経験が邪魔をする〜続・高齢受験を考える(by フランシスコ)

みなさんこんにちは。フランシスコ@タキプロ6期です。

さて、今回も高齢受験について考えてみたいと思います。
前回の最後に、年齢別に合格率から意外なことが解った、という話をしましたが、その続きから始めます。

【高齢者が得意なのは1次?2次?】
 いきなりですが、ここでみなさんに質問です。

1次試験と2次試験では、どちらのほうが高齢受験者に向いていると思いますか?

 私は2次のほうが得意だろうと考えていました。1次は暗記が多くて年寄りには大変ですが、2次の事例問題を解くには、仕事での経験がアドバンテージになるだろうと考えていたからです。
実際はどうでしょう。以下のグラフを見てください。

graph-1

 

graph-2

(中小企業診断協会の発表資料より作成)

いかがでしょうか。

1次、2次ともに、高齢者のほうが合格率が下がっていますが、2次試験のほうがその傾向が顕著に現れています。5年間ともほぼ同じ傾きですので、毎年見られる傾向だと考えていいでしょう。

 データを見る限り、高齢受験者は2次試験の方が苦手だといえます。

なぜでしょう?理由を考えてみましょう。

【1次試験は意外とイケる?】
 1次試験は暗記のウェイトが大きいため、高齢になるほど苦手になるだろうと予測していましたが、そうでもありませんでした。

 歳を取ると物覚えが悪くなる、というのはどうやら私の思い込みだったようです。調べてみると、最近は「年齢を重ねても、記憶力は低下しない」というのが定説になりつつあるようですね。少なくとも合格率に影響をあたえるほどの記憶力の低下はないと思って良さそうです。あるいは、多少記憶力が衰えていても、年の功でカバーできる範囲だといえるかもしれません。まあ、物忘れはひどくなるが、物覚えは悪くならない、ということにしておきましょう。

 もちろん、難しい試験であることに変わりはありませんので、しっかり勉強することが何より大切ですね。
 
【2次試験では経験が邪魔になる?】
 さて問題は2次試験の方です。これだけはっきりと差が出ているからには何か理由があるはずです。そう思って去年のことを考えてみたら、思い当たる節がありました。

 私は2次の演習問題を解き始めた当初、なかなか良い解答を導けずに苦労していました。その頃、解答解説を読みながらしばしばこんなことを考えていました。

 「たしかに教科書にはそうかいてあるけど、普通はそんなことしないよなあ…」

 そしてある時、この感覚がいけないのか!と気が付きました。そう、必要なのは「教科書通りに考えることなのです。

 高齢受験者は、ビジネス経験が豊富であるがゆえに、自らの経験に基づいた経験則で考える傾向が強くなります。ところが、2次試験で要求されているのは一般化された理論に基づいた考え方です。この、「一般理論とギャップのある経験則」を数多く抱えてしまうと、修正するのに結構苦労することになります。ギャップの存在を認識して、一つ一つ知識をインプットし直す必要があるからです。

 これが高齢受験者を苦手にさせている原因のひとつではないでしょうか。

 「教科書通り」に考えるためには、教科書に書いてあることをきちんと理解する必要があります。ところが、“知ってるつもり”のテーマについてはどうしても学習が疎かになってしまいます。しかも、アウトプットの場がないと、そのギャップを認識することすら難しいでしょう。

 もしあなたが高齢受験者なら、いままで蓄えた経験則を一度疑ってみてください。経験が学習の邪魔をしている可能性がありますので、ゼロベースで知識の習得に努める姿勢で取り組んでください。そして、なるべく多くの設問にあたって、間違った経験則をあぶり出すことをオススメします。

 

 

タキプロ勉強会(東京)のお知らせ


過去問に関するディスカッションとなります。

・ディスカッションを通じ、参加者の皆様のさらなる答案改善に向けた気付きの場としたいと考えております

・事前に、申込時に回答した年度の事例を作成の上、その答案コピーを8部ご用意ください(勉強会では、うち2~3問を扱います)。

・ディスカッション時は解答した問題も使用しますので、自分で使う分を事前にご用意ください。

参加費:500円(税込) 
定員: 18人(先着順)

