2次試験は何のために受けるのか?~実務補習で感じたこと~

 

皆さん、こんにちは!

月曜日担当の、はっしーです。

各予備校の解答速報や答案分析会が始まりました。合格発表までなかなか気分的には落ち着きませんが、今の時期試験勉強から少し離れ、診断士を目指す自分自身について、色々考えてみるのも良いかと思います。

皆さんは、何のために2次試験を受けるのか、考えてみたことはありますか? 中小企業診断士として、経営者から求められる分析能力、助言能力のレベルに到達しているか否かを試すためだろう、というのが教科書的な答えですが、具体的にはどういうことでしょうか? 私も受験生時代は余り深く考えたことがありませんでしたが、この1年、実務補習や先輩診断士からの話を聞く中で、2次試験の持つ意味について改めて気づく機会がありました。

実務補習でチームメンバーと診断書をまとめている時に、指導員の先生から次のように言われたことを覚えています。

  • 提案は個別具体的であること。誰が、いつから、何を、どうする、というアクションレベルまで落としこむ
  • 提案はマジカルでなくロジカルであること。提案根拠は事実の積み上げであるべき
  • 売上増と資金繰り改善は中小企業の共通課題。この問題から逃げずにアドバイスすること
  • 相手に分かりやすい言葉と文章で説明すること。むやみに専門用語や略語を使わない

つまり中小企業経営者が診断士に求めるものは、「具体的で、事実の積み上げで実現性が高く、売上・資金繰り改善に効果的な、分かりやすい提案」ということです。

お気づきのように、これらは2次事例問題の解答にも求められる要素ですね。

  • 一般論でなく、事例企業の状況に即した具体論
  • 与件との因果関係
  • 1次知識に基づく論理的思考力
  • 分かりやすい文章

実際の企業診断では、事例問題の与件文のように考えるべき情報が与えられているわけではありません。自分で社長にヒアリングして会社の強み・弱みをつかみ、外部環境を調べ、あるべき方向性を検討して、現在の姿とのギャップに対する提案や助言を行います。

実務補習でも、社長ヒアリングの内容や診断先の財務諸表、売上明細などをもとに、チームメンバー5名で共同作業しましたが、振り返ってみて、2次試験をくぐってきた合格者同士でなければ議論は中々かみ合わなかっただろうと思います。基本的な考え方が共通しているから、限られた時間で1本の診断書をまとめることができるのだ、とつくづく感じました。

そこで改めて認識したのは、2次試験は、まさに実際の企業診断で経営者から求められる助言、提案の基本要素を身に着けるための試験だということです。その意味で、答案作成のテクニックを学ぼう、過去問の出題範囲やパターンを暗記しようという意識で勉強しても、なかなか合格は難しいのかもしれません。

知識量そのものに受験生間でそれほど大きな差はないと思います。先に挙げたような基本要素を意識し、相手に分かりやすい提案を書くように事例問題に向かっていくうち、自然と合格力が備わってくるのではないでしょうか。

 

最後にタキプロからのお知らせです。


【大交流会のお知らせ】

タキプロ主催の大交流会を開催致します。

2014年の合格を目指す方、今年の合格発表待ちの方、診断士には興味があるけど一歩踏み出せずにいる方など、ぜひ参加してみませんか。 メンバーが中小企業診断士という資格を、どのように活かしいるのか。また、登録前後でどう変わったのか。合格後の世界をぜひ覗いてみてください。

◇日時: 11月23日(土) 14時~16時

◇場所: Restaurant Alice Tokyo Nihonbashi 東京日本橋店

(〒103-0027 東京都中央区日本橋2-1-14 加藤ビルB1)

◇参加費: 3,500円

◇持ち物: 名刺

◇内容: 立食形式。タキプロメンバーによる診断士活用事例プレゼンテーションを開催!交流を深めるゲームも行います!

※懇親会も予定しています。皆さんお誘い合わせの上、ご参加ください。

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