【特別企画】先輩診断士インタビュー 診断士の資格で広がる副業の世界 ~タキプロ先輩・団長さんの体験談~by ゆうろう

先輩診断士インタビュー

タキプロ16期の   ゆうろう と申します。  今回はタキプロの先輩・団長さんに、副業としての診断士活動について伺いました。受験生のみなさんが「合格後のリアル」を知って、勉強のモチベーションにつなげられるようにお届けします! 
ちなみに養成課程特集も掲載していますので、よろしければご覧ください。

■はじめに

団長さんのプロフィール(4年前)
年代/性別:50代/男性
職種:IT関連企業でコールセンターのマネジメントや、マーケティングに従事
勉強時間:1次500時間/年、2次500時間
勉強方法:独学、最後の1年間のみWEB通信講座受講(2次対策)
得意科目(1次):経済学、財務会計、経営情報システム
得意科目(2次):事例Ⅳ
受験歴:1次6回、2次6回

コーディネーター:Relaxさん
インタビュアー   :よねーさん

診断士を目指したきっかけ

よねー
団長さんは、なぜ診断士を目指されたのですか?

団長さん
私はIT関連の会社で長く働いてきました。物流や生産管理、コールセンター、そしてマーケティングと幅広く経験しましたが、しっかりと経営を学んだことがなかったんです。

そんなときに転機になったのが 東日本大震災。物流が完全に止まり、経営全体を巻き込む大きな課題に直面しました。経営に携わる幹部と必死に対応する中で、「経営を体系的に学んで力になりたい」と強く思ったのが診断士を目指した理由です。

1年目はタキプロと取材の学校に集中

よねー
合格後、最初はどんな活動をされたのですか?

団長さん
1年目は タキプロと取材の学校に絞りました。広く浅くではなく、狭く深く取り組んだ方が自分には合っていると考えたからです。

タキプロではセミナー班のリーダーをしたり、ブログを書いたりしていましたよ。受験生向けに、1次試験・2次試験対策の講座を開いたり、よろず相談会などのイベントを実施しました。ブログ班では自分の受験失敗談を赤裸々に語りました。結構人気あったんですよ(笑)。その経験が取材の学校の執筆活動にも活かせたと思います。

取材の学校で学んだことは、事業者支援の場でもかなり活用できていると思っています。インタビュー先の方と信頼関係を築くためのアプローチ方法や取材のスキル、ヒアリングのスキルが身についたっていうのが大きいかなぁ。

取材の学校では「受験生支援団体への潜入取材」に挑戦しました。当時はコロナ禍だったので、さまざまな受験生支援団体の勉強会にオンラインで潜入取材して、その活動を記事にまとめたんです。「企業診断」という雑誌で特集記事として掲載されました。その経験が人脈づくりにつながり、後々まで続くご縁になりました。

■協会活動とプロコン塾での学び

よねー
協会活動や学びの場について教えてください。

団長さん
2年目からは 協会に入会して部活動や研究会活動に参加しました。東京協会の城北支部に所属し、運営スタッフとして会員部で活動しました。セミナーや交流会を企画する裏方ですが、先輩診断士が仕事ぶりをみて、評価してくれました。裏方の仕事が評価されるのも、診断士ならではかなと思います。

さらに、プロコン塾にも参加しました。独立診断士の先輩から直接学べる1年間のプログラムで、実際に先輩の案件に同行し、実務の進め方を教えてもらいました。ここで診断士としての心構えというか、「プロ意識」を学びましたね。

■案件獲得の工夫と気になる収入

よねー
副業で案件を獲得するのは難しそうですが、どう工夫されていますか?
また、副業での収入を教えてもらってもよろしいでしょうか?

