2次試験と実務の関連性についての考察 by k.c

こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。
ご覧いただき、ありがとうございます。
タキプロ関西11期オンライン班のk.cです。

2次試験が終了しました。

「口述試験を受ける方の発表日」が12月11日[金]ですので、あと1ヶ月以上、あなたは自由です
この時期をどのように過ごすのが正解なのか、ハッキリ言って分かりません。試験が終わったことによる開放感。発表日が近づくにつれて大きくなる不安。頭にチラつき始める口述試験対策。色々な感情が入り混じって、やりたかったけれど試験対策を優先した結果できていなかったことや、本業のことなどを考えるものの、どれも本腰を入れて取り組むことができない。そんな方が多いのではないでしょうか。

そう言えばタキプロ内でも、この時期をどのように過ごしたか、なんて、あまり話題に出ることがないなぁ、というふうに、今、書いていて思いました。

そんなタイミングで一体何を書けば良いのだろうか、と悩んだのですが、ここで改めて、2次試験の意味を考えてみたいと思います。
中小企業診断士の2次試験はよく考えられた試験だと、多くの方が言います。私も、実務補修を受けてからは特に、そう思うようになりました。

あなたが挑戦したこの試験に、どんな意味が込められていたのか、ということを、今回、考察したいと思います。

とはいっても、今回の記事の内容は完全に私、k.cの私見です。試験の作成に関わったわけでもないですし、関わったことのある方とお話したことがあるわけでもありません。ですから、妄想と言っても良いでしょう。正直、記事のタイトルを「駄文」にしようかなと思ったくらいです。その点を予めご了承ください。

◆ なんか、与件文って分かりにくくない?

2次試験の与件文には、分かりにくい書かれ方となっている箇所があります。
そもそも日本語の性質上、仕方のない部分もあるのでしょうが、時制や、言動の主語を読み誤ってしまうことに繋がる場合もあるので注意が必要です。

ではどうして、このような書かれ方をしているのでしょうか?

もちろん深い意図など無いのかも知れません。
しかし、実際の企業診断の場において、社長ヒアリングをしていると、まるで2次試験の与件文のように、分かりにくいと感じることが、よくあります。

例えば言動の主語。
日本語ではよく、主語が省略されるため注意が必要です。今の会社の出来事だと思って聞いていたら、実は、前の会社での出来事だった、なんてことが実際にありました。

また、これは私が体験したことではなく聞いた話なのですが、社長のお話は時制がバラバラであることも多いようです。最近取り組んだことなのかと思っていたけれど、よくよく聞いてみたら、10年以上前に取り組んだことだった、なんてこともあるようです。

もしかしたら、そんなふうに、将来、あなたが実際のコンサルティングの場に臨んだときの訓練になるように、といった意味を込めて、この試験は設計されているのかも知れません。

◆ 設問解釈ってホンマに重要なん?

設問解釈が大事であることは、様々なところで言われています。
私も、過去の記事で書きました。
なぜ、設問解釈が大事なのでしょうか? それは、聞かれたことに答えるためです。
設問解釈ができていなければ、聞かれたことに答えることができず、設問の趣旨から外れた、得点の入らない解答になってしまう可能性があります(採点基準は分かりませんが、恐らく)。

設問解釈、ということからは少し離れますが、この、聞かれたことに答える、ということは、実際のコンサルティングの場においても、非常に大事なことです。

聞かれたことに答えられないと、どうなるのでしょうか?

「あれ? この人、こっちの話をちゃんと聞いてくれていないのかな?」と思われてしまいます。

すると、もうそこで、相手は心を閉ざしてしまい、どんなに正しいことを言っても伝わりませんし、ましてや、相手の心を動かして、一歩踏み出してみよう、という気持ちになってもらうことなど、できなくなってしまいます。

聞かれたことに答える、ということは、2次試験においても、そして、その後の実務においても、大事なことであると私は考えます。

◆ 各事例の最終の問題って、難し過ぎへん?

