くれっせの試験最短合格術~2次試験編②多面的にアピールする勇気~

こんにちは。くれっせ@タキプロです。

今回のテーマは、くれタン第四回「2次試験編②多面的にアピールする勇気」になります。

1) 1次試験編①:一歩を踏み出す勇気 
2)1次試験編②:教科書を読まない勇気 
3)2次試験編①一筆付け加える勇気 
4)2次試験編②多面的にアピールする勇気  ★今回コレ!
5)2次試験編③トップダウンで突破する勇気
6)番外編:人生を甘くみる勇気

今回は第三回に続きまして、「わかりやすい文章」を「診断士っぽく」書くやり方について説明しようと思います。

「わかりやすく伝わりやすい文章」とは、明確な因果関係・箇条書きに気をつけること。
「診断士っぽい文章」とは、診断士としての分析結果を加える・多面的な視点で書くこと。

●箇条書きに書く
箇条書きの利点は・・・
・受験生にとって、文字数を埋めやすい。
・採点者にとって、読みやすく採点しやすい。

逆に欠点は、稚拙な文章となる可能性があるという点。
これは、「因果関係」や「分析結果」等と組み合わせることで、稚拙さを無くし、診断士っぽい回答にすることが可能です。

箇条書きの例は下記のような感じ

 【平成22年 事例1 第2問(設問2)】
 ◆くれっせの再現解答(悪い例) 
  メリットは、仕入れ先や末端顧客との関係性を維持し、ノウハウを活用することができることである。
  デメリットは、給与が高止まりするリスクと、組織変革が起こらないことによる保守的文化が維持されるリスク。

◆箇条書きを多用した解答
メリットは、買収の円滑化、仕入先、末端顧客との友好関係維持、営業ノウハウ、モラール維持、等である。
一方、デメリットは、人件費の高コスト構造維持、保守的風土が維持されるリスク、である。

【平成22年 事例2 第2問(一つ目)】
 ◆くれっせの再現解答(悪い例) 
  地元の中高年女性に対して、魅力ある売り場、品揃えを提供した。さらに、地元の中高年女性を採用することで、地元に対して利益を還元し、また、中高年女性の視点で魅力ある売り場を作ることを図った。

 ◆箇条書きを多用した解答
  B社は、地元の中高年女性層を対象として、魅力ある売場作りや品揃えを行うことによる商品選択性の向上、地元従業員の採用による雇用機会の提供、等の便益を与えることで、大手競合店との差別化を図った。

このように箇条書きを多用することによって、
①多くのキーワードを詰め込むことができ、
②わかりやすく伝えることが出来る。

模試を採点している予備校の話を聞くと、①~②~のような箇条書きを多用する受験生は、あまり多くない、とのこともあり、他の受験生との差別化につながりますよ!

●多面的にアピールする
中小企業診断士は客観的な立場として、顧客を診断するのが仕事になります。
その際は、なるべく客観的な立場に立って、網羅的に情報を分析した上で、アドバイスを行うことになります。

この網羅的に、というのがポイントで、実際の試験では、様々な角度から回答を作成する、というのがこれに当たると思います。

よく使われる切り口としては下記のものを意識します。

事例1・・・人事面(雇用、評価、報酬、教育)、組織面(部門、階層、権限、コミュニケーション)
事例2・・・4P(商品、価格、チャネル、販促)+ターゲット
事例3・・・施策を問われたら、営業(販売)面、設計(開発)面、製造(生産)面
      戦略を問われたら、QCD(品質、コスト、リードタイム)

事例1の例
雇用面で、<与件>のような公平な評価報酬制度を構築する。
教育面で、<与件>のような計画的な人材育成制度を構築する。
部門面で、<与件>のような部門関連携の調整部門を作る。
コミュニケーション面で<与件>のような、月次の定例会議で情報共有を行う。

事例2の例
<ターゲット>に対して、販促面で、<与件>のようなコンサルティング営業を行い、売上増加、付加価値提供
<ターゲット>に対して、チャネル面で、<与件>のように、商圏を広げ、顧客増加
<ターゲット>に対して、商品面で、<与件>のような付加価値を加え、顧客満足度向上

事例3の例
営業面で、<与件>のようなコンサルティング営業
設計面で、<与件>のような、情報共有化による効率化
製造・生産面で、<与件>のような、CAD/CAM導入による自動化、生産管理の効率化
品質面で、熟練技術のマニュアル化による技術の標準化
コスト面で、設備投資を行い価格競争力を強化
リードタイム面で、差立やカムアップ等による納期重視の管理体制強化(+外注指導の強化)

このように複数の切り口を強調して回答することで、網羅的に回答を考えることが出来ますし、診断士っぽさをアピールすることが出来ます!

●2次試験編①~②のまとめ
さて、2回にわたって、「わかりやすく採点者に伝わりやすい文章」を「診断士っぽく」書くことを説明してきました。

大事だからもう1回書きますね!
「わかりやすく伝わりやすい文章」とは、明確な因果関係・箇条書きに気をつけること。
「診断士っぽい文章」とは、診断士としての分析結果を加える・多面的な視点で書くこと。

しかしこれらを80分という試験時間中にしっかり考えて分析して、記述するにはとても時間が足りません。

結果、わかりづらい文章構成になってしまい、採点者に伝わらず得点が伸び悩むというケースもあるでしょう。

次回、くれタン第五回「2次試験編③トップダウンで突破する勇気」では、短時間で文章を書くためのノウハウをご説明します。

それでは。

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