2014年版中小企業白書を読んでみる 起業編

こんにちは!金曜日朝担当のしのPです。

 

受験生の時は「中小企業白書」をじっくりと読んだことがなかったですが、最近「起業支援」について猛勉強中なので、改めてじっくり読んでみています。

 

中小企業白書最新版の中では、起業・創業については、第3部 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来の中の、第2章 起業・創業 -新たな担い手の創出ーとして掲載されています。

 

そして、欧米諸国に比べて日本は開廃業率が低く、起業希望者数、起業家数が少ないという危機感を持っています。

 

今回最新版にて「潜在的起業希望者」という概念が新たに追加されたようです。

起業に至るまでのステップを以下の4つに分けて、それぞれの支援策が検討されています。

http://www.meti.go.jp/press/2014/04/20140425001/20140425d.pdf

 

第3‐2‐11図 起業までの4つのステージ

「①潜在的起業希望者」→「②初期起業準備者」→「③起業準備者」→「④起業家」

 

第3-2-1図 起業の担い手「就業構造基本調査」再編加工 総務省によると、2012年度の起業希望者(初期起業準備者+起業準備者)が83.9万人、起業家22.3万人。そして、日本における潜在的起業希望者は約42.9万人だそうです。

 

中小企業診断士がその潜在的起業希望者、起業希望者に対して支援していくということは重要なことだと思います。

 

しかし、実態はどうでしょうか?

 

第3-2-45図 起業に関する相談相手

「日本の起業環境及び潜在的起業家に関する調査」(2013年12月)、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)を見ると、

 中小企業診断士を相談相手としている人が「0.9%」であるというのです・・。

非常に低い数字と感じます。ちなみに「家族・親族」が19.6%、「起業仲間やすでに起業した先輩起業家」が15.2%、「友人・知人」が14.6%、「相談する相手がいなかった」が26.1%でした。

 

まだまだ中小企業診断士のプレゼンスが低いと言えると思います。

がんばらないといけないですね

 

そして白書では、起業の意識づけといった観点において、以下の取り組みが必要だと整理されています。

・女性→自由に時間を増やすことで、家庭と起業活動の両立を支援する仕組みが必要

・若者→教育やマスメディアを通じて起業家の話を聞くなど、起業の実態に触れる機会を増やす

・シニア→退職を間近に控えた時期ではなく、もっと前から、退職後の職業選択の一つとして、起業という道があることを知ってもらうような積極的な取り組みが必要

 

女性、若者、シニアにおける起業支援を強化していく方針ですね。

そして、白書の中では上記のような取り組みを行っている支援機関の活動事例がたくさん掲載されていました。非常に興味深かったです。

 

受験生のみなさんは白書の隅々まで目を通している時間がないと思います(最新年度のものについては特に)。

 

まずは、2014年版中小企業白書のポイントを経済産業省がざっくりとまとめてくれていますので、以下を眺めてみてはいかがでしょうか?

http://www.meti.go.jp/press/2014/04/20140425001/20140425001.html

 

知らない問題が出た場合でも、大枠の方向性を理解しているだけで選択肢を絞り込むことができる場合があるので、大まかに内容を把握しておくことをおススメします。

 

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・6/18(水) 19:30~21:45 京橋区民館                                                       題材:H25< 1次>経済学・経済政策
・6/29(日) 9:30~12:00 八丁堀区民館 題材:H23事例4
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