【2次試験】過去10年の出題傾向分析(事例Ⅰ)

皆さん、こんにちは!
月曜担当の、はっしー@タキプロです

今回から事例Ⅰ~Ⅲの過去問10年分のテーマ、設問タイプ別の出題内容を振り返って、私なりの分析を試みたいと思います。

それでは、まず事例Ⅰから(クリックすると最大化)

事例Ⅰ

事例テーマ
まず目に付くのは、事業多角化、親会社からの自立等パターンは様々ですが、過半数の6年で新規事業展開がテーマとして採り上げられていることです。新規事業評価の切り口はぜひ頭に入れておきましょう。以前のブログでも書いたので、参考までに。

新規事業が直接絡まない年のテーマは、
① 創業期から成長期への転換(H17)
② 従業員の不満克服やブランド構築による(本業の)収益構造改善(H19)
③ 買収を活かした成長継続(H21)
④ 海外進出(H24)
といったところ。

あと、直近の白書内容には注意しておきましょう 2012年版中小企業白書に採り上げられた、中小企業の海外展開や震災(災害)からの復興は、それぞれH24年事例Ⅰ、事例Ⅱのテーマとなっています。

 

組織・人事分野の設問
H23年を除き毎年40~45点の高い配点ですが、特徴的なのは、成果主義賃金制度の功罪や留意点(H17、22、24)、社員の不満やモラール低下の原因(H17、19、21)、組織文化・構造と経営環境とのミスマッチ(H16、18)、人材への権限委譲や抜擢により期待する効果(H20、21)など、類似する内容が複数年度で出題されている点です。その他の設問も1次知識としては概ねオーソドックスな範囲。

ですから大事なのは、組織・人事の1次知識の単なる暗記ではなく、それぞれの事例問題で与件の文脈からどう活用したかを、頭の引出しにしっかり入れて「暗黙知」にしておくことだと思います。その上で、組織文化、人的資源管理、組織構造の切り口から与件情報を拾っていけば、何か書けるはず。

恐れずに取り組みましょう

 

経営戦略分野の設問
配点は毎年30点前後ですが、全般的に難易度が高く、答えにくい問題が多い印象です。

大きく分けて、過去に採った戦略に関する問題(H21、23、24)と、②今後採るべき戦略に関する問題(ほぼ毎年)の2種類ですが、前者は過去の事実なので、与件の中から書くべきことを比較的見つけやすいのに対し、後者にどう答えてよいかわからない、事例Ⅰ特有の掴みどころのない設問が多いように思います。

どう切り抜けるか、いつも悩むところですよね。ここはシンプルに、「A社があるべき姿に向かって進もうとするとき、不足する経営資源や解決すべき課題があり、与件を手掛かりにその解決策を提案するというフレームワークに沿って考えてみましょう。

具体的な設問で例を挙げます。H18年(化学商社)の第2問(設問2)。

「事業の独立性が高まりつつあるとはいえ、親会社との取引額が40%を占めるA社にとって、親会社の動向は無視できない重要な要因である。事業の集中と選択を進めている親会社の動きに対して、A社はどのような事業展開を模索することができるか。その可能性について100字以内で述べよ」

答えにくい設問ですが、上にあげたフレームワークに沿って考えてみましょう。

A社のあるべき姿は、委託コーディネート事業など、親会社とは異なる独自のビジネスモデルの構築。しかしA社はこれまで、顧客の要請に対応して商品を仕入れて売るだけの単純なビジネスモデルしか経験していない。従ってノウハウや人材不足を解決しないと、あるべき姿に進めない。一方与件から、親会社からは、①化学メーカーとしての技術・生産動向の情報や、②人材・拠点などの経営資源を得られるので、それらをA社の目指す委託コーディネート事業展開に活用、という解答骨子が導かれます。

 

その他分野の設問
配点は20~40点。SWOT分析や事例企業の特性を問う問題が主です。

やや詳しい知識を求められた年(H17、20、23)もありますが、基本的には与件の抜き書きと整理で出来る問題なので、あわてず落ち着いて確実に得点しましょう

 

如何でしょうか。皆さんも、自分なりに過去問の出題内容を分析してみてください。実際に自分の手と頭を動かして掴んだノウハウは、しっかり身に付きます

次回は事例Ⅱを振り返ってみます。


【今後の予定(東京)】

・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2

・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3

・9/26(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H23事例1

*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。 *時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。

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【2次試験】過去10年の出題傾向分析(事例Ⅰ)” に対して2件のコメントがあります。

  1. おと より:

    はっしーさん

    いつも勉強会に参加させて頂いている”おと”です。

    この「過去問10年分のテーマ、設問タイプ別の出題内容」は、すごいです。
    私は、今回初めて、2次試験に挑戦しますが、事例毎の全体像がまだ見えずにいました。
    この表のおかげで、年度が違っても、普遍的なテーマがあり、そのテーマは絶対にはずしてはいけないと思えました。

    引き続き事例ⅡとⅢも作成して頂けるとのことで、非常に楽しみにしています。

    また、今週末の勉強会にも参加する予定です。
    二次試験まであと、6週間。悔いのないようにがんばります。

    おと

  2. タキプロ より:

    おとさん、

    ご返事が遅れてすみません。

    正直、書きだしたら結構時間がかかっていますが(汗)、自分の経験から言っても同じテーマが繰り返し出ていると感じていたし、こういう整理は直前期の受験生に役立つのではと思っていたので、共感して頂いて嬉しいです。

    事例Ⅱ、Ⅲも頑張って執筆しますので、ぜひ活用してください!

    はっしーより

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