2次試験について改めてイチから解説 byダイキ

タキプロ16期の ダイキ と申します。
目次
■はじめに
1次試験を受験されたみなさま、まずはお疲れ様でした!
今まで勉強してきて積み上げた実力を十二分に発揮された方、そうでない方もいらっしゃると思いますが、まずはここまで頑張ってきたご自身を褒めてあげてください。
■迫り来る2次試験
しかし、立ち止まってばかりではいられません。
すぐに2次試験がやってきます。
今日は8月4日(月)です。2次試験筆記試験の受験日である10月26日(日)まで、あと83日!
なんともう3ヶ月を切っています!
というように毎年、特にストレート受験のみなさまが2次試験の情報キャッチアップに四苦八苦されている傾向にありますので、今回は改めて「中小企業診断士 2次試験とは?」について解説いたします。
■中小企業診断士試験 2次試験とは?
2次試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つの試験に分かれます。
- 筆記試験:4科目、受験日は令和7年10月26日(日)
- 口述試験:事例企業から質問が基本4つ、受験日は令和8年1月25日(日)
2次試験の合格基準と合格率
2次筆記試験は総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満の科目がない受験生が合格となります。
合格率は例年18%から19%ぐらいになっています。
口述試験は面接で、ほぼ100%受かる試験です。
2次筆記試験が終わってからの対策・情報収集で十分間に合います。
今は筆記試験に全集中することが重要です。
口述試験が廃止されるという話もありますが、令和7年の2次試験受験生のみなさまは「口述試験はあります!」ので、その点は勘違いされないようにお願いいたします。
■2次筆記試験の詳細
各事例の内容と時間配分
2次筆記試験は、4つの事例を各事例80分で解く試験になります。
事例ⅠとⅡ、事例ⅢとⅣの間で40分の休憩時間を挟み、事例ⅡとⅢの間で60分の休憩時間を挟む流れになります。
(が、今年度の詳細な時間割はまだ出ていないので、最終確定の時間は受験票などをご確認ください)
事例Ⅰ(組織・人事を含む)
- 内容:組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 時間:80分間(例年「9:40〜11:00」で実施されているように思います。)
- 配点:100点
事例Ⅱ(マーケティング・流通)
- 内容:マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 時間:80分間(例年「11:40〜13:00」で実施されているように思います。)
- 配点:100点
事例Ⅲ(生産・技術)
- 内容:生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 時間:80分間(例年「14:00〜15:20」で実施されているように思います。)
- 配点:100点
事例Ⅳ(財務・会計)
- 内容:財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 時間:80分間(例年「16:00~17:20」で実施されているように思います。)
- 配点:100点
問題の構成
事例Ⅰ~Ⅲ
- 与件文:約3000文字、B5サイズ2~3ページ程度
- 設問数:大問4~6
- 解答形式:記述(20字~200字、※文字のみ)
事例Ⅳ
- 与件文:約1000文字、1ページ、財務諸表あり
- 設問数:大問4~5
- 解答形式:数字、途中計算、記述もあり
1次試験と2次試験の関連性
2次試験の各事例は1次試験の科目と密接に関連しています。
- 事例Ⅰ:企業経営理論の組織論と関連
- 事例Ⅱ:企業経営理論のマーケティング、運営管理の販売管理と関連
- 事例Ⅲ:運営管理の生産管理と関連
- 事例Ⅳ:財務・会計と関連
- 全事例共通:中小企業経営・中小企業政策、情報システムと関連
■2次試験攻略のポイント
- 正解が非公開
公式解答がないことが特長です。そのため「これが100点!」という基準となる解答がありません(事例Ⅳ除く)
そのため、様々な合格者が、自身の成功体験を元に様々なノウハウを持っています。
予備校や出版社も同じく、様々なノウハウを元に、様々なテキストを発行しています。
まずはご自身に合うテキストを探すところから始めていただければと思います。
(タキメンのお勧めテキストは、今後各メンバーが記事にしてくれると思います。)
タキプロでは、2次試験対策として「Zoom勉強会」「リアル勉強会(東京・名古屋・大阪)」「facebook勉強会」を開催しています。
勉強会では他の受験生の解答や、その解答に至った思考プロセス、それに対するタキメンの意見などが聞けます。
正解のない試験だからこそ、ぜひ勉強会に参加いただければと思います。
↓↓↓勉強会の情報はこちらから↓↓↓
https://www.takipro.com/seminor_information2/webstudy/ - 難易度が上昇傾向
試験問題の難易度は確実に上がってきています。
極端に古い過去問ばかり勉強していても、あまり役に立たない可能性が高いです。
もちろん基礎を学ぶ点では古い問題も役に立ちますが、目的を定めて取り組まれることを強くお勧めいたします。
過去問に取り組まれる場合は、最低でも令和の試験問題は確実に取り組まれると良いかと思います。 - 事例Ⅳが重要
特に令和6年は、体感ですが「事例Ⅳの平均点が高いのでは?」「事例Ⅳで合格できた受験生が多かったのでは?」と感じました。
また逆に、39点で足切りになった受験生も、例年より多い印象でした。
※あくまでも個人の体感です。
この傾向が令和7年でどうなるか分かりませんが、足切り回避のためにも、点数獲得のためにも事例Ⅳが重要になってきそうです。
個人的感想としては、昔から言われている「下駄を履かせてもらえる」ということは、あまり考えないほうが良いかと思います。 - 初見の過去問は一度だけ。1つの過去問を大事に。
初見の問題でしか学べないことが多数あります。
また、過去問は限りがあるため限界があります。
無計画にたくさんの過去問に取り組むのではなく、計画立てて過去問に取り組むことを強くお勧めします。
個人的には、1つの事例に数日取り組むことも選択肢ではないかと思います。 - 不安の中進む
以上のように、不確実要素がとても多いことが2次試験の特長です。
多くの人が不安を抱えています。
今記事を読んでくださっている受験生のみなさんも不安を抱えていると思いますが、あなたと同じ不安を受験生全員が抱えています。
また、タキプロメンバーもみなさんと同じ受験生時代には全員が不安を抱えていました。
というように不安を抱えたまま進むしかない2次試験、事例との相性やメンタル、経験が大きく影響します。
終わった後も、受かった実感がない人が多数です。
みなさんは「不安を抱えていて当たり前」です。そんな気持ちで臨んでいただければと思います。
その不安は、これからタキプロメンバーが様々な視点の記事で解消してくれると思いますので、引き続きご愛読いただければと思います。
■おわりに
次回は、モト さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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