書を捨てよ、街に出よう(密にならない範囲で) by サルマン

こんにちはサルマンです。
一次試験も無事開催されて一週間、自己採点がそろそろ終わった頃合いでしょうか?
無事二次試験に進まれる見込みの方は、オリンピックの置き土産の謎の四連休で体力回復して二次試験に向けた勉強に備えるのも良いかもしれません。

今日は事例Ⅱについて書きます。

事例Ⅱの特徴

事例Ⅱはマーケティングですが、経営学で一般に議論されているマーケティングとは異なる点があります。それは、あくまで中小企業におけるマーケティングであるということです。大企業におけるマーケティング施策はテレビ広告などに代表されるように、よりマスを目指すわけですが、事例企業は中小企業なのでどうしてもやれることは限られますから、ダイレクトメールやPOPなどかなりベタな方法をとることになります。

ということは、逆にいえば事例Ⅱの回答になる施策は、身の回りの中小企業で実際に行われている施策が殆どであると言えます。そして、それらは我々消費者に向けられたものである以上、私たちはその例を近所の商店街、観光地の店舗等々で実際に見ることができます。なかなか実際に現場を見ることがなかなかできない事例Ⅲとの大きな違いです。

実際のイメージを知ることの意義

せっかく見ることができるのですから、普段からこのような実例を注意して観察していくことを強くお勧めします。

実例を見知っておくと、どのような良いことがあるでしょうか?
それは想像力が働くようになることです。

事例Ⅱでは与件文の中に膨大なヒントがばらまかれた状態です。解答にあたっては、それらのヒントを組み合わせて施策を考えていくわけですが、ヒントは、テキストに書かれているような用語で書かれているとは限りません

例えば平成25年の事例Ⅱ第2問では以下のような問題が出ています。
「B社のさつまあげの新商品開発において農商工の連携が実現した要因のひとつに、副社長が農家に対して地域ブランドの確立につながるようにパッケージ・デザインの工夫を提案したことがある。
地域ブランドの価値を高め、かつ原材料の農産物の質の高さを訴求するためには、パッケージをどのように工夫すべきか。80字以内で述べよ。
ただし、パッケージは筒状のビニール素材で、小判型のさつまあげを12枚程度重ねて包装するものである。形状を変更することはできないが、ビニール素材表面のデザインは柔軟に変更ができる。また、シールの貼り付けも容易である。」

パッケージに関する情報から、製品の外観が想像できるか、という点がカギになります。このような問題では、店頭でどんなパッケージが使われているか、シールをどのように使っているか、それをどのように活かせるかという想像力が必要であり、テキストで読んで知識として知っているだけではなく、実際の店舗などで行われていることのビジュアルなイメージと結びついていると、与件文にちりばめられているヒントに気が付きやすいと言えます。

Stay Home でもできること

とはいえ、現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、外に行くのはなかなか難しい時期であります。しかし、それでも観察は可能です。店舗だけでなく、オンラインショッピングでも出来るからです。
ホームページにどのようなポイントを訴求するか、いかにSNSやメールマガジンなどで顧客と長期的な関係をつくるか、というような点は、Eコマースでむしろ重要になるとも言えます。

例えばメールマガジンなどの配布は、楽天市場に出店している店舗などでは高い頻度で行われています。なぜならば、楽天にはコンサルタントがそれぞれの店を指導する仕組みがあり、その中で事例Ⅱに出てくるような様々な手段を組み込むことが推奨されているからです。楽天市場はR-Mailという名前でメールマガジン発行機能を織り込んでいたりもします。

一次試験が終わったばかりで二次試験まで時間のあるこの時期はなかなか勉強をする気にならないかもしれません。そのような時期でもオフラインでもオンラインでも、それぞれのお店がしている工夫をよく観察してみることで、事例Ⅱ対策になります。仕事に勉強に疲れたときには、息抜きに外に出てみたり、インターネットサーフィンを楽しんでみたりするのもいいかもしれません。

明日は、ダイナマイト九州さんです。お楽しみに!
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