【みっつんの勉強会ブログ・第2回】2次試験60点台答案に学ぶ(学ばない)低空飛行合格術<その1:平成27年度事例1>


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 こんにちは、みっつんです。1次試験まで残り5カ月を切りました。みなさん本番に向けて順調に進んでいるでしょうか。

 さて、前回のブログで予告しましたように、今回はみっつんの答案の実況中継を掲載します。今回は、「平成27年度事例Ⅰ」です。以下の再現答案は64点でした。診断協会に得点開示請求した結果です(開示のやり方詳細は後のほうで触れます)。
 また、みっつんは解答メモをかなり細かく残しているので、答案の再現度はかなり高いと思っていただいて結構です。
 前回「低空飛行合格術」と銘打ったのですが、ちょっと低空飛行は危険だよ、という意見も伺いましたので、改題を検討中です。いい案がありましたら是非コメントくださいね。

 平成27年度事例1について、以前ご自身で作成された答案などがありましたら、拙答案と比較して横に見ながらご覧いただくとよいと思います。また、初見の方は、受験機関の問題集等で一度取り組んで、模範解答とご自身の答案を比較したうえで、64点の答案をそれなりに味わっていただけると幸いです。

 まずは、設問文を一通り読んで、そのうえで与件文を読んでいき、与件文と設問との対応付けを考えていくスタイルです。設問分析にはそれなりに時間をかけたほうが良いと思いますので、その際の感想から。 

<設問文を一通り見終わっての感想>
 オーソドックスな問題だ。でも捉えどころのない問題もあるなあ。事例1は組織人事戦略なのだけれど組織に関する問題がないなあ、ということは第2問が関係するのかな? 第1問はスポーツ用品、第3問はプラスチック製容器製造事業、第5問は健康ソリューション事業か。手広くやってるなあ。将来は健康ソリューションの売上を高めたいと思っているのかな。プラスチックを分社化しているのか、でも分社化したほうが売上60%ということは第2問は成功要因を聞いているのかな? 過去の成功要因を第5問にも活かすということを考えるのかな。第4問は知識問題かな。ではいってみよう。 

第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A社を支えてきたスポーツ用品事業の市場には、どのような特性があると考えられるか。100字以内で述べよ。

<再現答案>
高度経済成長や少子高齢化等の社会変化に合わせ特定のスポーツに人気が出て初期は関連用品市場が伸長するがやがて収縮して別のスポーツ用品に市場が代替されるという、流行に沿って市場が変化する特性がある。

<実況中継>
 まずはこれから解いてみよう。3Cの市場と競合の視点を入れようっと。あれ、これってバドミントンは入るのかな? 「など」ってあるし、スポーツだから入るよな。A社を支えてきたっていうのだかやっぱり入るかな。そうすると外部環境は「高度経済成長」だな、ゲートボールは「少子高齢化」。人気商売で波に乗れればどっと売れるけど、長続きしないんだろうな。先行者優位を確保して早めに波に乗るのがグッドだけれど、おそらく技術的難易度は高くないから参入障壁も低くて、台湾や中国の廉価品があっという間に市場を食っちゃうんだろうな。代替品の脅威は入れておくか。あと、与件文で使えそうなのは「コア技術」「特許」かあ、でもこっちは成形技術で分社したほうだから、第2問とか、課題でとらえれば第3問で使うかもだな。ここではやめとくか。

<反省>
 「バドミントン」が入るかどうかでかなり悩んで時間を使ってしまった。

第2問
A社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120字以内で述べよ。

<再現答案>
プラスチック成形事業は既存事業とは事業に対する考え方が異なっていたため同一社内で事業を行ってもシナジー発揮は期待できず、むしろ別組織として権限責任を別に持たせた方が意思決定の迅速さや柔軟性が図れ、事業の急速な伸長に寄与すると考えられたから。

<実況中継>
 2番目に解く。ここは「関連会社」というキーワードから第5段落だな。なになに「その新規事業は、技術難度はもちろん、自社ブランドで展開してきたバドミントン事業とは、事業に対する考え方そのものが異なっていた。」!? どう異なっていたのだろう?あまり具体的なことが書いていないなあ。でもこの問題だけ120字だから、「技術難度」と「事業に対する考え方そのもの」は圧縮しないでそのまま抜き出そう。
 事業に対する考え方が違うのなら同一社内の事業部制ではシナジーの発揮が難しいということかな、よし。
 あとは、関連会社にして権限責任を本社とは分離して、機動性を高めるのがセオリーか。分社化の期待効果は続く第6段落かな。「新規事業は、A社社長の期待以上に急速に伸長し」か。裏返すと、「急速に伸長する事業に対処するため」になるな。これも入れておこう。
 第9段落「A社社長が社長を務める関連会社」って、社長兼務だったのか、それだと権限委譲は微妙だなあ、でも時間もないし書いておくか。

<反省>
 結果的に各受験機関の解答を見ても、「権限委譲で意思決定を迅速化する」リストラクチャリングの視点は入っているようなので、この問題は唯一よくできた問題に認定。すらっと知識が出るようにしたい。こんな感じで。

第3問
A社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が60%を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で述べよ。

