Tochiro的正しい!?診断士の成り方⑭実務補習など登録に向けて

0.はじめに

あけましておめでとうございます。タキプロ10期関東のTochiro(トチロー)です。
そして、口述含めて2次試験に最終合格された方、おめでとうございます。良いお正月を過ごされたのではないでしょうか。
今回はその後、登録を考えている方に向けた記事になります。
また、惜しくも合格を逃された方、新たに挑戦を決意された方々は過去記事を参考までにごうぞ。

1.登録申請要件を満たすには「実務補習」が1番です!、、、が!?

(1)登録申請要件を満たす手段とは?
試験合格者の方が登録申請するためによく知られている方法には、中小企業診断協会が実施する「実務補習」があります。と言うか、それ以外の手段なんてあるの?という方もおられると思います。少なくともTochiroはそうでした。
しかしながら、中小企業庁の案内では、2次試験合格日以降3年以内に実務要件を満たして、申請することが必要とあります。もう少し具体的には、第2次試験合格日以降で以下①または、②の実務要件(15日以上)を満たすことです。
①登録実務補習機関(一般社団法人中小企業診断協会 など※)が行う実務補習を受講したこと
②中小企業者に対する経営の診断助言業務または、経営の窓口相談業務に従事したこと
※中小企業庁の掲載する登録実務補習機関一覧には株式会社実践クオリティシステムズさんもあるようです

つまり、協会の行っている指導的な補習ではなく、実際の診断助言業務、経営の窓口相談業務でも申請要件を満たすことは可能と言うことです。

なので、既にコンサルティング業務を行って、お客様(当然中小企業である必要はあります)がいる場合や、ご自身のお知り合いで営業可能な経営者などがいらっしゃれば、実務を提供したことを証明する用紙にご印鑑を頂くことで要件を満たすことも可能です。意外なところでは、先輩診断士からの紹介やお手伝いなどでの可能性もあります。こうした手段をとった場合、実務補習よりも早く登録を完了出来る可能性もあります。

他にも、登録前の合格者へ診断業務先紹介と先輩診断士の指導サービスを有料で提供している民間機関もいくつかあります。具体的な企業・サービス名などは記載しませんが、「実務従事サービス」「実務従事コース」などで検索すれば見つかると思います。
ただし、例えば大塚商会さんなど、登録後の有資格者のみに、更新のための実務従事の場を提供している機関もありますので、よく確認されて下さい。
あえて、有料の民間サービスを利用するメリットとしては、①費用が安い場合がある②日程が土日のみ③10日間コースの存在④業種や担当をある程度選択できる⑤共同従事者が多く1人あたりの負担が少ない傾向がある、などがあります。

(2)そうは言っても、1度は実務補習を受けましょう!
上記の様に個人的な業務提供のみ、あるいは民間サービスで要件を満たすメリットもありますが、最低でも1度(5日間コース)は実務補習を受けるべきだと思います。
理由としては、ノウハウ取得のきっかけになることと、診断助言の全体的な流れを一通り体験出来るからです。もちろん、実務補習を受けたからといって、即コンサルティングが出来るようになる訳ではありませんし、仕事で培ってきた領域以外の能力が開花することもないです。そして、中小企業診断士は名称資格であり、コンサルティングに公的なルールがある訳でもありません。なので、診断士の肩書の有無に関係なく、実際にコンサルティング活動する場合は、最終的にご自身で顧客開拓し、サービスを開発し、ノウハウも取得していかなければなりません。また、個人で活動するにしても、他の診断士や士業と提携して活動するにしても、総合的なコンサルティング業務提供を一人で行うことはなく、例えば飲食店への一部マーケティングサービスなど、ご自身の得意なフィールドに絞った業務提供になることが通常と思います。ですが、経営戦略や人事組織、財務など、ご自身の得意領域以外も体験しておくことは有益だと思うのです。

また、民間サービスに比較して、協会が提供する実務補習はもちろん歴史がありますし、最も大きな機関なので、教材があるなど指導もある程度体系化されているのが利点です。
もちろん、業種は選択できませんし、担当先企業や指導員の先生による違いなどによる程度の差はあります。

