【さむのブログ】中小企業診断士の社会的な役割とは?

おはようございます。
いよいよ明日から12月。2次試験を受験されたみなさんは落ち着かない感じかと思いますが、これから中小企業診断士を受験されるみなさんは、勉強を開始し始めているところでしょうか?
さむ@タキプロ6期、38回目の登場です。

さて、先日某公的機関の方の講演を聞く機会がありました。その某公的機関は、事業再生などの相談を様々な士業に斡旋する業務を行っているとのことでした。
その中で、中小企業診断士をどのように考えているかについて、とても感慨深いことをおっしゃってましたので、ご紹介させて頂きます。

これから2次を突破して中小企業診断士になる方、これから中小企業診断士を受験される方、双方にお役にたてると思います。

 

その1 事業計画・再生計画は中小企業診断士に依頼する

中小企業診断士になって肌で感じる事は、専門性の少ないこの資格は他の士業よりも格が下に見られているんじゃないかという事でした。
でも、この某公的機関の方が言うんです、事業計画・再生計画のように、特に経営に行き詰っている会社に対するコンサルは中小企業診断士じゃないと出来ないと。
会計士や税理士は数字の羅列ばかりで、具体的な改善計画になっていないと。

国の施策で経営改善計画策定支援事業というものがあります。ここでは、認定支援機関に認定された機関が経営改善の支援を行うこととしています。しかし認定支援機関は、ほとんどが金融機関もしくは税理士という現実があります。
このような現実に対し、税理士では満足のいく経営改善計画の策定支援は難しいと言い切ってました。
中小企業診断士は社会的に必要とされているし、もっと社会的地位は上がってもよい、そんなことを感じました。

 

その2 診断士は社会人としてのマナーがなってない

ここからは、マイナス面です。

中小企業診断士になると、すごく違和感を感じるのですが、先生と呼ばれるようになります。僕の場合、最初は「さん」付けで気軽に呼んでください、というようにしていましたが、なんかその時点で上から目線な気もするし、受け入れることにしました。

とにかく、このように先生なんて呼ばれるようになると勘違いする人が多いと、前述の公的機関の方はおっしゃるのです。
社会人としてのマナーがきちんとしている方は、中小企業診断士全体の3割程度だと厳しいことをおっしゃってました。

マナーとはちょっと違うかもしれませんが、以前このブログで社長とけんか別れした中小企業診断士を話題に挙げたことがあります。
謙虚に社長に寄り添った支援を行う事が求められているんだと思います。

 

その3 中小企業診断士は知識や経験の差が激しい

中小企業診断士は、難しい試験を突破したあと、どれだけ勉強しているかでかなりの差がでるとおっしゃってました。
合格後も、書籍などを読んで自分の知識を高める努力をしている方や積極的にいろんな経験を積んでいる方と、何もしてない方との差は本当に大きいと。

結局、先ほどの事業計画や再生計画の支援は同じ士業の方に集中してしまうとのことでした。

そしてこう言うのです。
中小企業診断士たるもの、本ぐらい出版しておくべきだ、と。
それも、自費出版ではなく自分で出版社に企画を出して出版するべきで、本を出してこそ一人前の診断士だとおっしゃってました。

 

最後に

中小企業診断士は、国内唯一の経営コンサルタントの国家資格です。それでも社会的地位が低いのは、少し遠慮しすぎる方が多いからであるような気もします。自分に対する戒めの意味もこめて。

でも逆に、先生と呼ばれることに調子に乗って上から目線になってしまうという危険もあります。

絶妙なバランスで、プライドを持って堂々と経営コンサルタントとしての業務を全うすることが求められているのかもしれませんね。

次回のさむのブログは、合格発表前の心の準備について書いてみます。

 

 

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