<開催概要>

勉強会 H25 事例1
◆日時:4月8日(水) 19:30~21:45
◆場所:八丁堀区民館(中央区)
詳細・申し込みはこちらから

勉強会 H25 事例2
◆日時:4月18日(土) 9:30~11:45
◆場所:八丁堀区民館(中央区)
詳細・申し込みはこちらから

勉強会 H25 事例3
◆日時:4月22日(水) 19:30~21:45
◆場所:京橋区民館(中央区)
詳細・申し込みはこちらから

 

 

セミナー(関西)開催のお知らせ


タキプロ 関西 春セミナー

 日時 2015年4月11日(土) 19:00~21:00 (開場 18:45)

 場所 大阪市立総合生涯学習センター 5階 第8研修室

 内容 合格者プレゼンテーション、勉強プラングループワーク、よろず相談、など(懇親会あり)

 対象 今年の試験合格を目指す方(1次、2次、初学/多年度を問いません)

 定員 15名

 参加費 500円 (懇親会は実費 3,500円程度)

 お申し込みは こちら

 お問い合わせ先 takipro2010@gmail.com

 

 

セミナー(名古屋)開催のお知らせ


  タキプロ絶対合格!! 合格者が伝える課題克服法 in 名古屋

 1 日時 2015年4月5日(日) 13:30~16:20 (開場 13:00)

 2 場所 瑞穂生涯学習センター  
    (名鉄堀田駅/地下鉄名城線妙音通駅 各徒歩8分)

 3 内容 勉強方法に関するプレゼンテーション
      よろず相談など(懇親会あり)

 4 対象 今年の試験合格を目指方
      (1次,2次、初学/多年度を問いません)

 5 定員 15名

 6 参加費 1,000円 (懇親会は実費 4,000円程度)

 お申し込みはこちら

 お問い合わせ先 mailto:takipronagoya@gmail.com

 

 

タキプロ勉強会(名古屋)開催のお知らせ


 第1回  4/12(日) 9:30~ H26 事例Ⅰ

 第2回  4/19(日) 9:30~ H26 事例Ⅱ

 第3回  5/10(日) 9:30~ H26 事例Ⅲ

 第4回  5/17(日) 9:30~ H26 事例Ⅳ

・場所  瑞穂生涯学習センター

・参加費 500円/回

・詳細、お申し込みはこちら

・お問い合わせ takipronagoya@gmail.com

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経験が邪魔をする〜続・高齢受験を考える(by フランシスコ)” に対して 4 件のコメントがあります

  1. ゆうじ より:

    貴重な情報、ありがとうございます。

    二次試験、気をつけます。

    未だ、中年の自覚はありませんが、
    統計は大切ですね。(涙)

    1. タキプロ より:

      ゆうじさん
      コメントありがとうございます。
      年齢にかかわらず、先入観や固定観念にとらわれない思考を心掛けることがポイントかな、と思います。
      今年受験されるのであれば、その辺りも意識して学習を進めてみてください。
      これからもよろしくお願いします。
      フランシスコより

  2. おふか より:

    フランシスコさん、
     そうです。年齢が上がって合格率が下がるのはなまじ多くの経験をしてきたゆえになかなか予見文や設問文の声を素直に聞き取りづらくなってくる点と思っています。年齢が上がればハードルが上がるのではなく自分でハードルを上げている面があると思います。記憶力の減退などと勘違いせず素直に行きましょう。ありがとうございました。

    1. タキプロ より:

      おふかさん
      いつもありがとうございます。
      年齢があがるにつれて、自分でハードルを上げている面は確かにありますね。
      「素直になる」のは、実はとても難しいことかもしれませんが、
      そのような心理的な要因で苦労しているとしたらもったいないことです。

      かく言う私も、最近ますます頑固さをこじらせている気が致しますので、
      いまいちど、身近な人間に「素直」に接するところから始めようかと思います。
      今後ともよろしくお願いします。
      (ちなみに 予見文→与件文 ですね)
      フランシスコより

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