、やる気満々!ストイックにガツガツやるぜ!やってるぜ!という方や、
とにかく試験に役に立つ情報だけが欲しい!という方向きの記事ではありません。

私自身、自分は本当に受かるのだろうか・・・と懐疑的になったことがかなり、相当、めちゃくちゃあった訳で。

同じような気持ちの方も少なからずいるとは思うのです。
そういう方向けの記事だと思っていただければ。

 

1冊目は、宮本輝の「五千回の生死」
結構古い短編集ですね。私が高校生の時に古本屋で買った記憶があります。

表題作の「五千回の生死」初めて読んだ時からこの一篇がずっと心に残っていまして。

一日に五千回くらい、生きたくなったり、死にたくなったりする奇妙な男と邂逅した
主人公の不思議な話ー
と言っても何だかわからないと思うのですが、気になる方はAmazonであらすじを見て頂くとして。

「一日に五千回くらい、生きたくなったり、死にたくなったりする」

一日という単位で五千回という回数を考えるから奇異に思えるけれど、

実はこれって不思議なことでも特別なことでも無いような気がします。

どうしようもなく落ち込むことも、訳もなくやる気が漲ることも、
程度の差こそあれ誰にだってあるものでしょう。
それが極端に表現されているだけのことで。

だったら、諦めた5分後にまたその気になったって構わない。

何回も諦めて、何回もその気になればいいー
この小説を思い出して、そんなことを考えていました。

勿論、効率的な考え方では無いです。
でも、そう考えることで少しは心理的なハードルが下がりませんか?

グダグダしながらでも、最後まで続ければいいんですよ。
合格するかどうかは、誰かが勝手に決めてくれるんですから、気楽に行きましょう。

2冊目が、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」

こちらはかなり有名なSF作品ですね。
猫小説の一つとしてもお好きな方はいらっしゃるのではないでしょうか。

タイトルにもなっている「夏への扉」

主人公は飼い猫(ピートと名付けられています)と暮らしているのですが、
ピートは冬になると、部屋中のドアを開けたがります。
それは、ドアの「少なくともどれかひとつが、夏に通じているという固い信念を持っていた」から。

冒頭のこの描写は、最後の一節で再び印象的に使われます。

彼はいつまでたっても、ドアというドアを全て試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。

そしてもちろん、ぼくはピートの肩を持つ。

この一節、未だにやっぱり刺さるんですよね。

そういう甘っちょろさを保存してるからお前は多年度化するんだよ!
と言われるのは承知ですし、恥ずかしながら多分その通りなんですが。

それでも、「必ずひとつは夏に通じる」って思うことが出来れば
少しは続けられるかなって思います。

模擬試験がもう目の前、という時期にこの内容でいいのか?と自分でも思いましたが、
誰もが同じ立場では無いでしょう。

一次試験で涙を飲んだ方もおられるでしょうし、
何度目かの二次試験に向かいつつも手応えを得られていない、という方もおられるでしょう。

私はそのどちらの立場も通ってきていますが、
自分を奮い立たせることがどうにも難しい時期がありました。

何で自分を動かしても良いと思うのですが、
偶々その時の私には古い小説が適していた、ということなのでしょう。
微かな記憶の中の小説のフレーズを反芻することで、
大袈裟に言えば救われたようなところはあります。

今、何だか勉強に倦んだような気持ちになったり、
雲を掴むような二次試験に心折れそうになったりしている方がもしいれば、
チラリとこの記事のことを思い出して頂ければ幸いです。

以上、FGでした。

今日夕方の更新は、関西タキプロのあつしさんです!
ご期待下さい!

 

 

 

 

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