「人」を活かす by はくたろう

おはこんばんにちは。「はくたろう」です。

さて、本日は、
・2次試験対策③:事例Ⅰ ~WHATよりもWHY~
をお送りします。
自己紹介はこちら。2次試験対策①:事例Ⅲはこちら。2次試験対策②:事例Ⅱはこちら

■ 2次試験対策③:事例Ⅰ ~WHATよりもWHY~

打ち手は限られている

ご存知の通り、事例Ⅰは人事と組織がメインテーマです。

人事と組織を語るうえでの切り口には「さちのひほ(も)」「けぶかいねこ」というものがあります。
今年度タキプロブログでも、「しのちゃん」さん(記事はこちら)と「szhiro」さん(記事はこちら)が紹介しているので、詳細は割愛しますが、例えば「さ」は人事施策としての「採用」で、新卒、中途、非正規といった種類があります。
もとい、事例Ⅰという点からは、新卒、中途、非正規「しかありません」。同じように、組織施策の「ぶ」は「部門」のことですが、組織形態は機能別、事業部制、マトリックス「しかありません」。

採用を変えようにも、組織を見直そうにも、打ち手(種類)は限られている、ということです。

何をするかより何のためにやるかで語れよ

当然ながら、打ち手にはメリットとデメリットがあります。例えば、新卒には愛社精神の醸成や将来の幹部候補育成といったメリットがあるものの、教育コストがかかるなどのデメリットがあります。

よって、(事例企業にとって)デメリット以上のメリットがある、あるいはデメリットが既に織込み済である場合、その打ち手は有効に働く(=助言・提案たる)ということになります。
打ち手の数自体は限られているものの、目的や期待する効果から、制約条件も加味しながら最適なもの(組合せもあり)を選ぶ必要がある、ということです。そして、そこが診断士(を目指す者)としての腕の見せ所となります。

したがって、総括すると、事例Ⅰでは「何をするか」(WHAT)ではなく、「何のためにやるのか」(WHY)の視点が重要ということです。

私の体験談

私はこれまで社内(企画部門)の立場で制度変更や組織見直しに関わったことがありますが、既得権益には関係ないところでも抵抗勢力は出てきます。それは善良な社員であり、サイレントマジョリティーだったりします。

えてして人は変化を嫌うものです。ましてや、経営者(あるいは、そのスタッフとしての企画部門)と現場の社員の目線が合うはずもなく、「これまでと変わる」ということだけで、声には出さないまでも嫌がられることも少なくはありません。

そのような時には、やはり、WHATよりもWHYで語ります。
多くはWHATしか見ずに先入観を持ちます。そこで、WHY(必要性、重要性)を丁寧に伝えたうえで、それに向けた検討の結果、WHATを行うことにした、と説明します。

すると、100%「納得」はしないまでも、(論理的には反論できず)「理解」はしてくれます。
あとは、感情面のサポートをうまくやるだけとなります。
(「うまくやる」と簡単に書きましたが、実際にはここが一番難しいです。私の会社員生活の8割はこれかもしれません。診断士試験には関係ないので、ご安心を(笑))

「自律」と「相乗」

話が脱線しましたが、組織も人の集まりであることを考えると、事例Ⅰは、言い換えれば、「人」がテーマです。
ここで、「『人』がテーマ」とは人間とは何ぞやの哲学ではなく、企業内の「人」のパフォーマンスを最大化すること、すなわち、一人ひとりの生産性と付加価値を高める(=「自律」)とともに、シナジーによりその効果を何倍にもする(=「相乗」)ことです。
そのために、現状を分析し、原因を究明し、対策を立案するのが、事例Ⅰのプロセスとなります。

事例企業はこの「自律」と「相乗」のどちらか、あるいはいずれにも問題を抱えています。(例えば、権限の集中、部門間の連携不足など)
これらの点を意識しながら与件文を読むと、WHYがクリアに見えてくるかと思います。ぜひ試してみてください。


本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は「ぱるこ」さんです。どうぞお楽しみに!

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