【事例Ⅳ】で差をつける!直前期にあと数点「もぎ取る」現実的テクニック3選 by Tommy

事例Ⅳ 財務・会計

タキプロ16期の   Tommy と申します。  
いよいよ、中小企業診断士2次試験まであと10日ほどになりました。
準備ができてきて「いつでもどうぞ」という方、うまく準備が進まず「あと1カ月欲しい」と思っている方、色々だと思いますが、ここまでくると最も重要なのは、体調を含め本番にピークを合わせていくことだと思います。最後のもうひと頑張り、気を引き締めていきましょう!

■事例Ⅳについて

 さて、試験まで残り日数が少なくなったこの時点で、事例Ⅳのテーマを書くことになったわけですが、今更「経営分析の問題のポイントは・・・」や「NPVの解法は・・・」などというお話をしても、すでに自分なりの手順を確立している方はほとんどでしょうし、仮に「これは良いぞ」と思っても今から新しい手法に手を出すのは得策ではないのではないかと思っています。

 とはいえ、この差し迫った時期にこのブログを読んでいただいている方に少しでもメリットのあるお話をしたいと思いまして、事例Ⅳに特化したちょっとした試験テクニック(あるいは、心がけ)についてお話しします。1点でも2点でも皆さんの得点がアップする助力になれば幸いです。

■1. 計算過程に何か書く!

 事例Ⅳには「計算過程を(x)欄に示すこと」という設問指示があります。昨年の2024年度の試験だと、第2問の設問1と設問2、第3問の設問2と設問3で、合計4つの計算過程記載箇所がありました。

 簡単に答えが出る場合は、「計算過程をわざわざ書くのは面倒だな」と思いながら書いていると思いますが、反対に手も足も出ない問題は、「何も書けない…」ということで白紙のまま時間切れになってしまうこともあるのではないでしょうか。

 しかしながら、白紙で出すというのはゼロ点が確定してしまいますので非常にもったいないです。このような時にも、とにかく何でもいいから書いておく、というのをお勧めしたいです。例えば、NPVの問題なら公式だけでも構いませんし、「○○年の減価償却費は投資額÷○○年=○○百万円」という、最終的に求められている解答とは程遠い序盤のいくつかの計算過程だけでも良いです。とにかく何か書けば、1点でも2点でももらえる可能性が出てきます。

 そもそも、皆さんが手も足も出ないような問題は、ほとんどの受験生にとっても難問であり、完全に解ける人は数えるくらいしかいないでしょう。そのような問題で、何か点数で差をつけるとすると、この「計算過程」くらいしか無いと思います。

 私自身、昨年の2024年度の事例Ⅳで完全に解答できたのは、第1問の経営分析と、第3問の設問1、2くらいで、他の問題については、考え違いや時間切れのため正しい答えを導くところまでは行けませんでしたが、計算過程の欄は「こういう考えで解く」という解法や、途中までの計算経過などを記載していました。特に第3問の設問3を解く頃はほとんど時間が残っていませんでしたが、「もし時間があればこのような考えで解くつもりだった」という内容をざっと書き残しておきました。これが功を奏したのか定かではありませんが、結果として事例Ⅳでは70点以上を獲得することができました。

 ということで、「計算過程は白紙のままにせず、何か記載する!」ことを皆さんにお勧めします。

■2. 検算はその都度行う!

 事例Ⅳは、計算問題が多いため、他の事例と異なり、見直しのための時間を確保するのが鉄則になっていると思います。とはいえ、すべての問題を最後まで解ききれる方は受験生の中でも数えるほどでしょう。ほとんどの方は、どこかで見切りをつけて、「最後の5分は新しい問題に入らずに見直しをする」などとルールを決めて対応しているのではないでしょうか。

 その際、残り時間でどこまで見直しするか(できるか)という事に、頭を悩ませている方も多いのではないかと思います。私自身も、最後の5分くらいで見切りをつけて見直しをすることが多かったのですが、この時に「一から計算機をたたいて計算間違いを探すのは、やめるべきだな」という結論に至りました。

 そのような考えに至った理由としては以下の2点です。

  • 一つは、試験の終盤になると、序盤の問題をどう計算したか思い出すのに時間がかかり、すべての過程を辿り直すのが現実的ではないこと。
  • もう一つは、試験終了間際の焦った状況では、逆に電卓の押し間違いといった新たなミスを誘発しやすく、検算の効果が薄いこと。

 そこで、私は計算間違いの確認は、その問題を解いた直後にもう一度行う事にしていました。逆に言うとそれ以降は基本的に検算は行わないという気持ちで問題に臨むということです。

 例えば、経営分析で自己資本比率を計算して76.21%という結果になったら、その場でもう一度この値になるかどうかを電卓で叩いて確認する、という具合です。こうすれば、直前に一度計算しているので、計算機の押し間違えや転記ミスといったケアレスミスがあれば、すぐに気づけます。

 ちなみに、私の通っていた2次試験専門の予備校では、限られた時間を他のことに使うために「検算なしの一発勝負で済むくらいに計算力を高めること」という極端な指導も受けました。(ただし、私はその領域までは達することができませんでした。特に経営分析の計算は落とすと致命的なので、その場で必ず検算を行っていました。)

 というわけで、「検算をするなら最後に回さず、その場で行う!」ことをお勧めします。

■3.最後の見直しで単位と四捨五入を確認!

 前述の通り、私も最後の5分程度の見直し時間は取っておりましたが、その時間は計算の見直しではなく、「設問の要求通りに答えられているか」の確認に充てていました。

 具体的には「単位があっているか」「四捨五入の桁があっているか」といった点を中心に確認していきました。

 特に「千円で答えよ」などの単位指定は、私自身も間違えることが多かったので、ここは念入りにチェックをしていました。四捨五入は、近年「小数第3位を四捨五入し、小数第2位まで」という指示がほとんどですが、時々「千円未満は切り上げ」など違った指示があるため、念のため確認が必要だと思います。

 ただし、もしここで間違いに気づいても、解答に必要な数値を残しておらず、再度計算し直すことになる可能性もあります。できるだけ5分前には問題を解くのを切り上げて、この最終チェックの時間に充てるのが良いと思います。(そう思っていても、だいたい2〜3分程度しか残らないことが多かったですが…)

 というわけで、最後の見直しでは「単位や四捨五入が、設問要求に合致しているか?」を最終チェックすることをお勧めします。

■おわりに

 以上のように、すぐにでも取り組めそうな心がけのようなものをいくつか紹介させていただきました。

 1点、2点で合否が分かれるこの試験においては、特に1つ目の「計算過程を白紙のままにしない」というのは本当に大きなポイントになると思いますので、改めて強くお勧めしておきます。

 それでは、ここまできたら体調管理にだけは十分に気をつけていただき、皆さんの努力が報われることを心から願っています。

次回は、真吉 さんの登場です。 

お楽しみに! 

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