【2次向け】その理由に納得できますか?

 

こんばんは。“X理論・Y理論、混乱したら「エックス」を「バツ」だと考えれば答えは分かるかも”のなず@タキプロです。
X理論・Y理論のようにどちらがどちらか分からなくなるようなものは、別のイメージと紐づけて覚えると覚えやすいです。
「エックス」→「バツ」→「ダメ人間」と連想すればX理論とY理論の別も忘れません。

さて、今回はそんな連想術の話…ではなく、2次試験における「理由」を問う問題の考え方についてです。
2次試験の問題は大きく分析力を問う問題と助言能力を問う問題に分かれます。
「理由」を答えさせる問題は分析力を問う問題にあたります。
この「理由」問題を解くときの私のプロセスをご紹介します。

簡単な例を挙げて考えてみましょう。

A社の売上高が減少している理由を答えよ。

このような問題があったとします。過去問でも似たような問題はときどき出題されていますね。
これに対して与件文の記載に基づいて次のように解答したとします。

理由は、競合企業の進出により価格競争に巻き込まれたためである。

いかがでしょうか?この解答に納得できるでしょうか?
実際このような解答は多いと思いますし、字数制限のある中では現実的な対応とも思います。
でも本当にこれを理由としてしまってよいのでしょうか。
この解答の因果関係を結ぶと次のようになります。

競合企業の進出→価格競争に巻き込まれる→売上高の減少

一つ目の因果関係からみていきましょう。
本当に競合企業が進出すると価格競争に巻き込まれるのでしょうか。
そんなことはないですよね。
価格競争では大手に対し勝ち目がないので、中小企業は高付加価値化を狙うのが常道です。
競合企業の進出に対して高付加価値製品を生み出せず価格競争に巻き込まれた、というところに理由があるのではないかと考えます。

続いて二つ目の因果関係についてです。
価格競争に巻き込まれると売上高が減少する、というのは必ず真でしょうか。
実際、価格競争に陥ってしまうと、中小企業としては有効なアクションを取りづらいところがあります。
したがって、真としてしまってもよいとも思います。
ただし、薄利多売というモデルもあるので価格競争の中でも売上をあげることができないわけではないことは考えておくべきでしょう。

まとめると、

理由は、競合企業の進出に対して高付加価値製品の投入など有効な対応を取れなかったことから価格競争に巻き込まれたためである。

となります。
こうすると、それなら高付加価値製品の開発を加速しよう、といった具体的な対策も浮かんできますよね。
与件文には状況の記載のみしかないことが多いですが、背後にはアクションの失敗があります。
そこまで考えを巡らせてみると答案の一貫性も出しやすいかもしれません。

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*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。

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