企業経営理論解法のコツ by ダイナマイト九州

こんにちは。関東11期のダイナマイト九州です。(自己紹介はこちら

今回は1次試験の企業経営理論を取り上げますね。

実際の問題の解き方について、僕なりのコツをお伝えしたいと思います。

企業経営理論のコツ=構文を意識すること

企業経営理論は「面白くて好きなんだけど点数はあまり伸びない」と言う人が多い科目です。

その理由について、僕はこう分析しています。

  • 設問文の言い回しがまどろっこしく、各選択肢の内容が理解しにくい。
  • 結果として読むことに時間を取られ、十分な内容理解ができないまま選択肢を選ぶことになる。(もしくは、時間が足りなくなる)

つまり、まどろっこしい言い回しをまんまと「読まされて」しまっているわけですね。

そして、曖昧な表現の文章にのめり込むことによって、自分の中で勝手に解釈の幅を広げてしまい、結果として素直な読み方ができず迷路に迷い込むという悪循環に陥るのです。

 

出題者がわざとそうしているのかどうかはわかりませんが、意地悪な文章を頭から1文字ずつ読もうとしちゃってる時点でドツボにはまっているわけです。

 

では、どう読めばいいのか。

それは「英文を読むときのように構文を意識すること」です。

中学・高校の英語でやりましたよね?SVOC的なアレです。

ニュアンスとしては「主語と述語」や「原因と結果」のような文章の構成を意識するイメージですかね。

 

「と言われても、、、」という感じだと思いますので、実際の本試験問題に当てはめて考えてみましょう。

<平成20年度 第2問>

経営資源と企業の戦略に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア ある経営資源を保有しない企業は、すでに保有している企業に比べて、その複製が困難であると、コスト上の不利益を被りやすい。

イ 企業が特定の経営資源を獲得、開発、活用する能力は、企業の歴史的経緯に依存しているので、先行企業は持続的な競争優位を得やすい。

ウ 企業の競争優位と個々の経営資源の関係が不明確になるのは、内部者にとってその経営資源があまりにも当然なものであったり、経営資源が個別に分離しにくく一体となって競争優位をつくり出しているからである。

エ 競争優位の源泉である特殊な経営資源の外部からの調達可能性が高く、その調達コストが低いほど、それを調達する企業はコスト上優位になり、競争優位性を長期的に維持できる。

オ 保有する経営資源が希少であることは大事であるが、そのような経営資源は特殊であるため、顧客の価値と合致しないことが起こりやすくなるので、これだけでは競争優位にはつながりにくい。

 

いやぁ~、読ませにきてますね笑

それでは構文を意識してこれを分解してみましょう。

<アについて>
主語は「経営資源を保有しない企業」、そしてその経営資源が「複製困難」というシチュエーションですね。
この場合、文脈的に当然ながら主語にとってマイナスの結論になりますよね。
つまりこの選択肢は正しそうです。

<イについて>
「特定の経営資源(を獲得~する能力)」という目的物「歴史的経緯に依存」するという条件があるため、結論として「先行企業は競争優位」であるという文章です。
目的物が条件を満たすケースにおいてはこの結論で間違いなく正しいですが、この文章では、「目的物は必ず条件を満たす」と言い切っているように読めるところが少し引っ掛かります。
ひとまず△としておきましょう。

<ウについて>
結論→原因という文章になっていますね。
結果である「~なるのは、」までの文章を最後に回し、「内部者にとって」から読んでみるとわかりやすくなります。
内容自体は妥当ですね。

<エについて>
主語は「(ある経営資源を)調達する企業」シチュエーションは「(その経営資源の)調達可能性が高く、調達コストが低い」(=模倣されやすい)となります。
主語にとって、このシチュエーションはマイナスの結論になるはずですよね。
しかし文章を読み進めると、主語にとってマイナスな結論は一切書かれていません。
よって、この選択肢が×(答え)となります。(エが明確に×のため、判断しづらかったイは〇とみなすことになります)

ちなみに、細かい解説をすると「調達する企業はコスト上優位」という記述は正しいですね。その後に続く「競争優位性を長期的に維持できる」という記述が誤りです。模倣されやすい経営資源なので長期的な競争優位になるとは考えられません。

<オについて>
中盤の表現が妙な言い切り方をしているのが気になりますが、「保有する経営資源が希少」という記述でVRIO分析が頭に浮かべば、結論としては至極当然のこと(希少だけではダメ)を言っていますね。
文の構成自体はすっきりしているので特段の工夫を凝らさなくても読みやすいかと思います。(中盤の表現で悩ませようとしてる感じですかね。こういう時はわかりづらい中盤を一旦すっ飛ばして読んでみるのもアリです。)

 

どうでしょう?うまく伝わりましたでしょうか。

もちろん、この読み方自体も訓練が必要かもしれません。

僕の場合はめんどくさがりなので、「こんなん素直に頭から読んでられねーよ」ということで自然に身についた技なのですが、コツとしては各文章をまずは薄目で全体把握する(例えば選択肢アならア全体をぼんやり見てから細部の確認に移る)イメージでしょうか。

2次試験の与件文早読みにもつながると思うので、身に付けて損はないと思います。

最後に

今回企業経営理論の解き方のコツをお伝えしましたが、このコツで点数を取るためには、知識のインプットが十分にできていることが前提となります。

ですが、インプットが不十分な段階からでもこの方法を使って問題に取り組む意味は大いにあります

なぜなら、設問を要素分解して考える方法であるため、後で答え合わせする際、「なぜ解けなかったのか」「どの部分の知識が不足していたのか」が把握しやすいからです。

企業経営理論は「理論」であり、実際の企業診断では応用して使うことが前提となるため、テキストの表現を丸暗記すればよいというものではありません。

今回お伝えしたように設問を分解し解釈しながら解き、その後丁寧に解説と見比べることで、単なる知識のインプットではなく「理論」としての吸収率が飛躍的に上昇することが期待できます。

 

1次試験本番まであと3ヶ月を切りましたが、皆さんの合格を心より応援しています。

明日はNOVさんが投稿されます!よろしくお願いしまーす!

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