女性は本当に1次試験が苦手なのか /Kappa

皆さん今晩は。kappa@タキプロ8期です。プロフィールはこちら。前回の記事はこちらをご覧ください。また、表題の結果を早く知りたい方は、後半をご参照下さい。
かなり寒さが厳しくなってきましたね。水棲の同胞にとって、厳しくも美しい季節の到来です。キンと澄み渡ってどこまでも碧く透明な湖底には、外界の喧噪は遠く届かず、傾いた日差しが柔らかく差し込み、静かに佇む同胞達を優しく包むのです。この柔らかな日差しのなかで、あまりにも長い微睡みから醒めた一年前、Kappaは緩やかに起き上がって水面を目指しました。

 心を占めていた暗い影はいつしか遠のき、まるでモノクロの動画のように味気なく現実感のなかった地上の世界にも、ようやくを感じられるようになっていたからです。

人気のない湖岸にはい上がり、ブルリと大きく身震いした Kappaは、1ヶ月前にフェードアウトした地上界に目を向けることにしました。そして、自分の中に、まだ十分とはいえませんが、ブログへのコメント投稿や、受験生ネットワークへの復帰、合格発表後の準備など、現実を形作り、現実を生き生きと彩る様々な些事に融け込んでいくだけの気力を見いだし、深い安堵のため息をついたのです。
現実に戻ると、まぁ、当然といえば当然ですが、結果待ちのプレッシャーも復活するわけです。悶々とした気分が続き、ブログコメントとか、映画とかには何とか復帰できたのですが、勉強とか読書とか、その手の啓発的な活動にはなかなか手が出ない状況が続いていました(これじゃ、何のために現実に復帰したのかわからないですよね(^-^;)
Kappaの周りの男共も、似たり寄ったり。受験前のストイックな生活態度はどこへやら、やれ宴会だの、やれ映画だの、やれゲームだの・・・。 そんなんで、万が一落ちてたら、復帰出来るんかい、と突っ込みたくなるような放蕩ぶり。
一方で女衆は、プレッシャーなどまるで感じぬそぶりで、合格後の計画を練っていたり、別の勉強を始めていたり、診断業務のために、白書を読んでいたり・・・。それを不屈と呼ぶのか、現実的と呼ぶのかは別として、ちょっと羨ましかったのを覚えています。皆さんもご存じのように、2次試験の女性の合格率は男性の1.3倍ありますから(ここ3年の平均)、まるで根拠のない自信というわけではないのかも(^-^;。
そういえば、一次の試験勉強の時も、女性の方が真面目な人が多かった。それなのに、何故この試験、女性の一次試験の合格率が低いのでしょう(女性の見かけの合格率は男性の0.7倍です)
この話をするためには、まず、中小企業診断協会が出している、試験の統計資料の内容に言及する必要があります。通常、20%内外と言われている一次試験の合格率は、協会が発表した統計資料の「合格者数/受験者数」を指しています。しかし、実際には試験を受ける人は申し込んだ人数の中の70%に過ぎず、申し込んだ人の3割は受験を断念しているのです。
一方で、男女別の統計資料は、申込者と、合格者の人数しか公表されていません。このため、男女別の合格率は、「合格者数/受験者数」という計算式では求めることが出来ず、「合格者数/申込者数」という計算式で計算し、その合格率の比を計算することになります。
このため、男女間で、「試験を受けた人数/申込者」の比率が同じなら、受験した人の合格率(「合格者数/受験者数」)を「合格者数/申込者数」で計算しても、さほど差はでないのですが、実際には、女性の方が申し込んだけれども、受験できない人の比率が高いと考えられるため、この計算式の信頼性は低いと言わざるを得ません。
実際、Kappaの周りでも、申込後に受験を断念した人のほとんどは女性で(出産や転職など)、社会的により不安定な環境にある女性は、男性より受験を断念する可能性が高いと考えられます。このため、受験した人の合格率(「合格者数/受験者数」)の差は、もっと小さい可能性が高いのです。
そこで、直近5年間の統計資料のデータを基に、受験を断念する人の割合の男女比と、男女の受験者の合格率の関係を試算してみました。その結果が下のグラフです。

グラフより、女性が男性より1.84倍受験を断念する人の割合が多い場合に、受験者の合格率は等しく、それ以上だと、逆に、受験した女性の合格率は高くなっているのがわかります。Kappaの印象では、受験を断念する女性の割合は、男性の場合の倍ぐらいあっても不思議はないと思うので、受験者に限れば、女性の方が、男性より一次試験の合格率は高いのかもしれません。そうだとすると、この試験、実は女性に優しいのかもしれませんね(^^;。

さて、明日は名古屋から、いつものように個性的で味わい深いブログに、請うご期待です(^o^)/

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