【2次試験】因果関係を表現するフレーム活用法 / しなちく

 みなさん、こんにちは。しなちくです。(自己紹介はこちら)

 連休も終わり、1次試験を受験される方は、8月の試験に向け、模試や答練、過去問に取り組んでいる頃だと思います。私は、連休序盤に風邪をひき、文字通り、そのまま連休が終わってしまい、未だに奥さんの冷ややかな眼差しを感じる今日この頃です。どうぞ、体調には、お気を付けください m(_ _)m

 さて、1次対策中の方が多いかもしれませんが、今回は、前回(こちらの記事を参照)に続き、2次模試万年D判定から抜け出すための要素は5つに集約される内容の、”②因果関係を明確に表現する。(フレームワーク活用力、編集力、など)”について書きたいと思います。この方法は、解答文字数(20字でも200字でも)に関わらず、応用できると思います。

 2次を受験する方々は、知識はあるため、様々な解答要素を発想する事ができますが、読み手に伝わる形でまとめないと、点数になりません。キーワードは書いているのに、点数につながらない場合、因果が明確に表現されず、相手に正しく伝わらない文章である可能性が高いです。

 また、編集に時間をとられ、解答をまとめきれないままタイムアップ、という事も、あるかもしれません。

 このような問題を解決するために、

1.設問に答えるための必要なキーワードを与件文からピックアップ2.解答要素候補をまとめ、
3.伝わる文章に編集する、

 という手順を、効率的に行うためにフレームを活用します。この方法を実践し、直前模試で15点だった事例Ⅱも、本番では65とれました。

 前置きが長くなりましたが、私が活用した”フレーム”を紹介したいと思います。 

フレーム1:樹形図方式 ~要因分析図を表にして、因果関係をまとめ、伝わる文章に編集する~

 H28の事例Ⅲでも登場した要因分析図ですが、これを応用します。

 まず、一般的な要因分析図は、ご存知の通り、以下の形になります。

 ここで挙げた、”特性”は設問で聞かれている内容(例えば、”~という課題が生じた。それは、どんな課題か?” の場合、課題が該当) 、”要因”というのは解答候補、”個別要因”というのは要因を修飾するキーワード、になります。ただ、別名“魚の骨”の通り、魚に見立てると、こんな形になりますが、表形式に変換すると、こんな形になると思います。

 このように整理すると、どんな”要因”が”原因”となって、”特性”という”結果”が生じているか、設問に対する解答要素の因果を、視覚的に明確にする事ができます。

 次に、解答に編集します。字数制限に留意し、表にまとめた段階で、設問の意図に近い内容を与件文と比較しながら必要な要素を選び、どの順番で書くかを決めます。また、この際、文字数のシミュレーションも行います。文字数がオーバーしそうだったら、要因を修飾する個別要因を省略する、文字数がショートしそうだったら個別要因を付け足す、などの調整を行います。設問によっては、因果関係を明示した後、得られる効果を解答する場合もありますが、その場合、➡を用いて解答の順番を視覚化した後に、解答要素1→4の順番で文章を作成します。

 例えば、このようなまとめ方の場合、

○○は、①要因(解答要素1)、②要因(解答要素2)、という特性(解答要素3)のため、△△という効果(解答要素4)が得られる。

 と編集できます。

 こうすると、原因と結果、それに伴う効果を筋道立てて説明できる解答になると思います。また、復習する際も、どのような論点が抜け落ちていたかを見返すことが容易になります。宜しければお試し下さい。

フレーム2:順列式 ~キーワードをまとめて編集する~

 “変遷を理解して(H27 事例Ⅲ)”など、時系列を整理して解答する問題もあります。この場合、与件にマーキングするだけでも良いですが、こんなフレームにはめると、視覚的にすっきりします。

 てか、ただの箇条書き?、という指摘もありそうですが、複数の構成要素を箇条書きにして要素をまとめ、解答を作成するという処理手順も、フレームワークの使い方の1つだと思います。こちらも、宜しければお試し下さい。

 ちなみに、時系列を考える場合、過去(~した、~を経験した、等)、現在(~である、~となった、等)、未来(~となる予定、~を目指す、等)ごとに、動詞に着目すると、まとめやすくなると思います。

 

 私がよく使ったフレームを紹介しましたが、特定のフレームに固執し、全ての問題を、画一的な方法で解答してはいけません。フレームは、あくまで因果を視覚化しまとめる道具(実際は、殴り書きのメモ)で、設問によっては、フレームの形を変える/使わない場合があります。日ごろ、2次試験の問題を題材に、図解しながら考えると、フレームを効率的に活用する練習になります。なお、実際の事例への適用方法は、タキプロ勉強会で、機会があれば紹介したいと思います。

 参考までに、視覚化して考える・書く技術というのは、バーバラ・ミント「考える技術・書く技術」が詳しいです。ただ、試験勉強を並行して読むのは大変なので、興味がある方は、エッセンスをネットで調べてみて下さい。

 余談ですが、タキプロメンバーの解答編集方法を聞くと、”問題用紙に、解答を一旦書いて推敲する”、”与件文にメモを書くだけ”と、人それぞれのノウハウがあると感じますので、自分や他メンバーのブログを参考に、自分の方法にカスタマイズして頂ければと思います。

 

 明日は、関西から。弁護士でもあるスーさんによる、経営法務の勉強ノウハウに、ご期待ください。

 

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