【2次】敵を知り己を知れば百戦危うからず③~安定して合格圏内に入るにはどうするか~

 

こんばんは。日曜日夜担当の、あっきー@タキプロ4期生です!

それでは本日8/25(2次試験まで56日のブログの本題に入りましょう。

 

先々週からお伝えしている

「敵(=試験に関するすべての情報)を知り、己(=自分の現状とあるべき姿とのギャップ)を知れば、百戦危うからず(=安定して合格圏内に入れる)」

について、いよいよ最後になります。

 

①試験に関する情報を知る  ←8/11済み

②自分の現状とあるべき姿とのギャップを知る ←8/18済み

③安定して合格圏内に入る  ←今回はここ!

 

「成績にバラツキがあるのですが、どうすれば安定しますか

2次試験の勉強をしている受験生から私がよく受ける質問です。

 

どうすれば安定するか(=対応策)をいきなり考えるのではなく現状の実力(=プロセスごとの現状)を分析し、あるべき姿(=安定して合格圏内に入る)を想定して、そのギャップ(=問題点)を埋めるために何をすべきか(=課題)を検討することが必要です。

では、そもそもなぜ2次試験の成績にはバラツキが生じるのでしょうか

 

1次試験を例に考えてみましょう

各科目の難易度を標準的なものと仮定した場合、

財務や経済は得点のバラツキが生じやすいと思います。得意な人でも計算ミスなどで失点を重ねてしまうことがありますよね

一方、情報や中小はきちんと覚えていれば安定的に60点以上の得点が取れると思います

(繰り返しますが難易度を標準的なものとします。ときどき発生する爆弾科目は無視します。)

 

両者の違いは何かというと、財務や経済は計算問題やグラフの読み取りなど思考力を要する問題が存在するため、その時々の状況に左右されやすくなります。具体的には、コンディションの良否(頭痛、眠い、悩み事など)、周囲の環境(暑い・寒い、うるさい・静かなど)のコントロールするのが難しいorできない要素が影響します。

一方、情報や中小は用語の名称や特徴などさえ知っていれば多少集中力を欠いた状態でも反射的に正解の選択肢を選べる問題が多い。機械的に処理できる部分や知識のウェイトが大きいと言えると思います。

 

ではこれを踏まえて2次試験に話を戻してみましょう。

「思考力のウェイトが大きいとバラツキが生じ、機械的に処理できる部分や知識のウェイトが大きいとバラツキは小さくなる」ということなので、2次試験の解答プロセスにおいても、機械的に処理する部分や知識のウェイトを大きくすれば安定しやすくなります

 

2次試験は本質的には、文章を読解して設問に適した解答を多面的に考え論理的に記述するので、思考力が全てだと思われがちですが、試験突破だけを考えると機械的に処理してしまったほうが安定して合格圏内に入ることができます。

2次試験で機械処理できる部分なんてあるのかと思われる人もいるかと思いますが、例えば事前に言い回しや解答骨子を用意しておく、事例の特徴を過去問で分析して知識としてもっておくことで設問に対する解答の方向性が定まりやすくなる、といったことがあります。

試験当日の緊張と焦りの中で、時間内で字数に合わせた適切な表現を考えて書くよりも(何もない状態から考え出すイメージ)、言い回しを知識としてストックしておけば考える時間が省略できます。(ストックした知識に中から適切なものを選ぶイメージ)

解答骨子も、例えば事例Ⅰの最後の問題でよく問われる戦略的な問題であれば、

「○○な外部環境の中、△△の強みを活かし、××の施策を実施することで、□□の効果がある。」

みたいな解答骨子(フレーム)を事前に用意しておけば空欄に入る文節を埋めるだけになります。(もちろん事例によっては一部を省略したり、少し表現をアレンジする必要はありますが。)

 

他にも機械的に処理できる部分はありますので、ぜひご自身の解答プロセスをよく振り返り、分析してみてください。

 

今回はここまで

来週は、みんなが気になる(?)事例Ⅳについてお伝えしていきます。

 


タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】
・8/29(木) 19時~21時半 中央区立産業会館 題材:H24事例3

・9/8(日)  9時半~12時 堀留町区民館 題材:H22事例1

・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2

・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3

・9/26(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H23事例1

*8月の勉強会は初学者と経験者でテーブルを分けて実施の予定です。
*初学者の方はできれば題材の過去問を解いて解答を作成ください。難しいようであれば過去問に目を通しておくだけでも結構です。
*経験者の方は題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。

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【2次】敵を知り己を知れば百戦危うからず③~安定して合格圏内に入るにはどうするか~” に対して5件のコメントがあります。

  1. 万年受験生 より:

    何度かコメントさせて頂いているものです。
    あっきーさんの合格体験記を読みまして、ご質問をさせて頂きたいと思い、コメントいたしました。

    2年目の2次9割を実施してた際ですが、その時は受験予備校に通われていましたでしょうか?また3年目も2次専門で予備校を利用していましたでしょうか?
    また、過去問分析に時間を費やしたとありましたが、2年目、3年目も過去問分析に費やしていましたでしょうか。。。

    1次は今年は1科目独学としており、2次の予備校はまだ選択しておらず、このままだとT◯Cなどのオプションのみ選択して、、、という事しか出来ないと思っています。
    過去問分析+予備校の演習をやはりこなさないと行けないか、、、
    独学だと、演習問題が限られるので、どうしたらいいもか・・・などなど。。
    昨年事例4は1次が落ちたので、結構やっており、復習としてうっすら残っているので、時間を書けずに頭に入ってくる状況ではあります。しかし、その他の事例があまりやっていなかったので、少々悩み気味です。

