最後に伝えたいこと:診断士活動は「大変」、だけど「楽しい」!! byはまん

タキプロブログ読者のみなさま、こんにちは。

12度目の登場、多年度生応援団の「はまん」です。

  

【過去のブログ】

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いよいよ、私「はまん」のブログも今回が最後となりました。

主に令和3年度中小企業診断士試験に向け、合格まで5年半の歳月を費やした私の経験を踏まえ、みなさまに少しでもお役にたてれば、特に他年度生へは「今年こそ合格して欲しい!」という想いでこれまでお伝えしてきました。最終回となる今回は、私のこの1年間の活動を振り返りつつ、新たに診断士活動を始める方へ、また令和4年度試験で合格を目指す方へのメッセージをお伝えしたいと思います。

■この1年間を終えて…

まず、私の令和4年、試験に合格し診断士として活動した1年を振り返ります。

昨年の1月5日に口述試験の発表があり、無事に合格を確認しました。しかし、実務補習は早々に締め切られ、さらに郵便局の手違い(?)で合格関係書類は郵便局留めになるというアクシデントからのスタートでした。

なるべく早いうちに診断士登録をしたいと思っていたので出鼻をくじかれた形になりましたが、ここで改めてこの1年間の診断士としての活動について

 

①2021年のうちに診断士登録をする

②診断士として1円以上の収入を得る

③受験生支援活動をしっかり行う

 

という目標をたてました。合格はしたものの、この先、具体的にどのような活動をすればいいのかよく分からない中でたてた目標でした。

そして、活動の結果は次のとおりです。

 

○実務補習・実務従事

試験に合格して診断士に登録するために、誰もが越えなければいけない壁です。

私の場合、2月の実務補習が早々に締め切られたため、夏の実務補習を受けることになりますが、少しでも早く診断士登録をしたいとの想いから、春に開催されていた実務従事に申し込みました。

この実務従事では、すでに診断士の方の調査レベルに圧倒されました。「『企業診断』『助言』とはこういうことか」と身をもって感じました。ここでの経験を夏の実務補習で活用し、資料収集だけでなく自治体に電話で問い合わせなども実施し、指導員からはお褒めのコメントをいただきました。また8月の実務補習ではリーダーも経験しました。資料作成段階では徹夜もあり大変でしたが、メンバー全員で提出物を作り挙げるという作業を通じて一体感を得られ、とても充実したものとなりました。

○セミナー開催

7月に診断士合格同期4名でセミナーを開催し、登壇しました。「セミナーのノウハウを習得し実践するセミナー」でしたが、合格直後に実務補習の申し込みに失敗した中で、「何かやらねば!」「動かねば!」と思い申し込んだものでした。

セミナーの内容検討から告知、集客、セミナー開催まで一連の流れを経験しました。最終的な手残りは多くなかったですが、この経験は大きな財産となりました。

また、通っていた予備校の「口述対策セミナー」にて、口述試験体験談をお話させていただきました。収録でしたので自分でも視聴しましたが、目線の位置表情つなぎの言葉(「えーっと」「あのー」など)が多い等々、いろいろな気づきがありました。

今後の診断士活動において「人前で話す」機会は増えると感じていますので、今年の経験を活かしつつレベルを上げていきたいと思っています。

○研究会への参加

予備校時代にお世話になった先生が主宰する研究会に参加し、運営のお手伝いをさせていただきました。私はIT分野が「超」苦手ですので、コロナ禍で会場とオンラインのハイブリッド運営が求められる中で大した役にも立ちませんでしたが、研究会そのものではプレゼンテーションの機会を与えられた他、社長の講演や企業診断等もあり、たくさん勉強をさせていただきました。

○受験生支援

先述の「口述対策セミナー」の他、予備校主催のガイダンスで受験生にアドバイスを行いました。そして、このタキプロではブログ班、セミナー班にて活動をしてきました。

診断士としての経験がゼロの人間に何ができるかと考えた時、他年度生でもあり試験の受験経験だけは豊富にある(爆)という想いから、自分としては受験生支援活動については注力してきたところです。タキプロの活動はこれで卒業ですが、引き続き、何らかの形で受験生支援には関わっていきたいと思っています。

■なぜ「楽しい」のか?

