毎週日曜日は名古屋の日! 紫雲和尚の「これがCF計算書特講だ!vol.1 CFとは何ぞや?」

はい、GWをなんだがgdgd過ごしてしまったよぉという気分を吹き飛ばせ!という強力なメッセージをお送りする日曜日。
この時間はぱーくん、和尚の40’sツートップが担当する名古屋タイム! 本日はなんだか毎週このブログに登場している和尚でありながら、なんだか久しぶりのトワイライトファイナンシャルアワーでございます。いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

こいつ、ブログに出てきても財務の話しかしやがらへん!という苦情は当然予想されるのですが、
「だって、財務っておもしろいんですもの、この財務の魅力をあなたに!」
という気分で掲載しておりますので、「お前の言うとることはわからん!」ということがありましたら、 なんなりと↓のコメ欄まで、ご意見くださいませ。

さて、本日はタイトルの通り「キャッシュフロー計算書特講」です。
この分野、一応丸暗記でも高得点は狙える部分だと思います。しかしながら私が見るに
「原理原則を理解してから臨んだほうが面白いし、かつ理解も深まり、試験においては計算間違いの極小化につながる」と考えます。

ゆえに、和尚のブログは「そもそも、いったいなんなのよ?」の観点をもとに徹底的に基礎部分を解説していきたいな、と考えております。

その上で、反復の練習問題を学習していただければ、さらに理解が深まり、食わず嫌いな財務が面白くなってくる・・・というのを期待しております。

さて、本題。
和尚は常日頃から
財務の本質は「カネ」だ!
ということを、声高に叫んでおります。
しかしながら、簿記、ファイナンス、意思決定、CVP分析、その他もろもろ、「カネ」の意識をぶっとばして問題を解こうと思うので、余計にわからんくなる、これが財務嫌いの一因と感じております。

すべての財務の問題、論点は
「いかにしてカネが儲かるか」を考えるために、

簿記であれば「正確なゼニ勘定」

意思決定であれば「どの選択をすれば、将来一番カネが儲かるか」

CVP分析であれば「いったいうちの会社はどのような銭もうけの構造になっているのか」

を徹底的に考えるために作られた学問である、
とそう和尚は考えております。

では、本日のお題である「キャッシュフロー計算書」とは何なのか?
どうして、損益計算書で利益を図るのはNG、とは言わないまでも、新たな尺度を作らねばならなかったのか?

当初、というか西暦2000年くらいまで、財務諸表といえば
・貸借対照表
・損益計算書
この2つでした。この2つにより企業を分析しておりましたが、
「勘定合ってゼニ足らず」
という状態が一定程度起こりうることが、わかっておりました。
すなわち
「利益は出ているけれども、ゼニがなく、黒字倒産が起こってしまうこと」
がこの世の中に発生することも知られていました。

金融機関などでは、1年間のカネの動きを表す、資金運用表や資金移動表などの分析資料を独自に作成し、資金ショートの危険性を判断しておりました。

ところが、たしか和尚の記憶では、アメリカでとある投資家がやはりこれも倒産の可能性を吟味するために、独自に「キャッシュフロー計算書」なるものを作成し、相応の投資利益をあげたことから、一気に人口に膾炙してしまった、というのが嚆矢であります(ここらへん、ウラ取ってないので、間違ってたらすみません)。

だから、考え方としては古くから損益計算書の利益は実際のカネの増減を表すものではない、ということは、金融機関などでは死活問題でありますから、そういう分析ツールが発達したこともむべなるかな、でありましょう。

結論として、キャッシュフロー計算書は
「利益が出ていても、カネが足らない会社を見抜くツール」
ということが言えるのではないでしょうか。

では、その目的はいかに?
「会社の今期の金儲け(正確に言えば1年間のカネの増加(減少))の『要因』は何なのか?」ということに尽きます。
企業の究極の目的の一つは「銭もうけ」である以上、1年間で実際のゼニが増えた要因を分析、というか仕訳して、存続に耐えうる企業かどうかを判断する。。。これがキャッシュフロー計算書の原点と考えております。

究極に言えば、企業はおかねの「入」がすべて借入金であったとしても、おかねの「入>出」の状態が永続的に続くならば、企業は永遠に存続することができます、もちろん好ましいことではありませんが。

ただ、現実には借入金調達が永続可能なことはなく、枯渇することでしょう。それを見抜くツールとして、キャッシュフロー計算書の役割があるのです。

本日最後に、これは財務のテキストに載っていることではありますが、
どうして損益計算書上の利益と、実際のおカネの動きが違うの?ということについて、2つ要点を押さえて、この和尚のくどいイントロダクションを終えたいと思います。次回の解説までしばしお待ちを!

利益≠おかねの増減である理由
①減価償却費の存在。
売上100、費用100(うち減価償却費50)、利益0の場合、
CFは50。
・・・減価償却費は、実際のおかねの流出はないから、このような違いが出る。
→覚えかたとしては、いい方向(おかねが増える方向)
へ倒れるとして可。

②運転資金の存在。
売上100、費用80、利益20なるも
仕入代金80支払済、売掛金100未回収。
CFは20ー100で▲80のマイナス。

合掌。

次回は第2回減価償却費(上記①を徹底的に解説したやつ)をお送りいたします。

Special thanks toうめもん師匠(四代目)

PS(こっそり告知)
↓の名古屋タキプロ勉強会、和尚も毎回出場させていただいておりますが、17日(日)については、うめもん師匠に代わり財務バカの拙僧がリードさせていただくことになりそうです。もしよろしければご参加くださいますよう。試験勉強だけに留まらぬ財務の面白さをお伝えいたしたく存じます。

====================

お知らせコーナー

勉強会

  1. 東京  5月開催分
  2. 名古屋 5月開催分

地域をクリックするとジャンプします。

====================

 

タキプロ勉強会(東京)のお知らせ


過去問に関するディスカッションとなります。

・ディスカッションを通じ、参加者の皆様のさらなる答案改善に向けた気付きの場としたいと考えております

・事前に、申込時に回答した年度の事例を作成の上、その答案コピーを8部ご用意ください(勉強会では、うち2~3問を扱います)。

・ディスカッション時は解答した問題も使用しますので、自分で使う分を事前にご用意ください。

参加費:500円(税込)
定員: 18人(先着順)

<開催概要>

勉強会 H24 事例2 

◆日時:5月13日(水) 19:30~21:45
◆場所:明石町区民館(中央区)
申し込みはこちらから

勉強会 H24 事例1
◆日時:5月24日(日) 9:30~11:45
◆場所:京橋区民館(中央区)
申し込みはこちらから

勉強会 H24 事例4
◆日時:5月27日(水) 19:30~21:45
◆場所:明石町区民館(中央区)
申し込みはこちらから

 

タキプロ勉強会(名古屋)開催のお知らせ

 第4回  5/17(日) 9:30~ H26 事例Ⅳ

・場所  瑞穂生涯学習センター

・参加費 500円/回

・詳細、お申し込みはこちら

・お問い合わせ takipronagoya@gmail.com

====================

皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪

====================

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です