【みっつんの勉強会ブログ・第21回】口述試験直前対策!みっつんの予想問題

おはようございます/こんにちは みっつんです。
筆記試験の合格発表から早くも1週間がたちました。19.4%の狭き門を突破された皆さん、おめでとうございます。口述試験を2日後に控えてそわそわして何も手につかないでいらっしゃるかもしれませんが、ゴールはもうほんの僅か手前です。あとちょっと頑張りましょう。
前々回のブログで、昨年受験した口述試験の問題を思い出してみましたが、このみっつんの口述受験経験を活かして、今年度の2次筆記試験問題を基に、口述試験で問われそうな予想問題と解答を作成してみました。ご参考にしていただけると幸いです。
各問題に対して2分程度で落ち着いて、早口にならずに、答えきることがベストだと思いますので、文量を配慮したうえで解答例も示してみます。ぜひ鵜呑みにせずにご自身で自分なりの解答を作成して、実際に模擬口述してみてください。

(また、今回の筆記試験で残念な結果となってしまった方がこの記事を読まれていることも考えられます。本当にお疲れ様でした。貴方は、筆記試験を突破して口述試験に向かうステージに必ず近いうちに到達するものと信じています。ちょっと先に迎えるプレッシャーへの予行演習として、ぜひ記事の最後までお付き合いいただければありがたいです。)

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【事例Ⅰ】
Q1.A社は製造部門、営業部門、総務部門の3部門からなる機能別組織を採用していますが、機能別組織のメリットとデメリットについて説明してください。
A1.機能別組織のメリットとデメリットについて説明します。メリットは、第1に、分業により各機能の熟練による専門性が発揮できることです。第2に、業務を集中させることにより規模の経済を実現できることです。デメリットは、第1に、部門間で垣根が生じ組織内の情報共有が難しくなることです。第2に、情報が経営者に集中することによりトップの負担が大きく、迅速な意思決定が阻害される可能性があることです。

Q2.A社の新工場は食品製造の国際標準規格であるHACCP(ハサップ)に準拠しています。HACCPとそのメリットについて説明してください。
A2.HACCPは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です。導入により、社員の衛生管理に対する意識が向上する、社外に対して自社の衛生管理について根拠を持ってアピールできる、等のメリットがあります。

【事例Ⅱ】
Q3.B社は、ボランタリー・チェーン本部から婦人服やハンドバックの予約会の開催を打診されています。ボランタリー・チェーンとそのメリットについて説明してください。
A3.ボランタリー・チェーンとは、小規模の多数の同業者がそれぞれの独自性は保ったまま連携し、仕入や在庫管理等の運営上の共同作業を行うものです。メリットは、第1に、規模の経済性を発揮し、大規模な小売業に対する競争力を確保できることです。第2に、フランチャイズチェーンに比べて、加盟店の事業活動に対する制約が少なく経営の自由度を担保できることです。

Q4.問題文に記載された年齢分布の図から、X市の人口構成にはどのような特徴が見られますか。B社の今後のメイン・ターゲットとすべきセグメントとともに説明してください。
A4.図によれば、X市の人口構成比のうち10歳未満と30代、80代が、全国と比べて高いことが分かります。このことから、B社の今後のメイン・ターゲットは、シルバー世代の子供世代、具体的には10歳未満の子供を持つ30代の子育て世代であると考えられます。

【事例Ⅲ】
Q5.C社は、10年前に入社し現在常務を務めている現社長の長男が、高齢の現社長の後継者として社内で期待されています。親族内で事業承継を行う場合の留意点について説明してください。
A5.親族内承継の留意点について説明します。第1に、社内や取引先、金融機関に予め事業承継計画を公表するなどして、関係者の理解を得る必要があります。第2に、後継者に各部門をローテーションさせたり、後継者を責任ある役職に就けるなどにより、後継者に対する教育を行う必要があります。第3に、現社長が、後継者への株式等事業用資産をある程度集中させる点を考慮して、株式や財産の分割を行う必要があります。

Q6.C社は、常務の保有するIT技術を今後の企業運営にどのように役立てることができますか。特に生産管理面からの施策について説明してください。
A6.常務の保有するIT技術の活用方法について説明します。C社は、小物でロットサイズが大きい機械加工を中心とした機械加工班と、大型で多品種少量の鋼材の加工を中心とした製缶板金班の連携をとる必要があるため、今後は全社で組織的な生産管理体制をとる必要があります。そのため、常務の保有するIT技術を活用して、生産管理のIT化を進め、外注先への納期管理を含めた一元管理を行うことが考えられます。

【事例Ⅳ】
Q7.D社における設備更新案の採否を検討する際の、投資の経済性を計算する手法について、安全性と収益性の観点から1つずつ説明してください。
A7.投資の経済性を計算する手法について説明します。まず、安全性を重視する方法としては、資金の回収可能性や回収に要する期間を重視する方法として、回収期間法があります。また、収益性を重視する方法としては、投資額と回収額の規模を重視する方法として、正味現在価値法があります。回収期間法は回収期間のキャッシュフローのみを評価するのに対して、正味現在価値法は投資期間内の全てのキャッシュフローを評価するものです。

Q8.D社は、再来年度に関連会社D-b社を子会社化することを検討しています。関連会社と子会社の違いと、関連会社の子会社化を行うD社のメリットについて説明してください。
A8.まず、関連会社と子会社の違いについて説明します。D社の関連会社とは、D社が議決権の20%以上50%以下の議決権を保有している会社であり、一方、D社の子会社とは、D社が議決権の過半数を保有している会社のことをいいます。関連会社の子会社化によって、子会社の意思決定をより支配できるようになり、親会社による意思決定を行いやすくなるというメリットがあります。

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いかがでしょうか。あまり時間をかけずに模擬問題を作成したこともあり、ひょっとすると不備があるかもしれません。ここに記載したことを鵜呑みにせずにご自身で調べていただいたうえで、また、他のオリジナル問題もご自身で検討されたうえで、当日に備えていただければと思います。

あとは体調の維持に気を付けて、当日はぜひベストを尽くしてくださることを祈念しています。

明日は関西から:アシベさんです。お楽しみに。

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