<再現答案>
1事業が売上の過半を占める状態は外部環境の変化によって業績が大きく変化し経営リスクが高まる。また、既存事業が一定の売上を占めることで社員が現状に安住してしまい新規事業開拓等で挑戦する姿勢を持てない。

<実況中継>
 これは最後に解く。なぜなら、よくわからないから。「可能性があると考えられるか」と聞かれているので、おそらく与件文には答えはないので推測が必要。あと10分しかない!バドミントンのせいだ、困った。。えーと、「60%」は最初の方にあったなあ、あった、第1段落。「プラスチック成型事業が60%、…ここ5年でみると、売上構成比はほとんど変わらず、業績もほぼ横ばいで推移しているが、決して高い利益を上げているとはいえない。」って、まずいじゃんか。現状に安住してるってことかな? 売上は14億だからまああがっているので、これは何年か前の事例Ⅰにあった「ゆでガエル」か? それらしいことを書くか。あとは事業集中による経営リスクも入れとくか。

<反省>
 「課題」を聞かれているのに、問題点の列挙になってしまった。これでは点は入らないな。やっぱり、「課題は、①…」でスタートする雛形を壊したのが敗因か。雛形のメリットは、何を書くべきかを自分で自分に確認できることなのだ。そう、皆さん、この問題は「学ばなくていいポイント」なのです。失敗材料をよく見つめて、我の赤面答案(!)を超えて高得点の答案を作ってくださいね。

第4問
A社および関連会社を含めた企業グループで、成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。

<再現答案>
成果主義適用により従業員が個人主義に走りこれまで雇用を継続し築いてきたチームワークや組織文化が崩れること、また3事業で売上比と人員構成が異なるため事業間で公平な成果評価の設計が難しいことが懸念された為。

<実況中継>
 3番目に解く。成果主義のデメリットを聞かれているけれど、一般的なことじゃなくて事例に寄り添った答えにしたいなあ。成果主義は短期志向。そりゃまずいなあ。あとは、個人の成果を求めがちなのでこれまで築いた文化が壊れちゃうか。これまでの文化はどこかになかったかな? あった、これこれ、第9段落。「従業員のほとんどが正規社員」で「わずかに業績給的要素を取り入れつつあるが、給与や昇進などの人事制度は、ほぼ年功ベースで運用されている」のか。長期的な人材育成を目指しているのに短期志向の成果主義はそぐわないのかな。
 あとは、公平公正な評価設計が難しいということも入れておこう。本社と関連会社含めて、プラスチック製容器事業が売上の60%だけど人員的には70/145だから50%弱。売上と人員の構成比が違うというのは指摘しておくとよいかな。

<反省>
 時間のかけすぎ。「懸念された為」と逃げたつもりが、これだと「誰が」が抜けた解答になっている。単純に「公平な評価の設計が困難だった」と記載したほうが良かった。

第5問
A社の健康ソリューション事業では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではなく、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどのサービス事業も手がけている。そうしたサービス事業をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して組織文化の変革や人材育成を進めていくべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

<再現答案>
地元自治体や大学との連携を強化しシニア向け事業で培った知識や経験を活かして顧客ニーズに即して新規事業に果敢に取り組むよう組織変革を図る。事業のロードマップと個人目標を連動させ社員の動機付けを高める。

<実況中継>
 4番目に解く。留意点はいろいろありそうだが、既存のリソースを活かすというテッパンを入れよう。第8段落。「シニア向け事業で培ってきた知識・経験、そしてそれにかかわるネットワークを活用できる」は入れておこう。でもこれだと与件文を写しただけになってしまうなあ。「組織変革」だから、現状と大幅に違う何かを入れないとまずいなあ。よくわからない。「果敢に取り組む」と精神論に走る。人材育成には外部環境を使いたいがこれまたよくわからないので、CDPを活用して動機づけを高める、と書いてみる。

<反省>
 もう少し「組織文化の変革」の具体案が欲しかった。受験機関の解答では「プロジェクト組織の設立」あたりか。あと、「製品からサービス」への意識づけ変革、人材育成では「外部環境を活用したOff-JT」あたりはなるほど頷ける。既存の資源の活用をさらに超えてシニア層以外に対処することも考えられる。どちらにしても自分の解答は浅いなあ。。

 さて、以上のように自分が解答を作成した2015年10月25日の9:50~11:10を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。この問題では、第3問や第5問についてより時間をかけてチェックをすることで、より高得点が狙えたような気がします。64点の答案ですので、ある程度は作問者の意図に沿ったものにはなっているとは思いますが、反省点は多くありますね。

 皆さんも、もし過去に2次試験を受験されているのでしたら、診断協会のこのページの一番下にある「中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて」を参照して得点開示請求をして、試験当日どのような思考回路でどのような解答を作成したかを、いまいちど振り返っておかれることをお勧めします。自己分析は設問分析と同様に重要です。自分の悪い癖を知っておくことはかえって当日の注意をそこに集中すればよいので、強みにもなる、と思います。

 さて、次回は事例2について取り上げてみたいと思います。平成26年事例2<64点>の巻をお楽しみに!!
 だいぶ長くなってしまいましたが、ここまで拙文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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 あしたはこうさん初登場です! タキプロはこの県にもいらしたのですね。お楽しみに!!

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