【まいど!関西です。】私的読書案内 その2


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おはようございます。タキプロ7期のティーナです。

2次試験の合格発表まで1週間を切りましたね。受験された方はドキドキ、ソワソワ、落ち着かない日々を送っていらっしゃることと思います。

去年の今頃、自分は受かる気が全くしていなかったので、試験のことはすっかり忘れてしまって自分の好きなことに没頭しつつ、忘年会という名目で週末はだいたい飲み歩いていました。そして漠然と、「どうせあかんしさあ来年どうしよっかなあ」とのんきに構えていました。

そんな自分が合格して、今こうしてブログを書いているのですから、人生とは実にわからないものだと今更ながらに思います。

 

さて、今回も前回に引き続き読書案内ということで、年末年始におすすめしたい以下の3冊を取り上げます。

 

 

「わしの眼は10年先が見える 大原孫三郎の生涯」(城山三郎 新潮文庫)

メセナ、フィランソロピー、CSR(企業の社会的責任)。最近、企業の社会貢献というテーマでよく出てくる言葉です。

その全てにおいて、日本における第一人者ともいうべき人物が、タイトルにもある実業家、大原孫三郎です。

彼は、クラレ、クラボウ、中国銀行(岡山県にある日本有数の地方銀行)といった今も有名な企業を設立したのみならず、私財を投じて孤児院や総合病院を設立したり、社会科学の研究所を創設するなど、社会貢献にも熱心でした。また、エル=グレコの「受胎告知」で有名な倉敷市の美観地区にある大原美術館を開設したり、当時有望とされていた児島虎次郎という若い画家を支援するなど、芸術の支援にも注力しました。

もちろん、本業以外のことですからリスクも余計に伴います。役員の反対も多かったわけですが、それに対して「わしの眼は10年先が見える」の言葉で押し切り、上記の活動を行いました。

彼の特筆すべき点は、志の高さやリーダーシップなど、経営者として求められるべき資質もさることながら、時代を先取りするセンスと慧眼、企業は自分たちのもののみならず公器であり、その儲けは社会に還元すべきである、という信念に尽きるでしょう。企業が社会とどう関わり、地域にどのようにして根差していくべきかについて、考えさせられる一冊です。

 

「HARD THINGS 答えがない難問と困難に君はどう立ち向かうか」(ベン=ホロウィッツ 日経BP社)

著者は現在シリコンバレーで最も注目を集める投資家ですが、彼が起業家の時に味わったあらゆる艱難辛苦、そしてそれらから得られる教訓、アドバイスについて書いています。その意味で、ハッピーエンドや成功談、美談を書いたものが多い世の多くのビジネス書や自己啓発書とはおよそ趣を異にします。

その艱難辛苦とは、およそ凡人の想像を絶します。

不況による資金ショート、顧客の倒産。打開策とばかりにIPO(新規上場)をしようとするも、そのための出張中に奥さんが呼吸停止になったり、売上の9割を占める顧客に解約されそうになったり、株価が暴落して紙くず同然となったり、せっかく上場したのに上場廃止寸前に追い込まれたり、3回のレイオフ(従業員の大量解雇)をしなければならなかったり…

そんなとんでもない多くの逆境を乗り越えて、最終的には1700億円以上の値段で会社を売却することに成功します。

本書で述べられたのはすべて実話であり、それだけに非常にインパクトの大きい本でした。「強い意思を持って覚悟を決める」、「困難にもひるまず、信じて諦めずやり抜く」ことの大事さを痛感させられた1冊であります。

私事で恐縮ですが、この本を手に取って読んだのは1次試験が終わった昨年の9月でした。そのときは2次試験の勉強を始めて間がなく、こんなもの間に合わない、どうしようと半ば途方に暮れながら勉強していましたが、この本を読んで大いに勇気づけられたことを思い出します。主な対象は起業家向けに書かれた本ではありますが、そうでない人にも十分お勧めできる一冊であり、診断士試験にも通ずるものが多くあります。

 

「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」(松尾豊 角川EPUB選書)

AI、人工知能、ロボット。今やこれらの言葉を新聞やテレビ、インターネットで見ない日はありません。介護ロボットやPepperのような接客ロボットを使えば、我々の生活がさらに便利になるでしょう。

その一方で、人工知能により現在の多くの仕事が取って代わられ、多くの人間は職を失ってしまうという予測や、2045年には人工知能の能力が人間の能力を上回る(技術的特異点=シンギュラリティ)という予測もあるなど、人間にとっては大きな脅威になり得るとの見方もあります。

本書は、人工知能の研究の第一人者である著者が、過去のブームやそのあと訪れた冬の時代といったそもそもの歴史的経緯、人工知能がディープラーニングを手に入れた現在のブーム、人工知能で現在そして今後においてできることとできないこと、今後の産業や人間の生活に与える影響について、技術面、社会的な側面から詳しく考察しています。

本書の中で著者は、社会的な大変革やインパクトもあるなかで、新たなビジネスチャンスや今まで人間ができなかったことが可能になるかもしれない好機でもあること、そして日本においてはものづくり復権により産業競争力を高められる千載一遇のチャンスであるとも述べています。

そう遠くない将来訪れるであろう技術的特異点、今後人工知能により多くの仕事が置き換えられていくという状況、一方で新たなビジネスチャンスやイノベーションに対して、診断士としてどのようにコミットしていくのか、今後真剣に考え向き合わなければならないということを痛感させられました。

専門用語や難解な説明はあまりないので、専門分野外でも読みやすいです。

 

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