(3)実務補習は15日コースか5日間コースか?
では、結局のところ実務補習はどのコースがおすすめかと言うと、ズバリ5日間コースです。5日間コースを3回受けるという手段もありますし、実務補習(1回か2回)+業務従事で15日間を満たす方法もあります。
何故かと言うと、単純に15日間コースは、かなりの負担だと思うからです。Tochiroは5日間コースを受けたのですが、正直体力的にも精神的にも相当大変でした。
もちろん、診断先企業や担当業務によって開きはありますし、メンバーや指導員の先生による違いはあるのですが、Tochiro自身は外部環境的にかなり恵まれた方だったことを伝えておきます。更に、ご自身の能力や力の入れ具合でも変化するので、15日間が5日間の単純に3倍か?と言えば、必ずしもそうとは言えないのですが、やはり3回連続になる15日間コースは、それなりの覚悟をしておくべきだと思います。
また、5日間コースと言っても、全体で集合するのが5日間であり、教材を読んだりリサーチしたりなどの事前準備はもちろん、間の日々も作業はありますし、ケースによっては開始日前に設計や作業に着手しておかなければならない場合もありえます。
ちなみに、業務従事は伝手があれば個人でも良いでしょうし、民間サービスでも良いと思います。

2.実務補習などの事前準備で”少し”気をつけておくこと

(1)IT環境を整えておく
まず、ハード面である程度のスペックのWindowsパソコンは必ず用意して下さい。性能が低いと無駄に時間がかかるだけでなく、イライラして精神的にも苦痛になります。マイクロソフトのオフィスソフト(ワードとエクセルは必須、パワーポイントも必要になる場合があります)は当然ですが、意外USBメモリVGA(HDMIでなく)端子などの古めの小物関連が必要になります。
何故かと言うと、例えばUSBは、最終的な成果物が紙ベース指定なので、キンコーズなどで印刷する際に必要になりますし、メンバー間で途中の成果物をやり取りする場合にも有用です。VGA端子は集合したときのミーティングや客先への発表時のプロジェクタで必要になる可能性があります。
全てネットや無線で完結すると考えるのは誤りです。モバイルルータを持ってるので不要とかは後悔する可能性高いです。有線はトラブルも少ないと考えて下さい。
リモコン付きレーザーポインターなどよりも優先度は高いかもしれないです。

ソフト面では、Webを使った情報収集を多用するので、統計局の統計情報や業種情報(診断先業種の協会HPとか)はもちろん、参考になりそうなURLを整理しておいた方が良いと思います。
dropboxは必須になると思います。メールだけで済ませるケースもあるかもしれないですが、zoomなどのWEB会議ツール、メッセンジャーアプリも事前に使えるようになっている方が良いと思います。
最低限のワードの操作方法はもちろんですが、ショートカットスキルも上げておくと良いです。

(2)アナログ情報の入手
ITだけで完結という手抜きは駄目です。図書館業種別審査事典のコピーと業界誌(特に1月号は業界特集や念頭所感などある場合があるので有益)、業界紙も入手しておくと良いです。

(3)体調や周辺理解を整える
実務補習にしても、民間での従事にしても、それなりの費用手間がかかります。また、お仕事の事前調整などでも無理が重なると思います。欠席などで無駄にしないためにも、計画的に進めて下さい。
ご家族や仕事関係などの協力も忘れないで下さい。

3.おわりに

勉強会は終了致しましたが、実務補習セミナーなどありますので、見かけたときにはお声がけいただければと思います。
また、昨年度診断士試験の合格体験記募集しております。
未来の資格取得を目指す方へ、また過去のご自身が見たら良かった!と思える熱いメッセージをお待ちしております!詳細は、こちらのブログから!
それから、ブログでのご質問ご意見ご感想お叱りなどのコメントも大歓迎です。

次回はいつも助けてくれる、Tommyからのブログをお送り致します。お楽しみに!!

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