タキプロ的おすすめ書籍「中小メーカーのための経営改革テキスト」

こんにちは!ふくまにあ@タキプロ九州です

みなさま、いかがお過ごし?

ううー、毎日寒いっふくまにあ、カイロを貼って喉がカラッカラになりながら仕事しておりますよ

 

さて、さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね。

「中小メーカーのための経営改革テキスト」新庄秀光 です。

 

中小メーカーのための経営改革テキスト (楽書ブックス)

「中小メーカーのための経営改革テキスト」新庄秀光 Amazon

 

著者の新庄さんは、中小製造業の経営改革の超ベテランで、豊富な事例を持っておられますよ。

ふくまにあ、この本でとっても共感する部分がありました。

「固有技術と管理技術の開発に取り組むことはもちろん重要である。しかし、その視点とは別に、経営システムを活性化する視点が必要なのではないか。

「見える化」「ムダ取り」「5S活動」等でコストダウンに取り組むのと同時に、「経営システムの活性化を阻む要因を見つけ出し、その再発防止策を研究することで、生産性の更なる向上効果を得ることが可能になる」

ふむふむ。

ふくまにあも、普段中小企業と接していて、「会社のどこかで何かが途切れていて損失が出ているのではないか」「組織の接点に問題があるのではないか」と思うことが多いです。

 

新庄さんは「経営システム活性化を阻む要因」として以下の7つを指摘しています。

①経営理念、経営方針及び事業計画の相互間の整合性の不足

②経営方針、事業計画及び生産技術の相互関係の整合性の不足

③方針展開の連続性の欠如

④目標管理と能力開発の関連性の欠如

⑤情報の停滞

⑥考課制度と能力開発の関連性の欠如

⑦経営層の粘りと情熱の不足

 

つまり経営システムを阻む要因には、計画や組織、行動の「整合性」「連続性」「関連性」の欠如が指摘されています。

これは、中小企業にとってとても大切な概念だと思います。

しかし、この「整合性」「連続性」「関連性」は、わざわざ意識していないと、すぐに忘れるものなんですね。

この本では、上記の7つの要因を説明し、さらに対策まで丁寧に具体的に書いてあります。

例えば、「組織横断的チームによる技術資料蓄積のシステム」のパートでは、

「各部門が検討すべき事項やチームを編成する人材、必要とする資料」まで書いてあります。

様々な管理文書のフォーマットもありますよ。

 

経営方針→事業計画→各部署の役割分担→さらなる細分化した役割分担。

この関連した取り組みを、整合性を取りながら連続させていくこと。

それでこそ、現場の改善が利益となって残るのです。

経営システムの活性化、という視点で書かれたものはありそうでなかったと思います。

中小メーカーを経営改革する人のバイブルとなる、おすすめの1冊です

 

 

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タキプロ的おすすめ書籍「中小メーカーのための経営改革テキスト」” に対して2件のコメントがあります。

  1. さすらいの経営者 より:

    整合性、連続性、関連性、一貫性、どれも中小企業経営者が胃が痛くなるほど考えながらも、日常は目先の問題のモグラ叩きで日々が過ぎて行き、何れも掟として反映出来ない現実。どんなに本やコンサルから指摘されても運営に反映出来ないのが経営者の資質と言えばそれまでですが、診断士の先生方にはそこまで踏み込んで問題解決と進化に共に汗と涙して支援願いたい想いです。

    1. takyprofessional より:

      さすらいの経営者さま。いつもコメントをありがとうございます。おっしゃるように、改革推進の人材が不足している中小企業では、診断士が現場に入り込んで定着するまで支援し続ける必要があると思っています。整合性、連続性、関連性、一貫性は渦の中にいる社員では気づきにくいものでもあります。さすらいの経営者さまのご意見で私も中小企業における診断士の役割を確信することができました。ありがとうございます。

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