「ファイナンス思考」で中小企業診断士の受験を再考する

よっしーです。合格体験記はこちら。過去記事はこちら。

最近「ファイナンス思考」という言葉を耳にするようになりました。
今日は「ファイナンス思考」で中小企業診断士の受験を再考する試みです。

1. 「ファイナンス思考」って何?

朝倉祐介氏と楠木建氏の対談が「ファイナンス思考」を考える上で良質なコンテンツです。ご一読願います。

ポイントは「P/L思考」「B/S思考」の2つです。
「ファイナンス思考」はビジネスに必要なセンスの最たるものだ=楠木建×朝倉祐介(DIAMOND ONLINE)

対談の頻出単語をまとめたWordCloudを準備しましたのでご活用願います

2. 「ファイナンス思考」を受験勉強で解釈する。

「P/L思考」の勉強の考え方は「日々の積上げで将来の合格を目指す」と私は解釈します。
「P/L思考」は「今日勉強、明日勉強、日々勉強」といったように、短期的な思考に終止しがちです。また、合格目標までの過程が具体的ではない為、日々の積上げがどのように得点に作用するか意識できていない状態を指します。
「B/S思考」(ファイナンス思考)の勉強の考え方は、「合格点を意識しながら、実力養成の方法を日々模索する」と私は解釈します。
合格点は受験生全員が目指しているものですが、多分に抽象的です。合格点を構成する「実力」を自分なりに要素分解できている人は「ファイナンス思考」に近いと考えられます。私が受験生時代に考えていた実力とは「知識」「応用力」と「試験慣れ」です。

3.「ファイナンス思考」が合格の役に立つのか?

「ファイナンス思考」は、意識するだけで勉強時間の無駄遣い予防に効果があると考えます。
勉強時間はコスト(費用)す。費用を払っている以上、便益を当然期待します。
「今日はX時間勉強した、今月は100時間達成できそう!」とスタプラを見てニヤニヤしているアナタ。先輩診断士の合格体験記にある「何時間勉強した」「過去問を何回転した」という部分に目が行きがちなアナタ。P/L思考です。
実際勉強時間を積み重ねていくと、トータルの勉強時間は気にならなくなるものです。「勉強時間1,000時間突破したからそろそろワタシ合格するかも」なんて意識する方はいないでしょう。何時間かけても、過去問何回転しても、まだ足りないな、と思うわけです。結局「合格点を獲る実力」の定着がポイントになる訳です。

「30分勉強して、予定通り環境税(ピグー税)の知識が身についた!例題で応用力をつけて過去問で試験慣れしよう!」がB/S思考です。

過去問の得点に一喜一憂するのがP/L思考
過去問で事前に立てた是正テーマを達成し、自信をつけていくのがB/S思考

費やした時間の積上げを意識するのがP/L思考
費やした時間を定期的にチェックし、効率的に成果を得る方法を求めていくのがB/S思考

4.中小企業診断士の試験勉強で「ファイナンス思考」が難しい理由

理由はB/S思考が見えにくいものだからです。事例Ⅳ経営分析に売上高/資本で求める「総資本回転率」があるじゃないですか。診断士試験においては実力/時間で求める「総時間回転率」が重要です。但し測ることが難しいのも事実です。
逆に積上げた勉強時間、解いた教材、過去問の量、そして点数、といった定量的なものが見えやすいのも受験期間の特徴。故にP/L思考になりやすいと考えます。

5.今日のラストメッセージ

「ファイナンス思考」は診断士試験においても時間の使い方を再考させる重要なテーマです。「この勉強って本当にタメになるの?」と常に意識することからスタートしましょう。

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今日の夕方はタッキーさんの登場です。

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