2次試験の初戦、事例Ⅰをどう攻略するか by ぴろ

タキプロ16期の ぴろ と申します。
前回は1次試験法務の記事を書かせて頂き今回は2回目となります。
私は中小企業診断士2次試験を3回受験し、事例Ⅰの成績はA→C→Aと波がありました。安定した成績が取れているとは言い難いですが、自分なりの気付きを皆様にお伝えしようと思います。
■はじめに
自己紹介をさせていただきます。
名前:ぴろ
職種:金融(銀行)
受験歴:1次試験2回、2次試験3回 (令和6年度合格)
勉強時間:1次800時間 + 2次700時間 = 1,500時間
正直、試験勉強はとっても大変でした。何度もくじけそうになりました。
この記事を読んでいる方にも同じような境遇の方がいるかもしれません。
大丈夫です。努力は裏切りません!
必ず自分に返ってきますので、最後まで自分を信じて頑張りましょう!!
■1次知識の重要性
私の2次試験対策はふぞろいを用いた過去問演習が中心でしたが、2年目の成績がA→Cに落ちた要因は1次試験の知識を活用するという観点が弱かった事にあると自己分析しています。例えば、以下のような知識が事例Ⅰでは求められます。
機能別組織と事業部制組織の特徴:機能別組織は専門性が高く効率的な運営が可能な一方、事業部制組織は市場や製品ごとに独立した運営により迅速な意思決定な可能
人的資源管理:人材の採用、育成、評価、報酬制度など、組織の人事戦略
組織行動論:組織内のコミュニケーション、リーダーシップ理論等
2次試験対策では設問解釈や時制の確認・把握、解答の型(因果)、フレームワーク等が大切と言われますが、私はその大前提として1次試験の知識があるのではないかと思っています。そんなこと当たり前ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、2年目の私は2次試験の過去問対策に全集中してしまい、1次試験の復習をほとんどしていませんでした(注意:過去問演習が不要と言っているわけではご注意ください。しっかりと過去問演習をしたうえで1次試験の知識を活用できれば合格点が取れると思ってます)。
解答がない、分からないといわれる2次試験も結局は試験です。2次試験対策と並行して1次試験の振返りをするといざという時に点数アップにつながるかもしれません。
どのような組織構造が望ましいか聞かれた際に、〇〇の理由より機能別組織が望ましい、と答えられたら文章も締まりますし、他の受験生との差別化にもなると思いませんか?
■SWOT分析は大切
王道でもあり、すべての事例について言えることですが、事例ⅠではSWOT分析を活用することで、企業の現状と課題を整理しやすくなります。特に、最終設問では「機会(Opportunity)に対して強み(Strength)を活かす」戦略が問われることが多いです。例えば:
強み:高い技術力、熟練した人材、ブランド力など。
機会:新市場への進出、技術革新、法規制の緩和など。
これらを組み合わせて、具体的な戦略を提案することが求められます。
■疲れた時はリフレッシュ
勉強に疲れを感じた時は無理せずリフレッシュする事が大切です。私は受験中、よくジムで走っていました。その際もただ走るのではなく、YouTubeで2次試験対策の聞き流し、「ねずちゃんねる」や「まとめシート流!絶対合格チャンネル」、を聞きながらジョギングしていました。
試験が近づくにつれて追い込まれることもありましたが、体を動かすことで脳がリフレッシュされ、むしろその後の勉強の効率が驚くほど上がったのを実感しています。2次試験解法のフレームワークや1次試験の知識定着にもつながります。
■試験当日の備え
本題とはそれますが、2次試験会場は異様な雰囲気に包まれています。私自身も試験当日は極度の緊張感の中にあり、試験開始と同時に与件文を見た瞬間、フレームワーク等の重要な事項がすべて頭の中から吹っ飛びました。特に初めて2次試験を受ける方は、大事なことは与件文の空きスペースに最初に書いておくと焦らなくて済むかもしれません。
■おわりに
私の勉強方法はふぞろいを用いた過去問演習が中心でしたが、今回はその中でも特に重要と感じたことを書かせて頂きました。この時期、過去問演習やフレームワークを覚えるのに集中している方が多いと思いますが、たまには1次試験で勉強した事も思い出してみて下さい。
基本の上に応用はあります。1次試験で基本を身に着け、2次試験でそれを応用する。そしてまた1次試験に立ち戻る。それにより知識が再構築され、視座が高まり、新しい世界が見えてくるかもしれません。
次回は、heyさんの登場です。
お楽しみに!
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