【事例Ⅲ】レイヤーとパズルと私。by つっつー

タキプロ16期の つっつー と申します。
みなさんこんにちは。2次試験まで1か月を切りました。
最後まで悔いの残らないように、この荒波を乗り越えてください。
苦しいですがその先には、海・・・素晴らしい中小企業診断士としての世界が待っています!
目次
■はじめに
今回は事例Ⅲがテーマということで、私の過去の結果は
本試験 R5年度 76点, R6年度 71点と他事例に比べて安定した点数を取れていました。
過去生産技術部として製造ラインの装置設計をした経験がある。というのはあると思いますが
それ以上に、「事例Ⅲはパズルだな。」と感じていたためです。
1年目はなんとなくそれがわかり、2年目でどうやってパズルを完成させるかが定まったと思います。試験の流れに沿って私の方法を解説していきたいと思います。
前提として私の2次試験対策スタイルは以下です。
・5色ペン:1本に5色搭載 ハイテックCコレト 自由に選んでつくるペン | PILOT – パイロット これを各設問番号毎に色を割りあてる。与件文を読む際に設問に紐づけて色づけ。
・蛍光ペン:赤1本 社長の思いなど超重要な文章へのマーク用
・手順:試験開始後、表紙を外して裏をメモにする。→設問解釈をざっくり→与件文ざっと読み(段落、重要そうな文章にマーク)、与件文にマークしながらメモ作成(ここまで30分から40分)→解答記入(1問7分ほど目安)
■試験開始!:経戦、生計、生統、生業!経戦、生計、生統、生業!経戦、生計、生統、生業!
いきなり意味不明ですね。試験開始すぐ表紙を取り外し、まず最初にやったこと
それは「レイヤー」を書くことです。
私が2年目に合格を勝ち取った要因の一つに「レイヤーを意識すること」があります。
「レイヤー」については一発合格道場さんのブログを参考にしてください。
2次プロジェクト!~【図解】事例Ⅲレイヤー&設問解釈編~ byまん – 中小企業診断士試験 一発合格道場
事例Ⅲでいえば、経営戦略、生産計画、生産統制、生産業務がレイヤーです。
これを「経戦、生計、生統、生業!・・・」と心の中で唱えて、
もっと具体的には「経戦、生計、生統、生業!人範頻サデ予!しげよさん!4M標マ教!DRINK!」と言いながらレイヤーと構成要素を紙に書きだしました。
お恥ずかしいですが、実際のR6年度のメモです。

手順的には、これから見つけるであろうパズルのピースを収めるフレームを作ってしまうのです
■設問解釈:どの設問がどのレイヤーを答える構成になっている?
次に私は与件文に入らず設問解釈を行います。設問解釈についてはあまり深入りせずにどの設問がどのレイヤーにあてはまりそうか。を当たりをつけてレイヤーの横に設問番号を書きました。
ちなみにR6年度の試験を見直すと、私は設問2を生産業務、設問3を生産統制、設問4を経営戦略から生産統制までの3階層に渡る、と書いていました。(上の写真)設問5は経営戦略です。
■与件文読み:M(パズルのピース)を漏れなく見つけろ!
Mは問題点です。事例Ⅲは他事例と異なり問題・課題が直接的な表現で記載されています。
そのピース(問題点)を漏れなく拾っていくのです。私はM1、M2・・・・と問題点にマークしていきました。上述リンク先のまんさんのレイヤーにもあるように、KS(経営資源)、KK(経営課題)も漏らさずに拾っていきます。
R6年度では、M1:生(産)統(制)週1(回)、M2:工数見積・経験(に頼っている)、M3:納期変更週一(逐次ではない)、M4:製カン(函)残業、M5 前後工程残業なし、M6(メモ無し。与件文にはマークあり。おそらく営業部受注後に作図開始は遅いとかだと思います)
などを列挙していました。
4事例共通のポイントになりますが、「ディスコースマーカー」に注意して読み取ってください。
(ディスコースマーカー:文章や会話の中で論理的な流れや関係を示す言葉や表現)
・しかし」「~であるが」などの逆説表現。
・「数字」特にいきなり出てくるもの
・「強調表現」 ””、「」、()これらはあえてその部分を強調=重要な表現です。
これらはアンダーラインを引く合図です。
■Mの見つけ方:人範頻サデ予!しげよさん!4M標マ教!DRINK!
では、どうやってパズルのピース:Mと判断するのか
過去の年度はこのピースが見つけやすく、最近の年度では見つけにくくなっていると感じます。
そこで出てくるのが人範頻サデ予!しげよさん!4M標マ教!です
人範頻サデ予!(ひとぱんぴんさでよ)
生産計画の要点:適切な「人」が立案しているか?立案「範」囲は全体になっているか?立案「頻」度は短いか?「サ」イズ(ロット)は適正か?「デ」ータに基づいているか?「予」測をしているか?
しげよさん!
生産統制の要点:し進捗管理・げ現品管理・よ余力管理がされているか・さ作業手配はできているか
4M標マ教!(怪しい宗教感)
生産業務の要点:4Mに問題はないか。標準化がされているか。マニュアルはあるか。教育(OJT)はされているか
DRINK!
これは皆さん触れているので割愛します。問題点というよりは、対策案として書くことが多いですね。
これらのどこかにM:問題がちりばめられています。これを与件文から読み取り、各レイヤーに割り当てた設問のメモとして紐づけていきます。
■回答の組立:Mはすべて回収したか?Mの因果関係が示せているか?施策と効果に因果があるか?
あとは、各設問に割り当てたMに対する対応策をピースとしてはめ込んでいきます。
ポイントは
・Mはすべて使ったか。伏線はすべて回収したか。必ずどこかの設問で使います。
・対策はベタに王道に。正直現場経験があると「そんな生産計画を短サイクルにできるかい!」とか、「この問題の対策はワシの経験からこれが効くんや!」となりがちですが、一切忘れてください。これは試験です。残念ながらあなたの経験を聞いてないんです。(合格後は全く違うのですが)。割り切ってパズルを解くように、問題に対する王道の対策をはめ込んでいってください。
・助言・対策の問いに対しては、効果まで書く。そしてそれは因果関係になっているのか?を意識する。
・なお最終問題だけは、他設問と解答方法が異なると思っていました。
Nニーズ(O機会)を活かして、S強みを発揮して____を訴求し、KK(経営課題)を克服して、売上(事業)拡大する。という文脈に当てはめていきます。
■おわりに
1年目は本番は得点できたものの、模試や過去問は安定しませんでした。それはパズルのピース(M)はわかるのですが、それを適切なフレーム(設問)に当てはめられていなかったのだと思います。2年目はレイヤーの考えを意識するようになって得点が安定したと思います。
これは事例Ⅲ以上に事例Ⅰで顕著に表れました。(R5年度:47点からR6年度:66点)
是非、レイヤーという羅針盤を意識してみてください。そして与件文に隠されたMという宝を全て回収してひとつなぎの財宝をみつけてください。(パズルの話じゃないんかい)
2次試験にむかうみなさんは、1次試験というグランドラインを超えて2次試験という新世界を航海しています。事例Ⅰ~Ⅳの4皇に打ち勝ち、海賊お・・・診断士に俺はなる!の気概で残りの海を渡ってください!(パズルの話じゃないんかい!)
次回は、のぞひな さんの登場です。
お楽しみに!
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