たまには実務のお話してみましょうか。Byろうてつ

みなさんこんにちは。タキプロ8期のろうてつっす。

先ず初めに皆様にお詫び申し上げます。

実は1/29にブログをアップする事になっていたのですが、完全に忘れておりました。普段ブログを楽しみにされていた方、すみません。私の担当は今回を含めあと2回なのですが、最後はこのような事が無いようにしたいと思います。

さて、当番を忘れていたとはいえ、「次回は何を書くかな~」といつも考えておりました(いや、本当ですって)。先日ゆっきーさんと飲んだのでその時考えた事などを書こうかと思っていたのですが、本日たまたま顧問契約を頂いている事業主さんから印象的な電話を頂きましたので、そのお話でもしようと思います。私ごときの活動内容で恐縮ですが、受験生のモチベーション向上に役立つのではないかと思いましたのでご紹介します。

その方は飲食店を経営されていまして、たまたま私が立ち寄った際にあまりにがらーんとしていたのでこちらから声をかけたのがきっかけで知り合ったお店です。その際は立ち話で終わったものの、私の話が印象的だったのか、1ヶ月程経ったある夜突然電話をしてきてくれたのが最初のきっかけです。

「○×です。2年やっていますが、もうどうにもならなくなりました。集客のためキャンペーンをやろうと思うのですが、アドバイスしてもらえませんか?」

たしかそんな話だったと思います。細かな話は割愛しますが、その後顧問契約をいただきました。そこからかれこれ2ヶ月が経過した今日(29日)、夜訪問予定だったのですが突然先方から電話がありました。

「ろうてつさん、申し訳ない、ガス管がはねちゃって今日食べてもらうはずだった試作料理出せないんです。明日にしてもらえませんか?」

そんな話でした。

事情が事情なので承諾し、その後電話で雑談になったのですが、大将はこう続けました。

「ろうてつさんに言われて目が覚めたんですよ。本質的な料理(コアの商品)が全くだめなのに、集客ツールやイベントばかりやろうとしてたって」

始めてコンサルとして訪問した当時、客観的な話を論理的に説明することで「ということは、うちの料理は美味くないのか!」と自ら気づいてもらったのですが、それから色々と考えてくれていたようなんです。(汗)

その日は、重要な商品である「料理」をおざなりにして、安売りキャンペーンで売上だけ上げようとしていた大将に、チラシデザインやキャンペーン方法の相談で呼ばれていたにもかかわらず、「問題はそこじゃない…顧問契約とりたいけど、もう嫌われてもいいや」と自分も捨て身でお話をしたんですよね。

①過去に数回やったセールで麺が売り切れるほどの集客があったのに、新規客が固定客化していないのはどうしてでしょうか?

②今の利益率だと、○○円の売上がないと固定費すら賄えませんが、今現在損益分岐点を遥かに下回る状況でさらにに値引をするのですか?

③・・・

おっと、これ以上はいえません(笑)

ここから、先ず何をすべきなのかを順序だてて、平行してやらねばならない事も含めて説明しました。しばらくはやりたい事しかやってくれない状況が続きましたが、それは私が心に刺さる助言をしていないからだと反省し、大将の立場に立って、何からならできるだろうか?最も関心のある事は何だろう?どのように言ったら、近々にやらないといけない課題に向き合ってくれるだろうか?そうやってあれこれ提案していました。そうするうちに、だんだんと経営というものの感覚を掴んでいただき、着実に経営の見直しが進み始めました。

そして、本日の電話に話は戻るのですが、大将は様々な身の上話をしてくれました。本当はここでご紹介したいのですが守秘義務があるので割愛しますけど、「えっ!そうなの?」的な話もしてくれました。「いままでこんなに親身に経営の相談を聞いてくれる人はいなかったです。これからもよろしくお願いします」そう言って話は終わりました。

今までこんな短期間に赤の他人から信用していただいた経験が無いのでちょっと戸惑いましたが、これだけは言えると思います。

相手の立場に立った熱意は伝わるし、人を動かす。

これ難しいですけどね。よく巷では「経営者さんがなかなかやる気になってくんないんだよ」って話を聞きます。僭越ながら、それはこっちが相手の立場に立っていないからじゃないかな。それが相手にも伝わってるんじゃないかなと思うんですよね。2次試験に3回失敗して、それだけは仕込まれたなーと思うわけです。「先生」って言われて悪い気はしないものの、社長さんの方が圧倒的な重圧と戦ってますので敬意は忘れちゃいけませんね。

今年診断士を目指すみなさん、これは約2万人(でしたっけ)いる診断士それぞれが向き合っている中小企業さんの一例ですけれど、診断士になれば少なからず、こういったトホホなお店をゼロどころかマイナスから立ち上げなくてはならない場面に出くわすと思います。この時、ろうてつがこんな話してたな~。って思い出してみてくださいね。

ではまた、次回の最終回(2/28はもっとトホホな実務の事例をご紹介しようと思います)でお会いしましょう。勉強がんばって下さい!

明日はKyonさんの合格体験記です!受験生の皆さんはこれ読むとやる気出ますよ!

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