事例Ⅱでの誤算!?~手応えと結果のギャップについて~ by とし

事例Ⅱ

読者の皆様、こんにちは! 
としです。
勤務先では企画部に所属し、企業戦略・長期ビジョン等の策定に携わっており、同時に新規事業開発にも関わっています。

もう7月が始まりましたね。
私の近況はと言うと、勤務先の企業が属するエネルギー業界において事業環境の大きな変化が発生しており、そんな中で既存事業に変わる新たな収益源である新規事業を覚悟を持って進めていくため、戦略ピラミッドの頂点である企業理念から企業戦略までの見直しに関してマネジメントを含めて大激論を交わす日々を過ごしており、もうてんやわんやです。
中小企業診断士(登録前、見習い)としての活動はというと、東京協会城北支部のある研究会に参加しており、本業にも活用できる戦略面での知識の補充に努めたりしています。
また、夏の実務補習では、本来は8月&9月の2つに参加するため申請しようと思っていたのですが、さぁ申請しようかと思った時には既に9月分が定員一杯となっており、8月分しか申し込めませんでした。しくしく。
実務従事への参加も色々と考えておりますが、このままいけば2022年2月の実務補習を経て、晴れて中小企業診断士としての登録となりそうです。

今回は、2次試験(筆記)の事例Ⅱについて、私が実際に体験した事を交えながらお話できればと思います。

■はじめに

2020年10月の2次筆記試験が終わった後、事例Ⅰで失敗したと落ち込んだ半面、事例Ⅱではかなりの手応えがあり、その良い調子のまま事例Ⅳまでこなして試験を終えることができました。
試験が終わって、やはり結果が気になるということで、いくつかの予備校が実施している再現答案の採点サービスに申し込んでみました。
計3つの予備校の採点サービスに申し込んだのですが、事例Ⅱの結果は以下の通りでした。

A予備校:75点(A)
B予備校:61点(A)
C予備校:50点(B)

採点が厳しいと評判のC予備校を除いて、2つの予備校からA評価を頂くことができ、その他の事例の評価も良かったことから、これはもしや・・・、とうずうずする心を何とか抑え込み、待ちに待った合格発表を見たところ、とても嬉しいことに合格していました!
ですが、その後、2次筆記試験の成績開示をしてみると、なんと、実際の事例Ⅱの得点は49点(C)だったことが分かりました。
試験後に実際に感じた手応え、予備校の採点サービスでの結果と実際の試験の得点との間に大きなギャップがあったのです。
余談として、試験問題に大きく精神を揺さぶられ、試験終了後に全く手応えが無く、予備校採点でもそこまで評価が良くなかった事例Ⅰの実際の得点が61点(A)と高評価だったことにも、大きなギャップがありました。

今回は、なぜ事例Ⅱでこのようなギャップがあったのかについて分析してみます。

■なぜ手応えと結果との間にギャップがあったのか

以下、ギャップが発生した可能性について考えてみます。

1.相対評価であるため

これは2次筆記試験全般に言えることですが、相対評価での点数付けと言われています。
従って、たとえば自分が仮にできていても、他の受験生がもっとできていれば、その分点数は低くなってしまいます。

対策:多くの受験生が得点するであろう問題を落とさない。
多くの受験生が得点するであろう問題、きっちりと点数を取ることが合格には求められます。
例えば、ふぞろいやタキプロの勉強会などを活用し、多くの受験生が書いてある回答要素を外さず回答することを意識して過去問に取り組み、本番でもこのことを意識して回答するとよいと思います。

2.問題作成者の意図した回答と異なる回答をしたため

毎年多くの受験生が受験する試験であり、受験生の数に比べて採点期間が短いことから、問題作成者が作成したある決められた回答例を参照しつつ、非常に速いスピードで採点を行っているのではないか、といったことがなされている可能性がある、なんてことをインターネットのサイトなどで見たことがあります。
この真偽は定かではないものの、短い期間で採点をこなさなければならないことは事実ですから、採点作業ではある程度の効率化が求められることとなり、このようなことがなされている可能性は高いかもしれません。
このようなときに、問題作成者の意図した回答と異なる回答をした場合には、あまり点数が伸びない、という可能性はあるかもしれません。

対策:出題の要旨をチェックする。

2次試験が終了した後、診断協会から出題の要旨が公開されることは、皆さんご存じと思います。
この出題の要旨には、問題作成者が各設問でどのようなことを受験生に問うていたか、つまり、問題作成者が意図した回答のヒントが書かれてあります。
残念ながら事細かく書かれてあるわけではないため、問題作成者が意図した回答ズバリそのものが書かれてあるわけではないものの、その一端が垣間見えるため、同じようにギャップを感じた方はチェックしておいた方がよいでしょう。

3.過去問の類似問題に引っ張られた回答をしたため

令和2年度の事例Ⅱでは、顧客との双方向のコミュニケーションについての対応が求められるという過去問と類似の設問が出題されました。
そのため、過去問を繰り返し取り組み、その内容をほとんど覚えていた受験生にとっては、その設問に飛びついてしまい、安易に過去問での回答と同じ回答をしてしまった、なんてことがあるかもしれません。
しかし、それは本当に令和2年度の事例企業にとって正しい助言と言えるのかどうか、冷静に考えてみた方が良いかもしれません。
そもそも事例企業が異なるわけですし、その過去問が出題されたときの時代と令和2年の時代では、時代背景が異なる可能性もあり、同じ助言が正しいとは限りません。

対策:事例企業・社長の思いに徹底的に寄り添った回答を心がける

過去問からは非常に多くのことが学べるため、過去問に取り組むことが非常に重要であることは事実と思います。
しかしながら、過去問は過去問として置いておいて、本番ではあくまでそこに記載されている事例企業に対して助言を行うわけですから、徹底的に事例企業や社長の思いに寄り添った回答をすることを心がける必要があります。

■おわりに

以上、としが実際の令和2年度2次筆記試験事例Ⅱで経験したギャップから、そのギャップが発生した原因を分析し、対策まで考えてみました。
もし、これは知らなかった、とか、これは納得できた、という内容があれば、ぜひ取り組んでみてください。

中小企業診断士という資格の勉強を通じて、非常に多くのことが学べる資格だなと強く感じています。
としは、事例Ⅱを通じて、世の中で実際に行われているマーケティング事例に非常に敏感になりました。
そのことが本業のちょっとしたことにつながったりすることもあり、中小企業診断士としての成長と同時に、本業でのプラスもあるということで、この資格の素晴らしさを感じています。
受験生の皆様とは、近い将来、中小企業診断士として同じ舞台でともに活躍していきたいと願っています。

次回はミンターさんの登場です。
お楽しみに!

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