失敗から学ぶ大人の勉強法⑤応用問題という禁断の果実

こんばんは。ちひろ@タキプロ6期生です。今日はゴールデンウィーク後の勉強の仕方についてのお話です。

 苛立ちと焦りの中で

楽しかったゴールデンウィークも終わり、受験生にとっては試験が現実味を帯びてくる気持ちの悪い季節がやってきます。
今まで8月までには必ず合格する実力をつけられるに違いないと楽観的に考えていたのに、もしかしたら不合格という可能性も少なからずあるのではないか?という不安が生まれてくる時期でもあります。

前回書いた通り、ゴールデンウィークに十分に勉強できなかったという方がほとんどです。
目標は7科目の総復習だったのに、「2科目ぐらいしかできなかった」、「過去問題集なんか触ることすらできなかった」ということも珍しいことではありません。
そんなふがいない自分を顧みて、「どうしても合格する自信がなくなってしまった」、「前の年にスマートに合格して診断士として活躍し、お金を稼ぎまくっている自分を夢想していた自分がとても恥ずかしい大人に見えてきてしまう」というのもよくある話です。(本当か?)

予備校に通っている場合ですと、この時期から試験に向けての実力をつけるためのカリキュラムが始まります。
今までのテキストを中心とした知識を身につける勉強から試験で得点を得るために、過去問をベースとした応用的な問題の処理の仕方を学んでいくことになります。
つまり、授業の内容が急に難しくなるのです。ただでさえ、覚えることが多いこの資格、さらに応用問題をとなると大変です。
日頃、何十人もの部下を抱え日本の産業の要となる商材を年間に何百億円、何千億円と取り扱っている部長さんも、地図に残るプロジェクトの旗振り役になっている課長さんも、この時ばかりは泣きそうな顔になります。
今まそれなりにできていたことが急にできなくなってしまった時の悲壮感、急に取り残されてしまったかのような孤独感、覚えよう、理解しようとしても頭に入ってこない時の焦燥感。
自分の若いころ比較して物覚えが悪くなってしまった現実を突きつけられるも、そのことを認めたくないばっかりに、勉強道具やテキストに難癖をつけ始めるようになります。
(お願いします。どうかこのブログだけは許してください。)

さらに悪いことに、周りには必ず、「全然勉強してない。やばい」と言いながら模擬テストでいい点を取っている人がいます。その時に抱く、相手への怒りは学生の時よりも数倍強いものになります。今まで勉強仲間だと思っていたけれど、もう絶交だ!!

しかし苛立ちと焦りの中であっても合格のためには何とか巻き返さなければなりません。
逆境の時こそ、わが身に鞭をうち、果敢に立ち向かうのがジャパニーズ・ビジネスマン。
目的を達するためには24時間戦うことも厭いません。
自分がこんなテストに負けるわけがない。こんな問題簡単に解けるようになってやる。
と、いうことで問題をガリガリと解きまくるようになります。
過去問題集や、模擬テストでできなかった問題、躓いてしまった応用問題、それらの解説を目を皿のようにし、一語一句を読み落とさないようにマーカーで線を引き、ノートにポイントをまとめます。

もっとも、その勢いもいつしか失速していくことになります。
何せ、解く問題解く問題が難しく時間がかかるうえ、わからないことだらけです。
いつまでたっても進みません。
時間だけが容赦なく経過していく中、できない自分にいらだちながら悶々としていくのです。

こんな時期だからこそ基礎問題の徹底を

このように問題が解けない自分に焦りを感じ、難しい問題を解こうとして挫折し、貴重な時間を悩むだけに費やしてしまう受験生の方は決して珍しくはありません。特に初めて診断士の勉強をしたという方が陥りやすい傾向にあります。

この時期の受験生にとって過去問題、模擬テストの応用問題は禁断の果実なのです。ついふがいない自分に苛立ち、昔のようにできるようになりたくて手を出してしまうのですが、思うように成果は上がらず残るものは無駄に過ごした時間だけという無残な結果に終わってしまう事の多い勉強道具です。

実は診断士の試験で、合格点を取るために必要な知識の量は皆さんが考えているほど多くはありません。ただ、一つの問題でいくつかの知識が複合的に問われたり、教科書とは違う角度で問われることが多いため、難しく見えるように試験問題が作られています。

そのような問題に対応するには、「まず問われることの多い領域の基礎知識が十分に定着している」ということが何より大切なのです。
一つ一つの問題で知識がどのように問われているかを確認しつつ問題を処理していくことがこれから迎える模試や本番の試験で求められることになりますが、そのためにはまず基礎をしっかり固めておく必要があります。
そうでない場合、模試では運よく解けたとしても、本番で問題の問われ方が変わってしまうと太刀打ちができなくなってしまうのです。
また難しい問題ほど、毎年手を替え、品を替え出してきますから、過去に問われた問題の形で今年も出題される保証はどこにもありません。

ですから、過去に問われた難しい問題に手を出し、時間をかけて解けるようになるまで粘るより、基礎を徹底して学びなおして自分のものとして頭に定着させることの方が、はるかに時間もストレスもかからず、着実に得点を重ねられるような実力がつくようになります。
みんなが焦りだすこの時期、どうしても周囲の足並みが気になりよそ見をしがちになりますが、時間が限られてしまう時期だからこそ、自分に足りない部分は何かを見つめなおし、まずは「教科書の読み直し」や、「一問一答問題集」、「過去に予備校で出題された基礎問題集」を徹底して行い、まだ足りていない知識を徹底して繰り返し勉強することで、ほかのライバルから着実に差をつけることができるチャンスがあります。

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