はい、各事例の最終の問題は、非常に難しい問題が多いと思います。
60点を取れば良いということを考えれば、この問題で高得点を取ることができなくても、他の問題で得点を稼ぐことができれば良いわけで、少なくとも試験に合格するための現実的な手法としては、必要以上にこの問題に時間や労力を費やすべきではないでしょう。

しかしながら、実務においては、この最終問題を解くことのできる力が必要なのだなと、最近、私は、思うようになりました

最終問題は、社長の思いを汲み取りながら、経営資源や置かれている環境、問題、課題を踏まえた上で、事例企業のあるべき姿や進むべき方向を考え、戦略をストーリーとして組み立てて解答する必要がある問題が多いです。
そして、これこそが、事例企業が一歩を踏み出すために必要な提言であり、実際のコンサルティングの場においても目指すべきことだと、私は考えています。

私は2次試験に合格した時点では、この最終問題で満足な得点を取ることができるレベルには到達できていませんでした。
なんとか合格することができた、という表現がシックリ当て嵌まります。
しかし、今はもう、最終問題が解けなくても仕方がない、なんて言ってはいられません。

改めて思えば、2次試験の第1問から最終問題までの流れは、実際のコンサルティングの流れに沿ったものです。そして、最終の問題に答えられなければ、コンサルティングとして完成させることができません。そして、クライアントの心を動かすことができないのです。

そう考えるとこの2次試験は、コンサルタントを目指す私達のために、よくよく考え抜かれた試験であったと言える、と思うのです。

◆ いかがでしたでしょうか?

まぁ、今回のお話は、完全に私の妄想ですから、こんな考え方もできるかな、なんていうふうに思っていただければ、と思います。

去年の私のことを少しお話しますと、2次試験が終わった翌日の朝、こう思いました。


「朝……。

これは……、

中小企業診断士試験の2次試験が終わった次の日の朝……。

……、

……、

……、

……、

……、

……、

……、

もう……、勉強しなくて良いんだ!!!(※)」

と。

 ※ そんなことは、ありません。

ということで、つかの間は、軽やかな気分を満喫しました。

その後、少し経ってから、それまで取り組むことのできていなかった試験対策以外の他の勉強、例えば、英語や簿記、1次試験のときに勉強して面白いと感じた経済や組織論の勉強をしてみようかな、なんて考えたりしたのですが、結局、何もしませんでした(いや、あかんやん)。

しかしながら、11月も後半になると、段々と結果に対しての不安が大きくなり、居ても立ってもいられなくて、口述試験の対策を始めたのですが、その過程で与件文を読み込めば読み込むほど、自分の書いた解答が間違っているんじゃないかという気持ちが大きくなり、不安が更に大きくなってしまいました。かといって、その不安を解消するための手段が他には無く、やっぱり、口述試験対策の勉強をして、そしてまた、不安が大きくなる、という無限ループに陥っていました(やっぱり、あかんやん)。

理由は人それぞれ違うと思いますが、あなたも、やはり不安のループに嵌ってしまうかも知れません。その場合に対する具体的なアドバイスはできないのですが、私の場合は、筋トレをしたり、甥っ子をかわいがったりしていました。なんだかんだで、あなたは今、試験から解放された状態です。これまでできなかったこと、例えば、支えてくれた方へのお礼、などをされてはいかがでしょうか?

それでは、今回は、このあたりで失礼いたします。

明日の朝は、私と同じく関西メンバーの、しょっちさんの投稿です。皆さんお楽しみに!!

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03/01[日] 最初にお伝えしたい大切なこと (→ コチラ)

04/10[金] スケジュールの作成方法について (→ コチラ)

05/15[金] 記録のすゝめ (→ コチラ)

06/19[金] 《2次試験対策》設問解釈 (→ コチラ)

07/24[金] 《2次試験対策》知識固めトレーニング (→ コチラ)

08/28[金] 《2次試験対策》与件文のチェック方法 by k.c (→ コチラ)

10/02[金] 《2次試験対策》ファイナルペーパーを作ろう! by k.c (→ コチラ)

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