私のこの1年間の診断士活動を挙げてみました。活動の濃淡は人それぞれですので、1年目からバリバリ活動されている方から比べると少ない方かもしれませんが、大変ながらも、終わってみると「とても楽しかった」というのが感想です。

では、なぜ「楽しかった」のか、改めて考えてみました。

①会社勤務だけでは会うことができない人と会うことができる

会社勤務の場合、社外の人とのおつきあいはどうしても自分の関わる業務に関係する人が多くなります。しかし診断士活動では、実務補習等で会社勤務では絶対にお会いできない(だろうと思われる)中小企業の社長とお話をさせていただき、会社経営についてリアルな話をお伺いしました。会社勤務ではなかなか得られない経験です。

また、診断士として活動されている方は、それぞれいろいろなキャリアをお持ちです。タキプロ12期メンバーも含め、会社勤務だけではお会いできないくらい多くの人と会うことができ、人脈形成に繋がりました。

②これまでの会社勤務では経験できない分野の経験や知識を得られる

私は鉄道会社に就職し、現在はショッピングセンターの営業所で勤務しております。経理畑が長かったこともありますが、製造業の現場を見ることは基本的にありません。実務補習等で製造業の会社の診断を行いましたが、現場を訪れ社長や従業員の方からお話を伺うと、初めての経験でもあり新鮮な気持ちになりました。

また、先輩診断士のお話や講演を聴いたり、異業種で働く方々とお話をしたりすることで、これまで知らないことをたくさん知ることができ、勉強になりました。

③共同で作業することが多く、仲間意識が醸成される

診断士になりたてのころは、実務補習や実務従事、その他研究会や勉強会でも、共同で企業診断を実施したり、会の運営を行うことが多いです。一緒に作業をすることで、仲間意識も強くなります。

④自分の成長を感じられる

繰り返しになりますが、私は会社でも経理部に在籍していた期間が長く、社内ではいまでも「経理の人」と思われています。経理の仕事は月次や各期末の決算業務を行うことが主業務となり、人前に立ってプレゼンをするという機会はまずありません。

そのような生活が長く、恥ずかしながらこれまでパワーポイントで資料を作成したこともありませんでしたが、初めてパワーポイントで資料を作成し、そして人前で話をする機会が格段に増えました。回数をこなすことで、人前で話すのにもだいぶ慣れてきた気がしています。40歳代後半になって自分の成長を感じられるとは、全く想像していませんでした。

⑤「苦労して勝ち取った資格」という想いがある

ストレート合格した人も、私のように何度も試験を受けようやく合格できた人も、合格するまでの道のりは平坦ではなかったと思います。それだけ苦労して取得した資格だからこそ、これまでの合格のための勉強とは違うことに取り組める「充実感」を感じることができる、といった要素もあるのではないでしょうか。

 

私なりに診断士活動が楽しい理由を挙げてみました。5年後、10年度、さらに独立してからの診断士業務が「楽しい」かどうかはわかりませんが、少なくとも診断士になりたての頃は「楽しい」と言えると思います。

もちろん、診断士の業務は受験生時代より調べることもはるかに多く、時間の制約もあります。企業内診断士の場合は日々の会社勤務もこなしながらの活動になりますので、それだけでも大変ですしかなり疲れますが、達成感や充実感、人脈、知識等、得られるものも多いです。そのような状況も含め、是非とも診断士活動を楽しんでいただければと思います。

■【番外】「保険受験」について

1次試験の申し込み前に書く機会がありませんでしたので、最後の最後ではありますが、令和4年度2次試験の受験資格をお持ちの方に向け、「保険受験」について私の考えをお話したいと思います。

「保険受験」とは、当年度の2次試験受験資格を持っている方が、万が一のことを考慮し次年度の1次試験の負担を軽減するために、当年度の1次試験を受験すること、と解釈されていると思います。

他年度生の私は、令和2年度の試験で合格するまでの5年半の間に1次試験を5回、2次試験を4回受験しました。「回数が合わない」と思われる方もいらっしゃると思いますが、1次試験免除の年においても1次試験から受験していました。

保険受験をするメリットは、個人的には以下のように考えています。

 

①本試験を体験できる

「マークシート」か「記述」の違いはあるにせよ、本試験であることには変わりはありません。模擬試験と緊張感が全く違います。過去に何度も1次試験を経験してきたとは言え、本試験の緊張感を確かめる意味もあり受験しました。

②2次試験の試験の状況がわかる(推測できる)

