事例Iの『道具箱』の作り方 by tanayan

事例Ⅰ

読者のみなさん、初めまして。
タキプロ13期のtanayanと申します。
これから1年間、どうぞよろしくお願い致します。

■はじめに

簡単に自己紹介をさせて頂きます。

年代/性別:40代/男性
職種   :製造業/研究開発
受験歴  :1次7回、2次4回
勉強方法 :1次 予備校通信(初年度)、独学(2年目以降) 
      2次 予備校通学→予備校通信→独学→勉強会(タキプロ、ココスタ)
得意科目 :1次 運営管理、経営情報システム
      2次 事例Ⅲ

■さちのひも・・・・・?

今日は2次試験、事例Ⅰのお話をさせて頂きます。
テーマは事例Ⅰで使える「道具箱の作り方」です

事例Ⅰにおいて、例えば「人事施策」について問題で問われた場合に、
解答作成に使える有名な暗記項目として、

・幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)

→採用・配置、賃金・報酬、能力開発、評価、モチベーション(モラール)、
 権限移譲、部門制、階層化、ネットワーク、コミュニケーション

・茶化(ちゃか:左の二字の漢字を分解して「サハホイヒ」の頭文字をとったもの)

→採用、配置、報酬、(人材)育成、評価

があります。

このブログを読んで下さっている皆さんなら既にご存知の方も多いと思います。
ただ、これらを丸暗記しただけでは解答は作れません。

これらはあくまで解答作成に使う『道具箱』に貼ってある『分類ラベル』にあたる部分です。

■『道具箱』で考えてみる

たとえ話になりますが、『道具箱』の中には、はさみ、のり、カッター、ホッチキス、定規など色々な道具が入っていますよね。

そしてこれらの道具は、

ものを切るための道具・・・はさみ、カッター
ものをくっつけるための道具・・・のり、セロテープ、ホッチキス
ものの長さを測るための道具・・・定規、巻き尺

のように「用途」に応じて分類することができます。

そして、上で挙げた「幸の日も毛深い猫」や「茶化」が表しているのは、
のりやはさみといった『道具』(打ち手となる具体的施策や助言)そのものではなくて、
その一歩手前の『分類ラベル』(施策や助言の方向性、切り口)ということになります。

ですから『道具』、つまり個別具体的な施策や助言内容(はさみやのりに相当するもの)は自分で集めて
『道具箱』の『分類ラベル』が貼られた引き出しの中に用意して(記憶して)
いつでも取り出せる(いつでも書ける)ようにしておく必要があります。


一例として、人事施策の道具箱を「茶化」の『分類ラベル』でごくごく簡単に整理すると以下のような形になります。

『道具』(施策・助言)はテキストや参考書、過去問や模試の解答例、ブログ記事などから集めてきて
『分類ラベル』ごとに整理して収納しておくと良いでしょう。

その際は、『道具』(施策・助言)となる「キーワード」をただ集めるのではなく、
「どういう状況であれば、その『道具』(施策・助言)は使えるのか」
という形を理解した上で整理するようにしておいてください。
使い方の分からない『道具』は、『道具箱』に入れていても役に立たない(試験中に使えない)ためです。

上の図の例であれば、「採用」の『分類ラベル』の中には「正規・非正規」という
キーワードが入っていますが、「正規採用のメリット・デメリットは何か」
また、「非正規採用のメリット・デメリットは何か」
というところまで押さえておく、というのが「『道具』が使える状態」ということになります。
メリット・デメリットを押さえておく、というのは「助言問題」だけでなく、「理由」が問われる問題においても有効です。

使える道具が集まってきたら、実際の設問文を読んで
「このA社の場合、「採用」の『分類ラベル』(視点)ではどんな『道具』が使えそうか(どんな施策が打てそうか?)」
「「報酬」の『分類ラベル』(視点)ではどんな『道具』が使えそうか(どんな施策が打てそうか?)」
「「(人材)育成」ではどうか?」」
などと吟味して、「事例のA社のニーズに合った道具(施策)」を多面的に選んで使用し、
A社の修理(立て直しや改善)に役立てていきましょう。
実際には「問題を解く中で自分が使える道具が増えていく」ということが多いと思います。

■因果を踏まえる

なお、これは事例Ⅰに限った話ではないですが、2次試験の解答作成においては
因果を踏まえる』ことがとても大切です。

「○○という課題(因)があるから、それに対して○○という施策(果)を打つ」

という論理展開ですね。

「果」の部分が1次試験の知識であり、ここまで説明させて頂いた
『道具箱』に集めた『道具』ということになります。

ただし、解答として「因果」の「果」が書かれているだけだと、
何故その『道具』(施策・助言)を使うのかが分かりにくいものになってしまいます。

従って、「因果」の「因」も書くようにすると、説得力があり、納得性の高い提案ができます。
そしてこの時の「因」の部分は「与件文の中から探して持ってくる」ということになります。
このことは覚えておいて下さい。

■100字トレーニングのススメ

2次試験は1次試験と異なり記述式の試験ですから、熟達のためには
「手を動かして書いてみる(集めた道具を使ってみる)」ということがどうしても必要です。

そこで最後に、ご自身の『道具箱』の中に「いつでも使える道具」を増やすための訓練方法として
「100字トレーニング」をご紹介致します。
「100字トレーニング」は色々なところで紹介されているためご存知の方も多いと思いますが、
念のため説明させて頂きます。

これは「あるテーマについて、100字で説明してみる」というものです。
例えば、「機能別組織のメリットとデメリットについて100字で述べよ」という問題がこれにあたります。

まず、「機能別組織のメリット」と聞かれて、何個くらいがすぐに頭の中に思い浮かぶでしょうか。
同様に「機能別組織のデメリット」と聞かれて、すぐに思い浮かぶのはどういったことでしょうか。
それぞれ3つくらいずつ瞬時に思い浮かぶようでしたら素晴らしいと思います。

今度はそれを
「100文字以内に過不足なく落とし込む」
という作業に入ります。

3個ずつ思い浮かんだとしても、字数の関係で実際書くことができるのは、
メリット、デメリット、それぞれ2つずつ、各25文字くらいで調整する必要があるでしょう。

このように100文字という制限内で文章を推敲する練習を積むことで、
その設問で要求されている解答の字数が多い場合にも短い場合にも対応できる
応用力が身についてくると思います。

そして「100字トレーニング」で覚えたテーマの内容(上の例では機能別組織のメリット・デメリット)は、
もちろん忘れずにご自身の『道具箱』の中に新たな『道具』として加えていってください。

「100字トレーニング」はご自身で問題を作って解いてみるのも良いですし、
予備校や勉強会で実施されているものを活用されるのも良いと思います。

単なるキーワードの暗記ではあまり役に立ちませんが、「100字トレーニング」を通じて、
文章の形で書けるようにしておくと、それは本番の試験でも自分を助けてくれる
強力な『道具』=『武器』となります。

目指したい状態としては、例えば、「cat」という単語を見た瞬間に「猫」とすぐに意味が思い浮かぶように、
「設問文を読んだ瞬間に問われていることに関連したキーワードのメリット・デメリットが複数思い浮かぶ」
という状態です。

そのような『いつでも使える道具』を「本試験までにいくつ用意しておけるか」という意識を持って、
ご自身の『道具箱』の中身をこれから充実させていって頂ければと思います。

■おわりに

2次試験まではまだ時間的に余裕がありますが、今のうちから少しずつ、
ご自身の使いやすい『道具箱』を準備して行って下さいね。


次回はライズさんの登場です。
お楽しみに!

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