【2次試験】　大局観を磨こう！

おはようございます。トシ＠タキプロ５期です。

今回は、前回に続き「大局観の重要性」について2次試験をテーマにお伝えします。

診断士の仕事の基本は、企業経営全般の診断にあります。経営戦略、営業、人事労務、財務、情報等幅広い分野から検討することになります。

2次試験の各事例で問われることも同じです。事例企業の全社状況の中で個別の問題が問われるということです。2次試験の傾向が変わったと言われる今だからこそ原点に立ちかえることが大切です。

予備校の2次試験用のカリキュラムでは、テクニック的な解答方法の学習が終了し、いよいよ演習が始まる頃でしょうか。

私は、最初の2次試験の時には解答についてのテクニック的な方法はよく知りませんでした。翌年は2次試験対策の講座を受講し、多くの解答テクニックとそれを活かすプロセスを習いました。設問分析では、難易度想定、構成要素検討･･･。与件文では、課題抽出、ターゲット･･･多くの作業プロセスがありました。

これらは、与件文、設問文の全体を詳細な要素に分解して検討を行い、難易度に応じてリスク分散させた解答内容を組み立てるものです。

非常に論理的な解答方法です。

ただ、私は、読むスピードが遅く、一つひとつの作業スピードも向上しなかったため、演習では解答のマス目を埋めるのに必死な状態でした。それでも演習の回数を重ねていけば、いずれ慣れによりスピードも改善してくるのではないかと期待しましたが、残念ながら期待通りにはなりませんでした。

その結果、8月末の模擬試験ではＤ判定でした。1年目がＢ判定でしたので、1年間勉強してきたことが成果になっていないどころか、後退していました。

原因は、作業に追いまくられ、全体を俯瞰して解答を検討する余裕がないことだと考えました。解答の要素項目だけを集めても、求められている解答にはなりにくいのです。そこで解答作業のプロセスを減らして時間を捻出することにしました。

2次試験用として習ったプロセスのいくつかを放棄するのは不安でしたが、結果としては、深呼吸して事例企業の全体状況を自分なりに確認するゆとりが生まれました。

すでに9月も末の頃で、模試や演習による実践での検証はできなかったのですが、その解答プロセスで本試験に臨みました。

これを読まれている多くの皆さんは、すでに事例企業の全体を把握した上で、解答しているかもしれません。

でも、中には私のように解答プロセスをこなすのに追われて、全体の整理がつかないままに解答に突入している方もおられるのではないかとおもいます。

解答の要素が１つ、２つ抜けたとしても、全体を押さえた解答は説得力が高まると今でも信じています。

大局観は診断士の真髄です！

以上です。

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