事例Ⅳ攻略のカギは?実は結構シンプルなんです。ろうてつの二次突破ノウハウ

みなさんこんにちは!タキプロ8期のろうてつっす。早いもので、僕が書くブログも3回目になりました。毎回たくさんの方に見ていただいてとてもうれしいっす。

さて、今回は多くの方が苦手とする事例Ⅳの攻略方法をご説明したいと思うっす。

○問題集はやりまくってるのに初見の問題が全く解けるようにならない!

○いくら注意をしていても、ポカミスを繰り返す!

そんな方にお勧めのトレーニング方法っす。

とはいっても、平成28年度本試験での私の成績は58点でしたので、「その程度のノウハウ」だと気楽に読んでほしいっす。

今回も長いっすが、最後まで読むと事例Ⅳが得意になるかも?

また、個別の攻略法に細かく切り込んで行くとここでは書ききれないので、今回は総論(でも結構面白い話ができると勝手に思ってるっす)だと思って読んでくださいっす。

まず、事例Ⅳの過去~最近の傾向からお話するっす。(受験時代に作った資料があったのですが、受かった際に捨ててしまったらしく、細かな時勢は若干異なっていると思うのでご容赦ください。変遷がつかめればよいだけの話なので・・・。)

平成23年くらいまでは、過去扱わなかった論点や出題形式を持ってきて難しさを演出していたっす。例えば平成20年は税引前営業CFの現在価値だったし、平成21年は営業レバレッジ、平成22年はグラフ作成、平成23年はディシジョンツリー、平成24年はドル箱だった第1問の経営分析に予想PL作成を絡めたため、多くの受験生がパニックになったそうっす。

平成23年くらいまでは、第1門の経営分析で手堅く30~35点を取り、最終問題の記述で15~20点を取ればそれで45~50点は獲得できたので、残りの30分くらいで第2問や第3問の簡単な計算問題を解き、あとは記述を真剣に書けばどうにか60点前後に届く。というのが定説だったっす。つまり、その年初お目見えの問題は白紙で出しても、過去問でしっかり対策してきた方は、過去一貫して出題されている経営分析と最終問題の記述を確実に得点することで手堅く受かってたっす。

ところが平成24年度以降から、それまでの各論点(経営分析・CVP・CF・NPV・ etc)にひねりを加えて難しくしていた手法は終焉し、様々な論点を組み合わせて難しさを出す手法に傾向が変わってきたっす。前述の、予想PLを作成してこれをもとに経営分析をするという問題が配点40点すよ。予想PLが作れないと第1問設問1から総崩れになる恐ろしい問題っす。しかも「変動費は活動量に比例する」と知らなかった方は売上総利益の算出でいきなりコケるという、血も涙もない問題だったっす。

つまり、「過去問対策で定番問題を攻略し、ライバルに負けない答案を作る作戦」が通用しなくなってきちゃったんすよ。計算問題もそこそこ得点できないと、安定して合格点が取れなくなってきちゃったっす。

なので初見の問題でとにかくつまずく人は多く、「あとで改めて解きなおしたら簡単だった」なんて方には、事例Ⅳはどんどんできない事例になりつつあると思うっす。

これらの傾向を踏まえ、事例Ⅳは下記の対策をお勧めするっす。

①問題を読んで、題意とその難易度、解答までの所要時間を

 すぐに判断できるようにトレーニングする。

これはどの受験校でも教え込まれると思うんすが、最初にすべての問題をざっと読み、それぞれの問題がどのくらい時間がかかるものなのか、そもそも捨て問なのかを最初の4~5分で仕分けできるようにするトレーニングっす。設問を読んで、「うーん、とりあえず得意だからやってみよう。あ、これ難しいや、後回し」とかやってるうちはいつまでたっても終始時間に追われ「いやー、てんぱっちゃってポカミスしちゃいました」なんて事になるっす。

簡単に言うと、CVPなら難しくなりようがないので、固定費や限界利益の算出がめんどくさそうじゃない限り瞬殺できる問題。CF計算書作成は簡単だけど演算を含めて時間を食う上、やることが多いのでミスが発生しやすいから後回し(中には捨てろとまでいう先生もいます)。設備投資の経済性計算は自分なりのツールに自信があるならやるべきですが、やはり制約条件が多い様なら間違えるリスクが高いので後回し。みたいな感じっす。いずれにせよ、以下に述べる②が身につかないと判断の精度は上がらないっす。

