”教材利用法”と”事例Ⅳにつなげる財務・会計”/みーやん

タキプロ10期東京のみーやんです。
自己紹介を含めた過去記事はこちらです。

ゴールデンウィーク目前、大手予備校で本科生の方は、1次試験の基本講義が終了した頃だと思います。季節がよいので気分転換もしやすいですね。
今年のゴールデンウィークは10連休の方もいらっしゃると思います。世間がのんびりした雰囲気になっているので、落ち着いて勉強できるのではないでしょうか。

ゴールデンウィークをはさんで、これからの1次試験対策は過去問演習が中心になると思います。1次試験勉強の過去問演習で、私なりに工夫したことをお伝えしたいと思います。
1つめは、教材(過去問題集)を使いやすくするTIPSです。
2つめは、事例Ⅳにつなげる財務・会計の学習についてです。

教材利用法

1.過去問題集 ビリビリ法

私はTACの過去問題集を利用していました。問題難易度をランク付けしてあったり、解答解説が詳しかったり、とても重宝していました。
ただ、答え合わせや、解答解説を読む際に、ページをペラペラめくらなければならないのがとても面倒でした。そこで、私は年度ごとの問題と解答をバラしてしまい、問題と解答をそれぞれ1冊にまとめて、ペーパーファスナーで綴じていました
これで、問題の横に解答解説のページを置いて勉強をすすめられますので、時間短縮と思考の分断を防げると思います。
問題集をバラすのにカッターを使ってキレイに切る方法と、私のように手で破ってしまう方法があります。私は面倒だったので手で破ってしまいましたが、問題や解答解説の記載部分まで破ってしまうページもありました。(w)
できればカッター利用をお勧め致します。

なお、この方法の思わぬメリット(副産物)が2つあります。
1つ目はストレス発散です。私を苦しめる問題をビリビリに破る快感を味わえることができます。
2つ目は参考書が汚れやすいことです。製本されたものをバラすので、当然汚れがつきやすく、縒れやすくなりますので、問題演習を進めるほど「達成感」を感じやすくなります。

2.写メ・メソッド

時間を少しでも捻出したい方にお勧めするメソッドです。
勉強をしていても、次の予定のために勉強場所から移動せざるを得ない状況もあると思います。
そんな際、私はスマホのカメラで続きの問題や解答解説をパシャ・パシャ写し、信号待ち・電車待ち・電車の中で読んでいました。
勉強している内容を継続して考えることができるので、効率的に理解をすすめることができました。
とくに解答解説が難解ですぐに理解できない問題には有効でした。すき間時間は勉強予定としてカウントしていなかったので、焦らずに時間をかけて理解しようという気分になったからです。

○○法とか、○○メソッドとか、大げさな言葉を使ってしまいましたが、すでに取り入れておられる方もいらっしゃると思いますし、もっと効率化できる方法もあると思います。
より効率的に勉強ができるように、楽しみながらイロイロと試してみてください。

事例Ⅳにつなげる財務・会計

今回の本題です。
事例Ⅳに生きる1次試験 財務・会計の勉強についてお伝えしたいと思います。

財務・会計の勉強は、とかく「知識・公式の暗記」「計算力向上」に傾倒しがちですが、事例Ⅳで頻出のテーマについては深掘りして勉強することをお勧めします。
事例Ⅳ 頻出テーマは、1次試験でカバーしなければならない範囲よりも限定的です。
例えば、以下のとおりです。
・経営分析(経営指標)
・キャッシュフロー計算書
・予想損益計算書(予想B/S含む)
・CVP分析
・意思決定会計(NPV法、回収期間法等)
・企業価値
・貢献利益
・デリバティブ(オプション取引等)

具体的に、深掘り勉強とはなにをするのか。直近の試験問題でご説明したいと思います。
H30年度 財務・会計 第11問(設問2)は予想損益計算書の問題ですが、これはH30年度 事例Ⅳ 第3問につながるものと思います。
並べてご覧頂ください。


