初学者の2次対策(6):事例振り返り方法げっちの場合。

こんばんは、木曜深夜に臨時投稿のげっち@タキプロです。
いつもは水曜朝ですが、2次対策に関する記事ボリュームがやや大きいため、臨時投稿しています。
前回の記事はこちら。事例を解いた後は、振り返りが重要というお話でした。
→「初学者の2次対策(5):事例を解いた後は振り返りがポイント。
今回は「初学者の2次対策」第6話。では、実際に私の事例振り返り方法がどうだったかをご紹介します。
具体的な振り返り方法とは…。
【 メモ 事例全体 メモ 】
私の場合は、勉強仲間からもらった見開きB4判の振り返りシートを使って、
今回の課題
成果・反省点
新たな課題
を書き出して整理していました。
例えば1年前のTAC模試事例1では、下記の通り(抜粋)。
<今回の課題>
1設問要求解釈
2得点予測・難易度判定
3課題チェック・構成分析
これは前回解いた事例の振り返りで、以下の反省点から導かれた課題です。
設問分析が甘い(しっかり読めていない&想定キーワード、切り口が少ない)
    右矢印設問要求解釈
難易度判定が適当なため、時間配分で失敗
    右矢印得点予測・難易度判定
解答すべき根拠(課題)に気付いていなかったり、気付いても書き漏らしたり。
    右矢印課題チェック・構成分析
これが模試では、
<成果・反省点>
1第1問の解釈が不明
2第1、2問で難易度想定を誤り、時間を掛けた上に見切る。
3ほぼOKだったが、「社長のやったこと」を漏らしてしまった。
ここから
<新たな課題>
1複数解釈設問の方向性確認を重点的に行う。
2経験を重ねる(難易度想定は引き続き次の課題)。
3「課題」だけに水色マーカーを付けていたのが、社長「思い」「モットー」「実現したこと」にもマークするプロセスを入れる。
また、事例Ⅰ~Ⅳの特徴を把握するために、時系列で発生イベントを整理したり、組織体制、生産工程を図示するなど、事例テーマ全体の整理も行っていました。
【 メモ 各設問 メモ 】
設問ごとにも個別の振り返りシートを作成していました。
見開きB4判シートで左上に①設問文、右上に②自分の解答、右下に③模範解答をコピーして貼り付けます。下図参照
タキプロブログ 合格者が伝える中小企業診断士試験突破のノウハウ!-振り返りシート例
①設問分析→根拠振り分け(紐付け)作業
設問分析作業をトレースし、想起ワードや気づいたことを①設問の周辺に書き込みます。
その下に、実際に与件文から紐付けた根拠を書き出します。
続いて、解答解説を読み、漏らした根拠や抜けていた視点、学ぶべきアプローチなどについて、赤字で書き込みます。
(予備校演習などでは)講義での先生のアドバイスを水色で書き込み。
さらに、勉強仲間とのディスカッションで新たに得られた認識を緑色で。
つまり【読む力・考える力の確認】作業です。
②解答自己採点
右側の解答ページでは、自分の解答を客観的に採点。その上で、漏れていたキーワード等を赤字で書き込みます。
先生や勉強仲間からのフィードバックも重要なものは同様に。
つまり【考える力・書く力の確認】作業です。
③模範解答の分析
さらに、模範解答の因果関係を整理(解答構成を分析し、A→B→Cというように矢印で整理)。解答の方向性、盛り込むべき解答要素は①でチェック済みのため、ここは模範解答そのものに着目するよりも、どういう流れで解答しているのか、主に文章のまとめ方因果関係の構成方法(つなぎ方)を読み取るよう意識していました。
つまり【書く力の確認】作業です。
最後にこの設問における問題点課題を書き出します。
これで設問1つが終了。これを第5問まで繰り返します。
事例を解いた時は、模範解答に近いかどうかが重要なのではなく、そこに至るプロセスが模範解答と自分の解答でどう違ったかを照らし合わせていくイメージです。
どういう要素に気付く必要があったか
どうすればそこに気付くかを読み取る。
そして気に入った解答フレーズがあれば、チェックしておく
(↑10月に入って最直前期2週間前ぐらいに総まとめ)
1つの事例でこれだけの振り返り作業を行うのはかなり大変です。
私も当初は1事例で4~5時間掛かっていました。
ただ、自分の弱点がだんだん見えてきて、課題設定→事例を解く→解答振り返り解答プロセス修正→課題設定…というPDCAサイクルを回す感覚がつかめてくると、徐々に振り返り時間も短くなっていきます。
そして、9月下旬以降はじっくり事例を振り返る「復習重視型」スタイルから、1日1事例をとにかく解く「筋力トレーニング型」に移行しました。10月に入った時点では振り返りシートの作成もやめて、ファイナルペーパーを拡充させる方にエネルギーを向けていました。
実際にやってみると分かりますが、事例を解く際に使う力が実は自分自身の分析振り返りにも当てはまります。1本の事例で、何本分もの事例を解く練習をしている訳です。自分なりのスタイルで、振り返り作業を進めてみてくださいね。
次回以降は以下のような内容を考えています。
チェックマークげっちの解答プロセス(前編)
チェックマークげっちの解答プロセス(後編)
チェックマーク事例振り返り方法
●難易度想定が重要な理由
●読解力の鍛え方
●分析力の鍛え方
●編集力の鍛え方
●細切れ時間活用法
●因果関係で得点アップ
●経営分析対応法
●ファイナルペーパー活用策
続きは再び水曜朝に…。またお会いしましょう!
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初学者の2次対策(6):事例振り返り方法げっちの場合。” に対して2件のコメントがあります。

  1. かずぽん より:

    SECRET: 0
    PASS:
    現在、独学で取り組んでおります。このような振り返りシートを利用することで、効果的にPDCAがまわせそうですね。全然できておりませんでした。
    非常に参考になります。
    ちなみにエクセルデータなど、アップしていただけるとありがたいです。作成しようと思いましたが、拡大しても詳細が見えなくて。
    宜しくお願い致します。

  2. タキプロ@中小企業診断士 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >かずぽんさん
    コメントありがとうございます。
    振り返りシートはB4判見開きにケイ線が入ったもので、
    自分用に適当に振り返り項目をピックアップして利用していました。
    以下のサイトの「プロセス復習シート.pdf」というのをベースにしています。
    「2010年版中小企業診断士2次試験 事例80分料理法」(同友館)
    http://www.doyukan.co.jp/store/item_046933.html
    振り返り項目はたくさんあっても非効率的になってしまうので、
    ご自分の解答プロセスや問題点に合わせて、
    いろいろとカスタマイズして利用されるのが一番かと思います。
    かずぽんさんもPDCAサイクル頑張ってくださいね!(^^)

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