②計算問題の6割前後を占める優しい問題を瞬殺できるだけの計算スピードを鍛える。

闇雲に新作を解いてもある一定のところから伸びなくなってる人、新作問題は毎回時間を食い、ポカミスをしてしまって、周りのライバルより一歩抜け出せない人等に特にやってほしいトレーニング方法っす。

具体的には、これは私が通った某受験校の先生の受け売りなんすが、各論点の計算方法を瞬時に思い浮かべられるトレーニングをしてほしいっす。計算するんじゃなくて、頭の中で思い浮かべる練習っす。イメージとしては、「カレーライス(題意)を作ってくれ!」と言われてから冷蔵庫(設問文)を開け「えーっと、ジャガイモ・玉ねぎ・豚肉はあった。あれ?シラタキもあるぞ?これも入れるんだっけ?」とやっているうちはまんまと作問者の罠にはまるっす。そう、さんざん時間を食った挙句シラタキカレーを作ってしまう(作らされてしまう)ケースっすね。しかもカレーならまだましで、カレールーも冷蔵庫の中に無く、しょうゆはあったのでこれを入れてしまい、「肉じゃが」になってしまった(させられてしまった)パターンっす。ここまで罠にハマると、出来栄えも素晴らしいため本人もまるでミスに気がつかないっす。日本人ならそれでも黙って食べてくれますが、インド人だったら大激怒確定っすね。

もし、カレーライスのレシピが瞬時に思い浮かべられる方ならば、冷蔵庫(設問文)を開けた際に「ジャガイモ・玉ねぎ・豚肉はあるかな?お、ちゃんとあるね。シラタキなんかあるけど今回はいらねぇ。あれ?カレールーがないぞ?ニンジンも無いじゃん!げ、スパイスの調合からやるの?これはミスるとカレーにならんな。ニンジンも畑からとってくんのかよ。これは時間も食うな。よし、野菜をカットするところまではやって、残りは後回し!」などの判断が最初の設問分析の段階でできるんすよ。

要するに、チェックするべき項目が瞬時にすべて頭の中に思い浮かべられ、計算手順も迷わず出せる状態にしておくことっす。これはそういうテキストが無いので、問題集の解説を見ながら自分で作り上げるしかないっす。

①と②が身につくと、試験開始の4~5分で大体のタイムスケジュールが組めるっす。はっきりいってここで既に勝負ありっす。初問対策は根性や気合じゃないんすよ。料理と一緒なんす。シンプルでしょ?

これが前提になり、

CVP分析なんかは簡単なので、出題されたら配点にもよるっすが、材料がそろってると確認できた段階でサクッとやる問題に決定。

逆にCF計算なんかは簡単だけど手間を食うし、仮に検算ができない問題形式なんかだったら計算ミスをしているリスクも高いので後回しにする。

などの判断ができればOKっす。

これは是非日々のトレーニングの一つに加えてほしいっす。そしてたくさんの新作や過去問を解きまくり、入れるべき材料や調理手順の完成度をどんどん向上していってほしいっす。ちなみに僕は平成28年度本試験はこの作戦で問題の8割は62分で全て終え、5分で記述の誤字脱字を確認し(経営分析の記述が気に入らなくなって全部書き直しちゃいました・・・)、残りの13分でじっくりやろうと決めていた残り1問を解いてたっす。模試だと全部解き終わるのに60分。かかっても70分はかからなかったっす。悩む時間を極限まで削り、やるべきことをルーティン化しているので見落としも無い状態が作れるとこんな感じでいけるっすよ。(計算は殆ど合ってたので、恐らく点が伸びなかったのは記述の対策が詰め切れなかったからだと思うっす)

またこの手法の一部っすが、投資の現在価値計算などでは、自分なりの表を作り、そこに必要な情報を入れていく。という手法をとるといいっすよ。先生のやり方をそのまま真似るもよし、自分なりに使いやすい表を作るもよし。これも何度も作っては失敗を繰り返して最終的に自分の使いやすいツールを作ってほしいっす。

 

次回の投稿(5月30日)では、中だるみの季節を抜け出せなくなっちゃってる方向けのネタを書こうかと思ってますので楽しみにしていてほしいっす。それではまたお会いしましょう。

 

明日はMaxxさんの登場っす。前回同様、有益な情報満載なのでお見逃しなく!

 

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