    独学で合格する方もいるのは確かですが、第三者のチェックが無い状況で、一人で合格者の答案と比較してみても、本当にいいのか、悪いのかわからないという部分もあったりしています。

    アドバイスを頂けましたら幸いです。

    1. タキプロ より:

      万年受験生様

      コメントありがとうございます。
      ご質問に順に回答させていただきます。(長文になりますがご容赦ください。)

      ■受験予備校の利用について
      私は3年間TACに通学しており、2, 3年目ともにまだ1次を数科目残していましたが、
      この2年間は2次本科(2次試験対策に特化したコース)に通っていました。

      ■過去問分析について
      結論から言うと過去問分析は最重要視をしており最後まで継続していました。
      2次試験は解答が公表されないため何が正解なのかは闇の中です。
      「出題者が想定する解答」を予測してそこに如何に近づけるかがポイントです。
      出題者の考え方は書籍からも読み取れますが、
      多数の書籍を読み漁ることは費用対効果の面でお薦めはできません。
      (ちなみに、毎年、試験委員名簿は公表されています。)
      過去問は出題者が作成した唯一の試験対策教材とも言えますので、
      これを分析することで「出題者が想定する解答」に効率よく近づくことができます。
      私の過去のブログでも過去問について、しつこいくらいに書いていますので参考にしてみてください。
      (今後も過去問中心でブログを書いていきます。)

      ■予備校の演習について
      あくまでも過去問を最重要視して勉強されることをお勧めしますが、
      本試験を見据えて初見問題への対応力も強化する必要があります。
      地理的・経済的制約、各個人の事情等により、通学や通信が難しい方も多くいらっしゃると思います。
      市販の2次事例問題集や、企業診断という冊子に掲載されている事例等をうまく利用しながら
      無理のない範囲で初見問題への取り組みもされると良いかと思います。

      ■答案比較について
      やはり第三者の視点でチェックしていただく機会があったほうがベターでしょう。
      ひとりでは気が付かない視点、解答の表現方法、など学べるものは大きいです。
      勉強仲間がいなく同じような悩みを持たれている受験生も多くいます。
      そんな方々のために、タキプロでは定期的に勉強会を開催し、
      2次試験の過去問を使用したディスカッションの場を設けております。
      もしご都合がつくようであれば一度ご参加いただくと良いかと思います。

      なお、勉強会とは若干異なるかもしれませんが
      H24年事例Ⅰを題材に昨年度合格のタキプロメンバーで動画を作成しました。
      こちらも参考にしてみてください。

      H24事例Ⅰ(1)
      http://www.youtube.com/watch?v=QkGxdmIHq5M
      H24事例Ⅰ(2)
      http://www.youtube.com/watch?v=1yToAmRWN5E
      H24事例Ⅰ(3)
      http://www.youtube.com/watch?v=xWDkWDZqOVc
      H24事例Ⅰ(4)
      http://www.youtube.com/watch?v=IFdPLiE20HM
      H24事例Ⅰ(5)
      http://www.youtube.com/watch?v=Xvs5PuCLVxo

      思考錯誤している受験生は全国に数多くいます。
      そこから抜け出すきっかけがタキプロになれば幸いです。
      今が一番苦しい時期ですが頑張ってください!

  2. 初2次受験生 より:

    お返事が遅くなりましてすみませんでした。

    ご丁寧にお返事ありがとうごさいます。

    再度お聞きしたいのですが、過去問分析の具体的なやり方はどのような方法をされてましたでしょうか?よく、分析という言葉を使っておりますが、何をどうやっているのやら。。。と感じております。お答えできる範囲で結構ですので、教えて頂けると幸いです。

    1. タキプロ より:

      お返事ありがとうございます。
      過去問の取り組み方、分析の仕方は十人十色だと思いますので
      私が思う過去問分析についてご説明させていただきます。

      「分析」とは
      「複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分解して、
      その成分・要素・側面などを明らかにすること。」
      です。

      主に2次試験の解答プロセスは、
      設問文の解釈、本文の読解、設問と本文の対応付け、解答記述
      などの要素に分解できます。
      それらをひとつひとつ明らかにする(安定して出来るようにする)
      必要があります。

      例えば以下のような方法があります。
      ・事例Ⅰの第1問目はどんなことが問われているのか?
      ・本文の中に、なぜこの1文が書かれているのか?
      (書いていなくても事例のストーリーに影響ないのでは?)
      ・解答の根拠となる記述は本文にどのように埋められているのか?
      などを事例ごとに過去問数年分を使って比較してみる。

      他にも
      制約条件の一部を取り除いたら解答はどう変化するか?
      100字の問題が20字(40字、60字、80字)だったら何を書くべきか?
      などの練習も過去問を使って行うと勉強になると思います。

      試験に限らずスポーツ等でもそうだと思いますが
      相手の特徴を知らなければ、分が悪くなります。
      カーブしか投げない投手相手で直球を打つ練習だけしていても
      打てるようにはならないと思います。
      解答が公表されない2次試験において、
      「出題者が想定する解答」に近づくためには
      相手をしっかりと分析することが重要であると私は考えています。

      過去問に取り組む時は、時間を計って行うことも大切ですが、
      プロセスごとに分解して、自分はどのプロセスが出来ていないのか、
      出来るようになるためにはあと何が足りないのか、
      をしっかりと分析して見極めることのほうが重要だと思います。
      (時間配分は模試・演習等で試せますので。)

      ゴールが見えにくい試験ですが、頑張ってくださいね!

  3. 初2次受験生 より:

    早速ありがとうございます。

    すごく納得です。早速本日から、実行に移します。具体的に記載をして頂いて感謝します。

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