【初学者向け】文脈から判断する企業経営理論(後編)

L・I・O・N!ライオーン!

仮面ライダービースト仁藤攻介は、古(いにしえ)のスネークオルフェノク海堂直也とキャラが被るんじゃないかというマニアックな楽しみ方をしている特撮好き診断士つっちー@タキプロです。

前回平成24年度 中小企業診断士 1次試験 企業経営理論の第1問を素材として、問題文の内容を吟味し、()()の選択肢を一読して感じ取れる日本語的な違和感を鍵に正解肢を検討していくプロセスをご紹介致しました。

ひき続いて早速、後半の選択肢の検討に進みましょう!

ウ 企業ドメインの決定は、通常、多角化した複数事業間の関連性のあり方に 影響するが、集約型の事業間関連性パターンでは規模の経済を重視して資源を 有効利用しようとする。

⇒こちらも前半(「影響するが」まで)はよさそうです。ここはちょっとだけ理解がいりますが、「事業間関連性」というキーワードから「範囲の経済」を連想しつつ、でも自信がないので「」を付けて次に進みます。

エ 事業ドメインの決定は、通常、企業のビジョンの枠を超えて企業のアイデン ティティの確立を規定し、企業の境界を決める。

⇒これはイと同じ違和感がありますね。「企業」>「事業」(事業は企業の機能の一部でしょう)と考えると、事業ドメインの決定が企業のビジョンを 超えてしまうという時点でヤバそうな気がします。「企業の境界を決める」という部分も変ですが、時間を節約するため、ここでも「?」を付けて次に進みます。

オ 事業ドメインの決定は、通常、設定された領域の中で事業マネジャーに オペレーションを行う自律性を与える。

この文章は素直に読めますね。(おそらく社長が)事業ドメインを決定することが事業マネジャーの意思決定の助けになるというのは、文章の中に「矛盾をはらみながらも強く断定する」表現や「(「~することはない」等の)強い否定」もなく、サラッと読める文章です

ここで「」と「」との比較検討に入りますが、相対的に一番日本語として違和感の少ない オを選択して終了です。「」と「」では「」の方が違和感が少ないような気がしますが、やはり「オ」の汚れの少なさが勝ります
この問題はかなり難しいタイプの問題に分類できそうですが、配点が「3点」なので、「2点」の問題に比べると「捨てたくない」タイプの問題です。
現実的な対応としては、「を付けて、?を付けて、薄く○をつけてひとまず次の問題に進み、最後の問題までひと通りやってから、ちょっと考えて「エイヤ!」でをマークする」というのが本番で つっちーのやった対応です。

コツとしては、問題文は舐めるように読み選択肢の文章は「日本語として変じゃないか?」という疑いの目線を持ちつつ、サラッとスピーディーに読みに行くというのがムダの少ない攻略法だと思います。

結構ありがちな本番でのミスに「適切なものを選べ」と問題文に書かれているのに、よく読まずに「適切なもの」を選びに行って時間をロスするというのがあります。問題文だけはきっちり読み込んだほうがいいと思います。
また、「」にを付けられた理由は、この時点(=本試験の時)では「シナジー効果」というキーワードを意識することができていたので、「他事業への波及効果」を否定している内容に違和感を持つことが出来たからです。

今回は長文になってしまいました。
企業経営理論という科目は他の科目に比べても「社長目線」の要素が強く、
バーチャル社長気分が味わえる面白い科目ですし、なんといっても二次試験 との関連性が強いので、今の時期なら一問一問にじっくり時間をかけて納得できるまで一言一句を舐めるように検討してもいいとつっちーは思います。

長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました!

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