団長さん
工夫は3つあります。

① 迷ったら手を挙げる
私が所属する東京協会城北支部では案件が一斉にメールで流れます。人気の案件は半日で埋まることもある。だから迷ったらまず手を挙げる。診断士になって自信がついたからこそ、積極的に動けるようになりました。

② 案件を投げ出さずにやりきる
副業であっても本業と同じようにちゃんと責任をもって仕事を完結することが大事。そうしていくことで信頼されて、次の案件につながると思いますね。

③ 次のステップを提示する
補助金支援は申請だけでなく、その後の実績報告まで続きます。「この先の手続きも一緒にやりましょう」と提案すれば自然に継続案件になります。窓口相談では必ず最後に振り返りをします。事業者の方に「今日の気づき」「明日から何をするか」を整理してもらいます。これが相談者の背中を押し、次の相談にもつながるんです。

収入ですが、年を追うごとに増えています。平均サラリーマンのボーナス1回分から数年たって、ボーナス2回分くらいにはなったかなぁと思います。

■活動の場について

よねー
どんな現場で活動されているのですか?

団長さん
月1回のローテーションで 商工会議所の経営相談窓口に立っています。経営者さんの課題をヒアリングして一緒に解決の糸口を探す。短時間ですが、次につながるように意識しています。また、創業スクールの運営スタッフもしています。高校の同級生が診断士をしていて、その縁で声をかけてもらいました。もう2年も続いていますよ。

よねー
東京の区協会でも活動されているとか?

団長さん
はい。東京は23区ごとに診断士協会があり、私は板橋区と北区の協会に所属しています。そこでは窓口相談や、商店街イベントの支援、区への政策提言の策定などをしています。

また、支部の研究会活動では、東京を飛び出して 静岡県島田市の企業支援や、香川県の農業法人のサポートにも参加しました。島田市は現地訪問+オンライン、香川は完全オンライン。こちらは無料ですが、実務ポイントが取得できます。5年間で30ポイントをためないと中小企業診断士の資格が更新できないので重要ですね。

よねー
協会のスタッフ業務も大変そうですね。

団長さん
私は埼玉に住んでいるので、東京協会の会場に毎回行くのは大変です。でも今はオンラインで打ち合わせできるので、リモート参加でこなせています。

しかもスタッフ仲間は価値観が近い人ばかり。みんな副業で忙しいけれど、一緒に活動していて楽しいんです。

■家族との両立

よねー
ご家庭との両立はどうされていますか?

団長さん
家族との時間を確保するために「タイムツリー」というアプリで予定を共有しています。診断士の活動も全部オープンにして、子供の行事や家族の予定を優先できるように調整しています。土日のどちらかは家族と過ごすことにしていますよ。

協会イベントに家族と一緒に参加することもあります。知り合いの診断士の家族と仲良くやってくれているので助かります。家族に活動を理解してもらうことが続けるコツですね。みなさんもぜひ、家族を巻き込んでください。

■将来の展望と受験生へのメッセージ

よねー
将来の展望についてはいかがですか?

団長さん
今は本業と副業を「半々」にしていくことを意識しています。将来は田舎と都会を行き来しながら、地方でのんびり過ごし、都市部で働いて両立させたいですね。海が好きで、関西でいうと御坊や白浜でゆったりとしたいかなぁ。

よねー
最後に、これから診断士を目指す受験生に一言お願いします!

団長さん
診断士の勉強は大変ですが、合格後には本当にいろんな新しい世界が待っています。独占業務がないだけに、この可能性は無限大と思っています。楽しみにしてください!うまくいなかないこともあるかもしれないけど、勉強を頑張ってもらえたらなぁと思います。

■おわりに

編集後記(ブログ班より)
団長さんのお話には、診断士の魅力が凝縮されていました。震災で芽生えた想い、タキプロと取材の学校での出発、協会スタッフとしての成長、全国へ広がる地域支援、そして家族との両立――。さらに収入面においても、バランスよく副業をして、年毎に増加されています!診断士は単なる資格ではなく、「生き方を広げるチケット」なのだと強く感じました。

次回は、ぴろ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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