自分が挑む市場を知る。 合格者傾向分析 by トリまき

みなさん、こんにちは!
タキプロ名古屋のトリまきです。
(自己紹介記事はコチラ)

毎日様々なバックグラウンドを持つ令和元年度合格ほやほやのタキメンより、
勉強のコツ・勉強方法・モチベーション管理等のネタを提供しておりますが、
今回は直近の試験合格者について統計を用いて示し、合格者の傾向についてみていきたいと思います。

本記事を通して、中小企業診断士試験合格者の傾向を知ることで、
合格後どういった方と協働することになるのかイメージするきっかけとしてもらったり、
また自分はマジョリティなのかマイノリティなのか意識することで合格後の差別化を考えたりなど、
受験者の方々の勉強モチベーション向上に寄与できましたら幸いです。

試験申込者数は直近増加傾向

まずは2008年以降の申込者数の推移から。ほぼ毎年20,000人程度の申込者数を維持していますね。
ただ、傾向として2009年から2015年は減少、2016年を境に申込者数は増加しています。

2016年に何があったのか調べてみたところ、
2016年1月に公表された、日経HRと日本経済新聞社が2015年11月に共同で実施した調査を基にした
「取得したいビジネス関連資格」において、TOEICや簿記を差し置いて、
「中小企業診断士」が1位となっていました。この記事が少なからず影響しているのかもしれません。

現在は、働き方改革を背景に副業やパラレルワーク等の意識が向上しているため、
増加傾向になっているのだと思われます。
私も試験に合格してから、既に活躍されている中小企業診断士の方とお会いする機会が増えましたが、
企業にお勤めされている傍ら、業務後や休日に診断士として活躍されている方はとても多い印象で、
中小企業診断士と副業の親和性の高さ
を感じています。

そのため、今後もこの傾向は続くと考えられます。
ただ、昨今の新型コロナウイルスの影響で景気後退観測も出ているので、見通しは立てづらいですが…。

合格率は?

次に合格率の推移についてです。

中小企業診断士試験は、相対評価ではなく「合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないこと」といった絶対評価であるため、年度別の問題の難易度によって合格率は上下しています。
我々が合格した令和元年の一次試験は2003年以降で最も高い合格率でした。

※合格率は「試験合格者 ÷ 欠席した科目がひとつもない者の人数」を示す。
※ストレート合格は「一次試験の合格率 × 二次試験(筆記試験+口述)」同年度に一次試験と二次試験を合格した方の割合を示す。

男女比:女性割合は1割以下

2008年以降の男女別合格者の結果です。
10年以上女性合格者が2桁であり、割合でみても1割未満の状況が続いています。
なかなか女性には浸透していないのでしょうか。私としては悲しい限りです…
診断士資格はバリキャリな女性も、子育て女性も活かしやすい資格であるため、
男性の方のチャレンジはもちろんですが、女性の方のチャレンジもお待ちしてます!!

年齢層別:合格者の7割が30-49代

令和元年一次試験申込者と二次試験合格者の年齢分布です。
30-49歳代が圧倒的に多く、合格者の7割を占めています。もちろん合格してから実務補習や勉強会などでお会いする方はこの層の方が圧倒的に多いですし、タキプロの構成員の多くもこの層に属します。
本ブログをご覧になっている方も、この年代の方が多いのではないでしょうか。

 

一般的に本年代は、仕事と子育ての両面で忙しく試験勉強をするには余暇時間の管理が課題と思います。
タキプロでは、仕事と子育てと試験勉強を両立しながら試験合格を勝ち取った方も、自身の成功体験や勉強のコツを提供していますので、ぜひ参考にして頂ければ嬉しい限りです。

※本グラフの合格率は「二次試験合格者÷一次試験申込者数」の値を示す。

勤務先区分別:民間企業勤務が6割強

令和元年二次試験合格者の勤務先別の割合と、勤務先別の合格率をグラフで示しました。

まず、勤務先別割合についてですが、合格者の半分以上を民間企業勤務の方が占めています。
この民間企業の中がどういった業種・業態で構成されているのか、もう少し詳しく知りたいところですが、統計はこれ以上のデータが存在しないので、残念です。
「民間企業勤務」の括りが大きすぎるので、他の選択肢についても少しまとめてみてみると
自営業(税理士・公認会計士等自営業 + 経営コンサルタント自営業 +税理士・公認会計士・経営コンサルタント以外の自営業)は、12.8%
金融機関勤務(政府系金融機関勤務+政府系金融機関勤務は11.1%、と各約1割程度を構成しています。

次に、勤務先別合格率を見てみると、公務員が最も合格率が高い という結果でした。
一方、合格率が低かった勤務先は、学生に次いで中小企業支援機関、経営コンサルタント自営業となりました。
学生は納得できるのですが、中小企業支援機関や経営コンサルタント自営業が合格率ワースト3にランクインしているのは、少し意外な結果でした…

上記より、経営コンサルタントであるから合格しやすいといった試験では無く、
かつ、様々な業種・業態の方が存在するため、合格した暁にはそういった方々と協働し、自分が知らなかった知識の幅を広げていくことも可能であるといえるのではないでしょうか。

最後に

2008年からの試験の傾向や、直近の合格者の勤務先までグラフで見てみましたがいかがでしたでしょうか。
皆様にとって新しい発見があったならうれしい限りです。
また様々な属性のメンバーがタキプロには存在するので、ぜひ自分と合う書き手を見つけて頂けましたら幸いです。

なお、本記事に用いたデータは以下を基にしています。
・出典:一般社団法人 中小企業診断協会「過去の試験結果・統計資料

明日は「けんけん」さんの記事です。お楽しみに!

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【現時点の令和2年度中小企業診断士試験の実施予定について、中小企業診断協会から告知がありました。
詳しくはこちらのページから】

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