私が合格した令和2年度は、コロナ禍での最初の試験でした。入口での検温の方法や会場の席の広さなどを確認できたことで、多少なりとも心の余裕にはなりました。また、試験監督の厳しさや多さなど、診断協会のホームページで事前に注意がなされることもありますが、実際に確認ができ参考になりました。

③現場対応力を鍛える

1次試験への注力度合いが少ないとはいえ、受けるからには「合格をしたい」「60点を超えたい」という心境になるものです。そうなると、わずかな記憶を頼りに「解けそうな問題、点数が確保できそうな問題から解く」ということになり、本試験時間中の注意力、集中力が高まります。結果、効率良く問題を解くことができ、合格点に近づくことができました。「解ける問題から解く」という判断は、2次試験でも必要なスキルになりますので、1次本試験で鍛えるのは有効だと考えています。

④万が一の時に…

考えたくないことではありますが、もしもの事態になってしまった時は、翌年度の試験に対する負荷が、時間だけでなく心理的にも軽減します。

 

そもそも、私が1次試験免除にも関わらす1次試験から受験してきたのは、当時通っていた予備校の先生から、1次試験の受験を強く勧められたからです。先生は「2次試験にも関係する主要3科目(経営、財務、運営)は全力で合格点確保、あとは勢い!」と言っていました。「『勢い!?』、適当なことを言うなぁ」とその時は思いましたが、いざ受けてみると…本当に勢いで何とかなるものです!!

なぜかと言えば、

 

○7科目全体で420点を確保できればいい(ただし各科目40点確保は必要)

○もしここで不合格でも2次試験の資格を失うわけではなく、心理的負担が軽い(プレッシャーが少ない)

○少なくとも1度は試験を経験している

○2次試験対策の勉強が1次試験対策にもなる(経営、財務、運営)

○1次試験対策を全く行っていない科目でも知識が全てなくなっているわけではない

○現場対応で何とかしようと頑張る

 

等々が理由として挙がると思います。

私の場合は1次試験と2次試験はセットで考えていたこともあり、毎年受験をしました。2日目の「中小企業経営・政策」の試験終了後は、予備校の自習室へ直行し「事例Ⅳ」の過去問を解いてから帰宅していました。本試験で疲れきった頭で事例Ⅳの問題を解く、2次試験を想定した上での対策です。いわゆる「保険」という考えは全くありませんでした。1次試験対策にはそれほど多くの時間を割いた訳ではありませんが、毎回合格することができました。合格すると、やはり気分はいいものです。

もちろん、1次試験には受験料がかかりますし(受験料改定で上がるようです。詳しくはこちらをご覧下さい。)、少なからず1次試験向けに勉強時間を割く必要はあると思いますので、負担はゼロではありません。しかし、お金を掛けるだけの価値はあると思いますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。

私の診断士活動1年目は夏場に実務補習やセミナー等が重なり無理をしたこともあり、秋に体調を崩しペースダウンをすることとなりました(余談ですが、人生で初めて内視鏡検査を経験しました。とても辛かったです…)。これさえなければもっともっといろいろできたと思いますし、タキプロ12期のメンバーのお話を聞くと「自分ももっといろいろと挑戦しなければ」と本当に思います。

しかし、そんな私もこの1年の診断士活動は、繰り返しになりますが楽しかったですし、それなりに充実していたと感じています。

令和3年度の試験で診断士試験合格を勝ち取ったみなさま、一年目はいろいろなことに積極的にチャレンジして、診断士活動を存分に楽しんで下さい(ただし、自ら動かないと何も起こりませんし、きっと楽しくないです)。

今年診断士試験に挑戦し合格を目指すみなさま、来年は楽しい診断士活動が待っていますそれをモチベーションに、是非合格と勝ち取って下さい。また受験回数が増えてきた(他年度生の)みなさま、勉強を続けれていればいつかは合格できます。ただ、本格的な2次試験の演習を始める前に、これまでの勉強のやり方や意識について今一度振り返ってみて下さい。そして、合格に向けて少し意識を変えてみて下さい。そうすれば、合格がグッと近づくと思います(私もそうでした)。

今年も、診断士試験を受験するみなさまを応援しています。そして、みなさまに診断士としてお会いできる日を楽しみにしております。

拙い文章に1年間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。また、この1年間一緒に活動してきたタキプロ12期のメンバーにも、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 

次回はとしさんの登場です。

としさん、一年間おつかれさまでした。

最後、宜しくお願いします!!

 

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