H30 財務・会計 第11問
当社の当期の損益計算書は、以下のとおりであった。下記の設問に答えよ。
損益計算書
売上高     240,000 千円(販売価格 200円 X 販売数量1,200千個)
変動費     96,000   ( 1 個当たり変動費 80円 X 販売数量1,200千個)
貢献利益        144,000 千円
固定費           104,000
営業利益          40,000 千円

(設問2)
次期の利益計画において、固定費を2,000千円削減するとともに、販売価格を190円に引き下げる案が検討されている。また、この案が実施されると、販売数量は1,400千個に増加することが予想される。次期の予想営業利益として、最も適切なものはどれか。なお、他の条件は一定であるものとする。
ア 52,000 千円
イ 57,600 千円
ウ 68,000 千円
エ 72,800 千円


H30 事例Ⅳ 第3問
今年度の売上原価と販売費及び一般管理費の内訳は次のとおりである。以下の設問に答えよ。
(単位:百万円)
変 動 費
売上原価                     1,014
外注費                           782
その他                           232
販売費及び一般管理費        33
計                              1,047

固 定 費
売上原価                        126
販売費及び一般管理費      312
支店・営業所個別費          99
給料及び手当                   79
賃借料                            16
その他                             4
本社費・共通費              213
計                                438

(設問1)
来年度は外注費が7 %上昇すると予測される。また、営業所の開設により売上高が550 百万円、固定費が34 百万円増加すると予測される。その他の事項に関しては、今年度と同様であるとする。
予測される以下の数値を求め、その値を (a)欄に、計算過程を (b)欄に記入せよ。
①変動費率(小数点第3 位を四捨五入すること)
②営業利益(百万円未満を四捨五入すること)


 

財務・会計 第11問 では売上・変動費の内訳をカッコ書きで分かりやすく説明してある一方で、事例Ⅳ 第3問では売上高(与件損益計算書の1503百万円)が省略され、変動費と固定費の内訳を細かに記載して分かりにくくしてありますが、どちらも損益計算書の理解をベースにした問題です。

財務・会計 第11問 (設問2)では計算処理だけで解答が導けますが、事例Ⅳ 第3問(設問1)では損益計算書のそれぞれの項目の意味を理解していないと変動費計算でミスが生じやすくなっています。

1次試験勉強の段階からCVP分析等で使う損益計算書における「変動費・固定費の中身とは何か、どんな特性があるのか」を深掘りして勉強しておくと、事例Ⅳの分かりにくい記載にも冷静に対応できるようになると思います。

次に、事例Ⅳ第3問(設問2)(設問3)をご覧頂きたいと思います。


(設問2)
D 社が新たに営業拠点を開設する際の固定資産への投資規模と費用構造の特徴について、60 字以内で説明せよ。

(設問3)
(設問2)の特徴を有する営業拠点の開設がD 社の成長性に及ぼす当面の影響、および営業拠点のさらなる開設と成長性の将来的な見通しについて、60 字以内で説明せよ。


財務・会計 第11問(設問2)では「売上増加」と「固定費(率)削減」の計算能力が問われていますが、事例Ⅳ 第3問(設問2)(設問3)では「売上増加」と「固定比率低減」が生じた場合の分析能力(理解)が問われてます
事象は同じですが、財務・会計では計算問題、事例Ⅳでは理論問題として出題されています。

私の場合、予備校通学時の担当講師が財務・会計に強い方で、講義時に計算問題の背景にある考え方も詳しく説明して頂けました。そのおかげで事例Ⅳの理論問題について、苦手意識なく取り組むことができました。

事例Ⅳ頻出テーマに関する問題演習の際には、知識・計算結果の答え合わせだけでなく、解答解説を読んだり、テキストに立ち戻ったりして、問題の背景にある理論の理解を深める勉強で、2次試験 事例Ⅳ対策でのアドバンテージが得られると思います。

おわりに

試験勉強を効率的に!がんばっていきましょう!!

タキプロでは2次試験勉強会を開催しています。勉強会は関東・関西地区で開催されています。
また、ブログでの質問などのコメントも大歓迎です。

明日は ”タキプロ10期の知性” Tochiroさんのブログです。お楽しみに!!

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