【合格体験記】私の合格体験記 by ジューン

タキプロ16期の ジューン と申します。 このたび合格体験記を担当することになりました。40代後半からチャレンジし、そして5年にもわたる長い道のりでしたが、最後まで諦めずに合格を掴み取ることができました。私の経験が、少しでも皆様の励みになれば幸いです。
■はじめに
まずは自己紹介をさせていただきます。
年 齢 :50代前半 埼玉県在住
職 種 :法務、知財、総務
建設業界向けに計測システムを開発し、機器をレンタルする会社に勤務しております。
受験歴 :1次試験4回 2次試験2回
勉強方法:クレアール 中小企業診断士講座
得意科目:1次 特になし(強いて挙げるならば、企業経営理論)、2次 特になし(強いて挙げるならば、事例Ⅳ)
苦手科目:1次 ほぼ全部、2次 事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
合格年度:令和6年度
社会人になってからというもの、小売業で宣伝販促、商品管理、NPO法人の運営などに携わり、その後、ITコンサルタント、飲食業で会社経営に携わるなど、様々な業界、職種を経験しました。
40代後半になって総務の責任者を担うこととなったのですが、そのとき、キャリアの集大成として中小企業診断士の資格を取得してみようと思ったのです。
■1次試験
私の1次試験は、決して順風満帆ではありませんでした。
1次科目の受験年と点数
| 1次科目 | 1年目=令和2年 | 2年目=令和3年 | 3年目=令和4年 | 4年目=令和5年 |
| 経済学・経済政策 | 52点 | 52点 | 48点 | 76点 |
| 財務・会計 | 48点 | 48点 | 40点 | 76点 |
| 企業経営理論 | 61点 | ー | ー | 66点 |
| 運営管理 | 39点 | 71点 | ー | ー |
| 経営情報システム | 64点 | ー | ー | 52点 |
| 経営法務 | 64点 | ー | ー | 44点 |
| 中小企業経営・政策 | 53点 | 46点 | 65点 | ー |
| 合計 | 381点(55.4%) | 217点(54.3%) | 153点(51.0%) | 314点(62.8%) |
1年目と2年目は1次と2次の勉強を並行した結果、どちらも中途半端になってしまいました。
「まずは1次に集中すべきだった」と今振り返ると思います。
特に悔しかったのが3年目です。
自信があったはずの「経済学・経済政策」と「財務・会計」が、またしても不合格。
なぜ点数が取れないのかを徹底的に分析し、勉強法を見直しました。
そして迎えた4年目。この年は1次科目に集中しました。
3年間不合格だった「経済学・経済政策」と「財務・会計」で高得点を取れたことが勝因です。
特に、この2科目で実践した勉強法が、「苦手な論点を重点的に復習する」「過去問を何度も繰り返し解く」ことでした。
1年前の合格科目も再受験が必要で、テキストも買い直すなど苦労しましたが、粘り強く取り組み続けた結果、ようやく1次合格を手にすることができました。
■2次試験 筆記
2次科目の受験年と点数
| 2次科目 | 1年目=令和5年 | 2年目=令和6年 |
| 事例Ⅰ | 46点 | 53点 |
| 事例Ⅱ | 66点 | 54点 |
| 事例Ⅲ | 57点 | 63点 |
| 事例Ⅳ | 64点 | 80点 |
| 合計 | 233点 | 250点 |
1年目の2次試験は、どの事例も手応えがなく、合格は遠いと感じていました。
しかし、結果は「あと7点」の壁に泣くことになります。特に手応えがなかった事例Ⅳが64点と想像以上の高得点だったため、「もっと事例Ⅳの勉強をやり込んでいれば合格できたかもしれない」と、大きな後悔の念に駆られました。
また、敗因を分析した結果、与件文に書かれていることをただ書き出すのではなく、内容を整理し、分かりやすく表現する力が不足していると痛感しました。
この反省を踏まえ、2年目は「全科目平均して7割を目指す」という高い目標を掲げました。
事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは、「過去問の反復演習」と「模範解答の模写」で克服しました。
与件文や設問に書かれていることを素直に捉えつつ、より伝わりやすい表現方法を身につけるため、とにかく書く練習を繰り返しました。
また、字が読みにくいと採点に不利になると考え、「マス目の中に丁寧に書く練習」も並行して行いました。
情報整理の仕方としては、6色ほどのカラーペンを使い、設問ごとに色分けして与件文にアンダーラインを引くようにしました。これにより、どの情報がどの設問に関連しているかが一目で分かり、必要な情報を素早く引き出すことができました。
事例Ⅳの勉強方法も、「過去問の反復演習」と「模範解答の模写」でした。
「時間内に全問解く」「ケアレスミスをなくす」「全問正解を目指す」ことを目標に掲げ、他の事例よりも多くの時間を費やし、レベルアップを図りました。
試験直前まで、「今回も落ちたら、また一からやり直しか…」という重圧に押しつぶされそうでした。
しかし、そうした不安な気持ちを振り払うように、ひたすら机に向かいました。
筆記試験当日、事例Ⅰと事例Ⅱには手応えを感じていたものの、事例Ⅲと事例Ⅳは思うようにいかず、「これはダメかもしれない」と思いながら帰宅しました。
試験翌日から、来年に向けて1次試験の勉強の準備をしましたが、どうにもやる気が起きませんでした。
合格発表当日、自分の受験番号を見つけたときは本当に驚きました。
長年の苦労が報われた達成感とともに、「これだけ頑張り抜いた自分なら、どんな困難にも立ち向かえる」という強い確信が、心の支えとなりました。
■2次試験 口述
筆記試験の合格発表後、口述試験への準備に取りかかりました。
口述試験は「遅刻せず会場へ行き、何かを話せば合格する」と聞いていましたが、「落ちる人もいる」とも聞いていたため、大きなプレッシャーを感じました。
何年も苦労して掴んだ筆記合格を無駄にするわけにはいかないと、必死に口述試験対策をしました。
当日の体調不良や、予期せぬ電車の遅延、乗り換えミスといった不測の事態は、これまで積み重ねてきた努力をいとも簡単に水の泡にしてしまいます。
「会場にさえ着けばなんとかなる」という甘い考えは捨て、万全の状態で臨むためにも、時間に余裕を持って行動し、体調管理を徹底することが何より大切だと肝に銘じました。
前日は早く休み、当日は時間に余裕をもって会場に向かいました。
無事、口述試験を終えた瞬間は、長年の重圧から解放され、大きな達成感と爽快感がありました。
しかし、その喜びも束の間、合格発表までの日々はやはり不安でした。「もしこれで落ちたら、また一からやり直しか…」と何度も考えましたが、自分の力を信じ、結果を待つことにしました。
■おわりに
合格発表の日、自分の受験番号を見つけた瞬間、「よっしゃー、受かったー!」と叫び、何度もガッツポーズをしました。
長年の苦労が報われた達成感とともに、「これだけ頑張り抜いた自分なら、どんな困難にも立ち向かえる」という強い気持ちが生まれました。
合格はゴールではなく、新たなスタートです。
中小企業診断士の学習で得た知識は、仕事や人生のあらゆる場面で役立つと実感しています。
私の合格体験記が、これから挑戦する皆様の一助となれば幸いです。
皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。
次回は、えいりん さんの登場です。
お楽しみに!
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