簿記・会計が難しい理由~一は全、全は一~

GWは計画通り過ごせましたでしょうか?ヲタク診断士@タキプロです。
計画通り勉強できた方は、これからも是非そのペースをキープしてください
また、様々な理由で十分に勉強できなかった方。
まだまだ先は長いです。試験本番のその瞬間まで、諦めない限り滑り込みは可能です。『折れない心』で頑張りましょう

前回、4/26自習勉強会に来ていただいた受験生の方との会話の中で、簿記・会計が難しい理由の一つ、「一度全体を回さないと個別論点の正しい理解が難しい」というお話が出ました。
そこで、GWは勉強にせよ仕事や家族サービスにせよ、お疲れかと思いますので、ネタ元が軽めのお話を。(でも、内容は重め

本日のテーマ … 「一は全、全は一」
『鋼の錬金術師』というアニメ・マンガをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?こちらは錬金術を操る兄弟の物語で、アニメも漫画も非常に面白いという稀有な作品なのですが、そこで登場する錬金術の真理が、簿記・会計の真理と相通ずるのです。

その真理とは?

一は全、全は一
何かを得るためには、同等の代価が必要となる。

こちらは、作品の中で実際に出てくるセリフです。このうち、今回は『一は全、全は一』と簿記・会計の難しさの理由と対策について。

会計も、錬金術も、インプット→変換→アウトプットという意味で、いずれも「システム」であると言えます。そのため、システムの仕組みはシステムの「目的」に左右されます。つまり、システムには「細部」や「末端」にまでシステムの「目的」が反映されており、逆にそういった「細部」や「末端」が集まってシステム「全体」が構成されている、と言えます。
錬金術における『一は全、全は一』については、『鋼の錬金術師』第12巻を読んでいただくとして、会計における『一は全、全は一』とはなんでしょうか?

ここで一つ例を出します。
財務・会計のテーマの中に、『金融商品会計』という分野があります。ざっくりいうと、株式などの有価証券や社債券などを金融商品と呼び、これら金融商品について「時価」があれば積極的に「時価」で評価するためのルールが書かれているものです。
では「なぜ」時価で評価するのか。

私が会計士試験に合格した当時(平成10年頃)は、基本的に時価評価なんてけしからん、評価は基本的に「買った時に、いくらのお金を支払ったのか」によるべきだ(これを「取得原価主義」とか、単に「原価主義」と言ったりします。)、という考え方で、会計のルールが作られていました。
それが平成12年の大改正でいきなりひっくり返ってしまったのですつまり、「時価」があるのであれば、時価評価しないのは悪だとなってしまったのです。

これはその背景として、投資家(特に機関投資家)の力が強くなってきたことや、WebやNetの進展により、経済活動がグローバル化していることなどから、全世界の投資家が判断しやすくなるように、会計ルールも決算期末時点の企業価値が分かるような評価にすべきでしょう、という大きな流れにあります。(そして、比較しやすくするために、会計のルールを全世界的に統一すべきという流れ(IFRSへの流れ)があります。)

つまり、企業を投資対象として分かりやすくしてほしい、という「目的」の変化が、金融商品についても、期末時点で「いくらで購入した資産を持っているか」(=原価主義)による評価から、「その資産が将来いくらの収入を生むのか」という観点からの評価を積極的に取り入れる、という流れになっているのです。

すなわち、会計の目的)が個別論点)に影響を及ぼしているのです。
又は、その個別論点)が積み重なり、会計の目的)を構成している、とも言えます。
そのため、簿記・会計は全体を通してみて初めて、個別論点同士のつながりが分かってくるため、初めはなかなか理解が難しい苦手意識をもってしまう、というケースが多いのではないでしょうか。

それでは、その対策は?
1つ目のPointは、『分からなくても立ち止まるな
まずは全体を通してみることが重要なため、個々の論点でよく分からなくても、とりあえず先に進めて一度全体を通してみる、ということが必要です。
分からなくても先に進む、というのは辛いものですが、そこが踏ん張りどころです

2つ目のPointは、『軽めの新書で全体把握
中小企業診断士試験の財務・会計では、簿記・会計の目的や構造、全体感といった内容まで触れる時間は少ないと思われます。かと言って、大学で会計学を教えている先生の大著を、いきなり読むのはおススメできません。
そこで、軽めの新書などで、初心者向け決算書の見方・読み方を解説している本を読んでみて、全体像を把握されることをおススメいたします

3つ目のPointは、『戦略的に「こだわらない」
前回の記事にも書いたように、合格だけを考えるのであれば、そこまで深い理解はなくても合格点をクリアすることができるでしょう。上記1、2をやってみて、それでもピンとこなければ、ひとまず全体理解は置いといて、個別論点を拾って60%以上の得点を狙う方が費用対効果に合っていると思います

簿記2級を持っていると、特に上記1つ目、2つ目のPointをクリアしていると言えるため、診断士試験の財務・会計が得意になりやすいのでしょう。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

今日の名言
『一は全、全は一』 by鋼の錬金術師 荒川弘 作

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